フォルクスワーゲンの闇 | 石田マネジメント事務所

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技術やものづくりに関する最近の話題と気づき、ちょっとした備忘録を書いています。

偽装の発覚が続いていますが、これは日本企業に限った話ではなく、ちょっと前にはドイツでも大々的に報じられた事件がありました。

 

打倒トヨタに燃えるフォルクスワーゲンは、ハイブリッドにクリーンディーゼルで対抗しようとしてきました。この本を読むと、フォルクスワーゲンが偽装に走った背因がわかります。

 

二酸化炭素排出量を抑えることと、窒素酸化物の排出を低減させることは非常に難しい課題で、アメリカの規制をクリアすることが実現できそうにないことはかなり早い段階からわかっていたようです。

 

問題はフォルクスワーゲンの経営陣が知っていたのかどうかですが、今までは知らなかった、全て一部のエンジニアのやったことだでおしまいにしていますが、そんなはずはないと米国当局は未だに懐疑的に見ています。

 

この会社は、フェルデナント・ポルシェがヒトラーの命令で開発した大衆車(フォルクスワーゲン)に端を発しており、この孫に当たるフェルデナント・ピエヒの20年に及ぶ支配とそのあとを引き継いだヴィンター・コルンが醸成した社風に最大の原因があるという。

 

いわゆる、上位下達の徹底した風土になっていて、できませんとか、イヤだとか言えない組織になっていたことにこそ本当の要因がある。これは、東芝と本質的には同じものと思います。東芝は内部通報で発覚しましたが、フォルクスワーゲンはそれすら起きず、アメリカのとある大学が行った路上試験が引き金になりました。

 

こういうことはこれからも、世界のあちこちで発生し続けるのでしょうか。