F 先生のオンラインバレエ

先生が ドイツでお仕事を始めて 忙しくなったため

月2回くらいのペースになった

それでも その時間はとても 幸せな時間だ

 

もちろん バレエ本来の 身体を整えることも 目指している

身体を労わり 私たちなりの美しさ(笑)を求めて

ストレッチから始まり 椅子を使ったバーレッスン

最後に きれいなアダージョの曲による 

クールダウンを兼ねた優雅な(?)動きで終わる

 

本当に気持ちのいい時間を過ごせる

でも もっと素晴らしいのが 先生のお話から見える その暮らしぶり

昨日は 飼っている鶏さんたちが生んだ 卵を見せてくれた

  寒い冬の間は それほど数は多くなかったけれど

  春になって暖かくなったら すごい数なんですよ

  これでも ご近所さんに分けて 食べて頂いてるんだけど…

そこにあるのは スクリーン越しにも新鮮に見える かごいっぱいの卵

 

移り行く季節と その折々に起こるできごと

それらを 身をもって感じられる生活って 何と素晴らしいのだろう💕

 

そういえば 3年ほど前 娘さんが卵から孵ったひなを育てていて

少し大人の姿に近づいた ひな鶏を見せてくれたことがある

その時の鶏さんが親鳥になり 今またこうして卵を産んでいるのだ

 

鶏さんたちは 私には ”森” としか思えないお庭で 自由に遊ぶ

産卵の時期に 卵を温める親鶏に優しい声をかけて

励ましながら 見守っていた先生の姿も 印象的だった

 

先生たちが様々な食材を 自分で育てて収穫している様子を見ていると

循環する自然の摂理が肌で感じられ

なぜだかわからないけど 温かな安らぎの心が伝わってくる

 

私自身の生活は そのような生活とは 遠く離れているけれど

そんな自然な生活を 身近に見られるだけでも 幸せかもしれない

 

私も また一緒に習っている友人も

先生ご自身が持つ 素晴らしいバレエの素養と 

優しく しかもとても巧みな指導力で 

レッスンの時間が とても励みになっているけれども

実はそれ以上に そこから伝わってくる彼女の生き方に

心も身体も癒されている気がする

 

狭いマンションの一室に住み お店で食材を調達してくる私

でもせめて 手に入れた野菜に感謝しながら

できるだけ 気持ちを込めて調理しようと思えて来る

 

先生の暮らす 素晴らしい生活を 心の中に思い浮かべながら

私は今日も お店で買ってきたジャガイモを 調理する

  このジャガイモも あんな風に しっかりと芽を出して

  育ったんだろうな

イモさんたちが育ってきた これまでの過程を想像し

せめて 心の中では自然と共に暮らしていこう と…

 

そしていつか 彼女の森を訪れて

その強く優しい森の空気に触れ 木々や草花と遊び

小鳥や動物たちと 戯れたいなと思う

 

そんな日が 来るかな…

 

今はただ そんな様子を思い浮かべながら 

自然の息吹を 忘れないでいようと思いつつ

日々暮らしている