目の前の人が困っていたり、
苦しみを感じていたら
自らが何とかしてあげたいと、
頑張ってしまう人がいます。
けれども、あの人のために
あの人が喜んでくれるのならと行動しても、
その想いが相手に伝わらなかったとき
思ったほど感謝してもらえなかったとき
当然だと思われたとき
人はこう思います。
「こんなにやってあげているのに…」
受け止めてもらえなかった感情は
やがて、怒りや悲しみ、寂しさとなり
絶望へと変化します。
いままで自分が相手にかけてきた労力と、
相手の受け止め方を天秤にかけはじめ
自分が損をした気持ちになるのです。
受け入れてもらえなかったその想いは
心身の疲労となり、
様々なダメージを与えます。
例えば、円形脱毛症になったり
不眠が続いたり、鬱状態になったり…
けれども
「人に何かをしなければ、自分には価値がない」
と思い行動することと
「ただ純粋に愛を与えたい」
と思い行動することとは、
全くの別ものです。
前者は、相手に貢献することで
自分の価値を見出しています。
ですから、相手が喜んでくれなかった時
自分は価値のない人間なんだと、
自分で自分を苦しめてしまうのです。
こういうことを繰り返していると、
いつしか「自分のための喜び」を見失い、
「誰かが喜んでくれなければ、自分の喜びはない」
と、歪んだ愛と依存を生み出すのです。
もちろん、
「誰かのために何かをしたい」という気持ちは、
とても素晴らしいものです。
それに、
誰かに喜んでもらいたいと願い行動することは、
なかなか皆ができることではありません。
わたしも、セラピストを２0年以上経験し、
ただただ貢献する「セラピスト魂」が
根底に根付いていますから、よくわかります。
ですが、想像してみて欲しいのです。
相手も自分も、一緒に幸せになったら
この上なく幸福感を感じることが
できませんか？
きっとあなたの貢献は、
今までの苦しさと違い、
生きがいに繋がることでしょう。
人生の生きる目的にも、なると思うのです。
ですから、ここでいいたいのは
相手と自分との、
バランス(調和)をとりましょう。
ということです。
例えば、自分は40%に留めておいて
相手には、60%を注げよう。
などね、
自分の中で、
相手との関係性に無理のない
ベストな調和をとるのです。
そうすることで、
「80%はやりすぎたなぁ」という場合は
ブレーキをかけることができますし
全エネルギーを注いで、
ヘトヘトにくたびれるということも
少なくなるはずです。
調和が取れ始めると、相手の反応も
変わってくることがわかるでしょう。
1番大切なことは
相手を喜ばすだけでなく
自分自身も、喜びで満たすということ。
相手に愛を与えたいと思うのならば
まずは、自分を愛すること。
そのためには、
自分と向き合い、自分を労わることを
して欲しいのです。
自分自身を大切に触れるということは
このうえなく、自分を愛する行為です。
手から潜在意識にしっかりと届き
ほんとうの意味で、
自分を大切にすることができるのです。
人のために一生懸命になって
心がすり減りそうになる前に、
まずは自分自身を満たしてあげましょう。
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