福岡市の博多港に20日、イタリア・コスタクルーズ社の大型客船コスタ・ビクトリア(7万5000トン)が初寄港した。国内の港への寄港は今回が初めて。全長253メートル、定員約2400人の白い船体がゆっくり接岸した。
18日に中国・上海を出て韓国・済州島を経由してきた。船上では歓迎式典が開かれ、中国人の乗客らは下船すると観光や買い物に繰り出した。
博多港は2008年から外国籍のクルーズ船の受け入れを始め、今年は過去最多の計78回を予定している。6月には過去最大となる3800人乗りのクルーズ船も寄港する。外国籍船のうち、半数以上が中国発着。市によると中国発着の場合、1人当たり4万4千円の経済効果が見込まれるという。歓迎式典には高島宗一郎市長や小川洋知事も出席。それぞれあいさつで、寄港による経済効果や交流に期待する考えを示した。
コスタ社のフェリシア・タン中国日本韓国販売担当ディレクターは式典後、「経済的に強いアジアは潜在力が高い。福岡は街はきれいで、料理もおいしく、ショッピングもでき、色々な面で満足してもらえる」と語っていた。
出典:朝日新聞