6月7日(木)、高畠ロータリークラブからの依頼で、パスラボ山形ワイヴァンズの設立から地域活性化の話をする機会をいただき、「DREAM, OVER  THE  DREAM…夢の先には、必ず夢の続きが待っている。」をテーマに講演をさせて頂いた。



場所は、高畠町の旅館エビスヤ。
約30人の方々が集まっていた。

高畠ロータリークラブの会長は、山村自動車の社長の山村義美氏であり、パスラボ山形ワイヴァンズの佐藤正成キャプテンの父と同級生で、子どもさんも正成選手と中学生まで一緒にバスケットをしていたそうである。

その他にも、佐藤正成選手と子どもが同級生だと言う方や、設立から応援しているという事務局の菅野さんなど、ワイヴァンズにとっては、とても温かい方々ばかりであった。



時間が限られた中での講演だったので、話す内容は絞らせてもらった。

「パスは、出す方の都合ではなく、受け手側の状態を把握することが重要であり、相手が、目が不自由だったり、小さな子どもだったりしたら、力一杯のパスは出さない。」

目が不自由なら、歩み寄ってボールを手渡す。
子どもだったら、側により転がす。
そんな、相手が受けやすいパスを出す。

実は、このフィロソフィーは、バスケットだけではなく、地域社会の至る所で、コミュニケーションの在り方として重要だと言うことを話した。



「今年の佐藤正成キャプテンは、昨年より様々なことを抱え、たくさん悩んだ。
その悩んだ分だけ、確実に成長している。
そして、その成長を証明するのが、今シーズンの試合であるので、是非、応援してほしい!」と、講演を結んだ。



とても愛情あふれる地域で育ったんだなと、帰りの車の窓から、高畠の田んぼを見て思ったのである。



自分が大学を卒業して、山形に戻り、最初の職場として働いたのが、山形県経済連置賜事業所である。

高畠町糠野目。

肥料と農薬を2年間、置賜全域の農協さんに販売していた。

まだ23歳の時。
帰り道、不思議な縁を感じた。

置賜の田んぼに育てられた35年前。

変わらないのは、ここの場所に住む人々の温かさであった。