退廃(1) | ストーリー短歌

退廃(1)


い 意味求め澄んだ瞳のナイーブさ 取り込みたきと悪魔囁き

ろ ロックした胸の扉をこつこつと 叩く音するブルーの瞳

は はにかんだ笑顔がどこか幼くて 謎を掛けたい胸のときめき

に 楡の木の下にチェアを持ち出して 足組み見せる肢体眩しく

ほ 火照る頬からかうように見つめつつ 手招きをする楡の木の下

へ 塀の中そっとかしずく幼顔 強く挟んで髪を撫で上げ

と 陶酔の時は静かに流れゆく 白壁光る楡の木陰で