2015年2月15日、岡山の結婚式場がYouTubeに1本の動画を投稿した。

タイトルは「8年越しの結婚式場」



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瞬く間に日本全国の人々の感動を呼び、書籍になり、テレビドキュメンタリーになった。

それからちょうど2年後。

2017年2月14日、1本の映画がクランクアップした。

タイトルは、「8年越しの花嫁   奇跡の実話」



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監督は、自分と同じ歳の1960年生まれの瀬々敬久氏(昨年のYMF山形国際ムービーフェスティバルにて一緒に撮影…会う度に、お互いにゴエモン顔と言い合う)


照れくさいが、大好きな人間である。
少しだが、彼の作品「ヘヴンズ  ストーリー」に協力させてもらったこともあった。
「感染列島」「アントキノイノチ」「64ーロクヨン」など、何より彼の作品のファンなのである。



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2人のケースは特殊だが、実は誰にでも当てはまる物語。

平凡な幸せ、突然襲った試練、愛情や友情で乗り越えていく。
身近に感じてもらいたいと瀬々監督は語る。

京都大学卒のインテリで、目利きが素晴らしい。音楽にも精通しており、実は感性が研ぎ澄まされている、心優しい人物である。



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2006年3月、尚志(佐藤健)と、麻依(土屋太鳳)は、焼肉店での飲み会で出会う。

ごく当たり前の風景であり、恋人がいたり、結婚を経験している人は、必ず経験している出会いの日である。



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付き合い始めて1年が経った頃、尚志は麻依にプロポーズをし、そのまま結婚式場を予約する。
その結婚式場は、麻依の憧れていた場所だった。
日取りは、2人が出会った3月17日。



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その後、突然の頭痛が麻依を襲う。
意識不明のまま病院へ。
昏睡状態、そして心肺停止。

何とか蘇生はしたが、一生目覚めないかもしれない。



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それでも尚志は、彼女の目覚めを信じて、自撮り映像を、日記のように麻依の携帯に送り続ける。



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そして2008年7月、麻依は目覚めた。

そこから懸命なリハビリを行う。

しかし、麻依の記憶障害はなかなか回復しない。



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特に、尚志とのことは、まったく覚えていないのだ。



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必死に、尚志のことを思い出そうとする麻依。
苦しみ、自分を追い込みながら、尚志を思い出そうとする。

しかし…。
尚志は、重大な決断をする。



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様々な優しさが溢れるが、現実は無情であり、厳しく、2人の運命を変える。

結婚の約束から8年、2人に訪れた奇跡とは…。



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遅すぎるブログアップだが、まだ観てない方は、溢れる涙を忘れるくらい、大量の涙が出るので、ハンカチ持参で…。

人生の中で、必ず観て欲しい映画のひとつ。


自分は自問自答した。
こんなに、何かを信じられるだろうか?
こんなに、相手を愛し続けられるだろうか?

その力が、奇跡を起こすのだろう。