クワイエットプレイス 破られた沈黙 | kazuのブログ

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「クワイエットプレイス」って2018年に公開されてヒットしたそう...映画ファンと自称しているのに全然しらんかった。大ヒットしたならやっぱり知っているはず、でも私が知らんと言うことは「そこそこ」のヒットだったんですね。まあでもそんな題名があったようななかったような...

で、このパート2が邦題「クワイエットプレイス  破られた沈黙」として公開されました。まあいわゆる「エイリアンもの」でございます。
主演はエミリーブラント。私の好きな女優さんの一人。映画ファンでない人は「プラダを着た悪魔」でアンハサウェイと一緒にメリルストリープ扮する剛腕編集長の秘書になってた人って言ったらわかるでしょうか?この作品以降様々なジャンルの作品で主演も張っています。そんな彼女が演じる普通の主婦が子供をエイリアンから必死で守る姿が好感度抜群です。

謎のエイリアンの襲来から474日、町は絶滅の危機に瀕していた。エイリアンは盲目の様だが音に敏感に反応し襲いかかって来る。ほとんどの人間が餌食になりわずかに生き残った者は一年以上もの間声を上げず、物音を立てずに地下や廃墟に隠れて暮らしていた。アボットファミリーは子供一人と大黒柱の父親を亡くし、母親イブリン、耳の不自由な長女のリーガン、息子のマーカス、そして生まれたばかりの赤ん坊を抱えて住み慣れた家を脱出。音を出さぬよう裸足で、会話はリーガンと使う手話、そしていつ泣き出すかわからない赤ん坊は酸素ボンベと防音のケースに入れようやく工場跡の廃墟にたどり着く。だが廃墟にたどり着いたときマーカスが獣用の仕掛けに足を取られ大怪我をする。マーカスの悲鳴を聞いて襲いかかるエイリアン。間一髪のところでエイリアンの弱点であるノイズとショットガンで撃退。難を逃れる。そして工場の廃墟でイブリンたちは死んだ夫リーのかつての友人エメットと出会う。エメットは誰と協力することもなく工場の地下、ボイラー室で一切の音を遮断し一人で潜んでいた。イブリンやリーガンは命を落としたリーの救助の要請にも応じなかったエメットを責めたが無理からぬことだった。

翌日、リーガンが町から海を隔てた向こうにある島の存在に気付く。彼女はマーカスの制止を振り切りイブリンに黙って廃墟を抜け出し港と船を探しに出かける。イブリンに懇願されエメットは渋々リーガンを探しに出かける。一方イブリンは怪我をしたマーカスの包帯や薬品、そして赤ん坊のための酸素ボンベを探しに出かける。イブリンたちは子供を救えるのか?果たして狂暴なエイリアンたちからの脱出は可能なのか?

「音を立てたら超即死!」のキャッチフレーズ通り何かを落とす音でさえ巨大で醜悪なエイリアンが襲ってくる、館内ではポップコーンを食べる音さえ憚れる言う作品です。けどラジオや補聴器のノイズでエイリアン達の頭が花が咲くように開いてくるという何ともプッっと吹いてしまうようなシーンもあり、なかなかなんとも...。  

ジャンルとしてはSFパニック映画なんですが夫を亡くした母親が懸命に命をかけて子供たちを助けるという母親の愛情。暴走してしまう耳の聞こえない娘、傷を負った息子、いつ泣き出すかわからない赤ん坊。極限状態の中で奮闘する普通の主婦の姿が何とも健気です。最後は守られてきたはずの子供たちが大人たちを助けます。娘と父の友人、息子と母親と言う形で同時進行でラストシーンを迎えるんですがここのところあまりに出来すぎでちょっと違和感を感じてしまいました。星の如くあるエイリアン襲撃映画の中で思いっきりオーソドックスな作品なんですが〝SILENT〟と言う恐怖がスクリーンを席巻します。

監督で出演もしているジョンクランスキー監督は主演のエミリーブラントの旦那様。だからどうだということはないんやけど夫婦二人でヒットシリーズがあるというのは嬉しいやろうね。ラストシーンを観るとまだまだ続編は続きそうです。物語はこの一家が住んでいた町の近郊で進んでおり他の町、敷いては世界中どうなっているのかわかりません。さてさて、このエイリアン達と人類との最終決戦の結末はどうなるのか興味津々です。ついでながら第一作を観てなくても物語の冒頭、プロローグが描かれているので観てても違和感がありませんよ。