1ヶ月くらい前…大風印刷の大風亨社長より、携帯電話に着信があり、「マスクケースを山形市内の全小学生と全中学生へ寄付したいので、ご協力してもらえますか?」とのこと。

二つ返事で快諾した。

大風家とは、亡き父と大風会長がとても仲が良く、亨氏の兄である故大風実前社長の仲人は、自分の父と母が務めた。
また、亨社長には、第八小学校、第一中学校と、自分の1年下の学年のPTA会長を引き継いだ、太い信頼と絆がある。

ダイバーシティメディアの番組ガイドは、創設以来大風印刷が受け持っており25年目となる。
パスラボ山形ワイヴァンズの監査役にも就任してもらっている。



そんな関係もあり、彼からの相談は、ほとんど2つ返事である。
自分が頼んだことも、大風社長はほとんど協力してくれる。

弟のような存在であり、一方で、彼の純粋な社会活動には、いつも敬意を抱いている。



自分と電話で話した後、多くの方々の協力を得て、当初からの予定を大きく上回り、山形市の全部の小中学生と教職員、さらには、山形大学付属小中学生と教職員まで、新型コロナウイルス対策の為の「抗菌マスクケース」を贈ることができたのである。



もともと大風印刷が、この「抗菌マスクケース」を発売し出した時から、自分の妻や息子たちは使用していたが、「水に強く浸透しない」「銀イオウ配合で抗菌性アップ」「高い耐久性」など、優れものであることは知っていた。

それを、「子どもの命と健康を守りたい」との思いから、元PTAのメンバーが「子ども達にマスクケースを贈るプロジェクト実行委員会」を作り動き出したのだ。



先日、今回の経緯報告と御礼に、わざわざ大風社長が来社してくれたのだ。

働きかけたり動くことで、必ず何かは生まれる。

良い反応もあれば、思いもよらない悪い反応もある時がある。

しかし、動かなければ、声を発しなければ、何も変わらないのだ。
それは、「勇気」がある事だと自分は思う。

心が、何の為に、どこに向かって動くのか…。
小さな願いが、池に投げた石の波が広がるように、大きく社会に染み込んでいくのだ。

いつの日か、新型コロナウイルスの時期を振り返った時、山形市の子ども達は、「マスクを仕舞うマスクケース」の存在を、ずっと記憶に留めるだろう。
これは、目に見えない「様式」であり「独自の文化」だと思う。

今回のプロジェクトは、子ども達の未来に働きかけるのである。


関係者の皆さん、ご協力された皆さん、ご苦労様でした。