日本の財政運営における最大の障害とは何か? それは“財源がない”という嘘ではなく、財務省という一部エリート集団に集中した裁量権と、その不透明な支出管理構造です。

そしてこの構造を根本から変える手段として、私は提案します:

「財務省AI化」──政治ではなく、データと論理で財政を動かす社会へ。


■ なぜ財務省AI化が必要なのか?

  1. 予算編成が「官僚のさじ加減」で決まる異常

    • 官僚が各省庁を“査定”し、圧力や恣意的な判断で予算配分が決まる

    • 国民の生活よりも、組織維持と権益が優先される構造

  2. 「財政健全化」という呪文のもとに国民が犠牲に

    • プライマリーバランス至上主義、緊縮路線

    • その判断は一部官僚と学者に委ねられており、検証も監視も不十分

  3. 政策の成果が評価されず“継続予算”が常態化

    • 本来はPDCAで政策を評価すべきが、ほぼ形骸化


■ AIによる財政運営とは?

以下のようなシステムを構築することで、財務省の“ブラックボックス化”を打破できます:

  • 歳出・歳入の全プロセスをブロックチェーンで記録

  • 経済指標(失業率、実質賃金、消費、設備投資など)をもとに支出規模を自動設定

  • すべての補助金・委託事業をAIが審査、スコア化し、透明性の高い意思決定へ

  • 国会と市民がリアルタイムに財政データを可視化・監視

つまり、「人間の忖度と天下り」の排除と、「結果重視の分配」の実現です。


■ 「AI財務省」によって期待できる未来

  • 国民一人ひとりが「どこに税金が使われているか」を正確に把握できる社会

  • 「財源がない」という言い訳を排除し、データに基づいた積極財政が可能に

  • 政策の優先順位を“ロジック”で議論できる成熟した民主主義

  • 政治家と官僚が「配分者」ではなく「説明者」として責任を持つ構造


■ 結論:「政治と金」の時代から、「国民とデータ」の時代へ

日本の問題は「お金がない」ことではなく、「お金をどう使うかを決めている仕組み」が歪んでいること。

そして今こそ、その仕組みに切り込む時です。

財務省をAI化せよ。

これは理想論でも夢物語でもありません。 それは、国民のための財政を、国民自身が取り戻す最初の一歩です。