人は 感情があるから 美しい

自分の心が 誰かと また何かと響き合って 震えるって

本当に素晴らしいと思う

それこそ 生きている! と思える瞬間である

 

けれども 何かを判断しようとするとき

その感情に引っ張られて 誤った判断をしてしまうことも多い

 

 

以前 何でもよく分かっている素晴らしい方の話を聞いた時

その人は 全く感情に引っ張られない人で

何に出会っても 起こるべくして起こっているのだと

とても冷静に受け止めていた

 

まるで別世界から降りてきたように 全てのことを理解し

どんな事が起きても 全く動じていない様子だった

当然 迷うことも 焦ることもない

 

ある意味で本当に羨ましく感じ

またある意味では なぜそんな方が現世界に生きているのだろうかと

不思議だった

考えられるのは ただ人々に考えるヒントを与えて

導くためではないだろうかと…

当然 身近には思えず ただただ驚きと尊敬を感じるだけだった

 

その方の存在を知っても 

全く自分と 遠くかけ離れた人としか思えなかったので

いくら目指したとしても 自分には起こり得ないことだ思っていた

ところが 先日友人の H さんのご家族の話を聞いて

一気に 情緒に振り回されないという話が現実味を帯びて来た

今はまだまだ無理だけど 

この先全くあり得ないことではないのでは…と

 

H さんのご家族は 小学生のお子さんもご主人も 

今では 周りで起こる様々なことが あまり気にならなくなって来ている

そしてそれに伴って 色々なことが瞬時に閃くようなのだ

つまり 何か考えやアイディアが「降りてくる」という感覚だという

 

そうなると 気分によって判断を誤ることはなくなり

あまり重要でない 世の雑念に悩まされなくなってきているらしい

何と言う素晴らしいこと!!

 

いつもあれこれと悩み 不安をかかえ 

些細なことに感情を揺さぶられている私にとって 本当に理想的な状態!

さて どうしたら そうなれるのか…

 

色々と考えあぐねた結果 少しだけ心がけようと思うことも…

せめて 起こっていないことをあれこれと思い悩むのをやめよう

起きてしまったことを いつまでも気にするのをやめよう

起きたことは きっと必要なことだったのだと 思ってみよう

 

そう 内側から起こる感覚は大切にしなければいけないけれど

物事に対する怒りや不安 羨ましいという感情などは

できるだけ 排除するよう 心がけてみよう

 

…とすると やはり必要なのは 自分自身を信じること

何かを決断するとき 自分の心の感覚を信じて

決められるかどうか

あれこれと思い巡らすことなく 軽い感覚の方を選べるかどうか

でも ここが一番難しいんだよなぁ

 

そこでもう一度思い出して! いつか鍼の先生に言われた言葉

  自分自身の能力に関する自信なんて

  自分より優れた人が現われたとたんに崩れてしまうでしょう

  でも 自分は誰よりもしっかり守られているという 自信なら

  持てるでしょう?

そう 私はしっかり守られている

だとすれば 私の周りで起こることは

たとえ 一時的に辛いことに思えたとしても 私に必要なこと

 

少しずつ 自分で自分を訓練しながら

思い癖を 正していこう

 

そして 今まさに開こうとしている桜の蕾に感じる 胸のときめき

家族や友人たちから受ける言葉に感じる 感謝の気持ち

情緒の中でも そういう気持ちだけは

今まだ 私の中では 生きていく励みになっている

もうしばらく 大切にしていこう

 

いつかこの世を卒業できるような レベルになったときは

情緒はそれほど 大切な物ではなくなり

ただただ よろこびと 愛の心 だけになるのかもしれない

 

でも それは きっとまだまだ先の事

今はまだ 一喜一憂している自分のことも

許していくしかないかな 

本当に 許すしか…💦

 

春の訪れを感じさせてくれる 木々の緑や 花の蕾を見ながら

そして 自分の全ても受け入れようと 心に決めながら

この先も 前に向かって 歩いて行こう

どこまで進めるかは わからないけれど

 

人生の旅路が終わる その日まで