アルバムに貼られたそれらは・・・
僕らの過ごしてきた時間を綴ったもの

どれも大切な日々
無くてはならなかった
必要な日々

それらがあるから

・・・・今がある

記憶は時に曖昧

都合のいいことだけを
思い出す

戒めの意味も含めた

僕らの記憶その物

「・・・・翔くん、もういい加減に寝たら？」

ふふっ・・・

最近の智くんは

俺がアルバムを見始めると

決まって早く寝ろという・・・

その記憶に綴られている

ある事に触れて欲しくないらしい（笑）

俺はその小言に構わずアルバムを見続けると

「ウッ！！・・・・重いんですけど・・・智くん」

背中にドスッと飛び乗ってくる・・・・

俺の横から顔をのぞかせ

めくるページを操作し始める・・・・

どうしても、そのページに辿りつきたくないらしい（苦笑）

「・・・・智くん？めくるの速くない？」

「翔ちゃん・・・・もう寝たほうがいいよ・・・後は俺が見ておくから」

・・・・・意味が不明（苦笑）

見ているのは俺なんですけど～・・・・

まぁ・・・いいや

「わかった・・・・言うこと聞きます」

俺の真横にある頬に

チュッとkissをする

「いい子だ・・・それじゃ俺からもご褒美・・・」

智くんからの

ご褒美は、いつもよりも濃厚で

とろけそうな極上の・・・・

「んふっ・・・💛」

こんなご褒美

貰えるのなら・・・・・

明日は違うアルバム出してこよう・・・・

桜の季節・・・セピア色に輝く

僕らの記憶・・・・

色あせることの無い

大切な・・・思い出

櫻～セピア色～