Site Recovery Managerの注意点① | IAサーバーの仮想化メモ

Site Recovery Managerの注意点①


VMware の災害対策ソリューションといえば、Site Recovery Manager (SRM) です。
いろいろと調べて得た知識を、まとめていきたいと思います。

今回は、SRMと組み合わせて使うストレージ製品の選定に関する注意点です。

SRMでレプリケーションを行う場合、「アレイベース」もしくは「vSphere Replication」の2パターンの方法があります。
「アレイベース」のレプリケーションは、ストレージ製品が持つ遠隔レプリケーション機能を利用する方法です。
「vSphere Replication」は、vSphereが持つレプリケーション機能を利用する方法です。

SRMで「アレイベース」のレプリケーションを使用する場合、使用可能なストレージ製品が制限されます。
具体的には、VMware Compatibility Guideに掲載されているストレージ製品に限られます。
サポートされるストレージ製品は、以下の画像のように、VMware Compatibility Guideで検索対象を「SIte Recovery Manager」に切り替えることで検索可能です。
ただし、検索結果として表示されるのは具体的なストレージ製品ではなく、SRAの名前である点に注意てください。

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検索結果に表示されるSRAを選択すると、具体的なストレージ製品名や接続プロトコル、ファームウェアのバージョンといった詳細情報が表示されます。
例えば、以下の画像では、SRM 5.0 Update 2でサポートされているストレージ製品名(DS3500など)が表示されています。

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ちなみに、SRAというのはSRMがストレージ製品と連携するために必要となるコンポーネントです。
SRMは、このSRAを通じて、ストレージ装置に対していろいろな命令を実行しています。

なお、SRAの開発元はVMware社ではなく、各ストレージベンダーになります。
提案するストレージ製品が上記のVMware Comatibility Guideに掲載されていない、という場合はストレージベンダーに問い合わせましょう。

次回のエントリーでは、SRM環境の構築に必要な各種コンポーネントについて整理したいと思います。