記憶にございません! | kazuのブログ

kazuのブログ

サラリーマン社長のムービートラベル

久々の投稿です。添乗やら資金繰りやらで大変です。三陸~平泉~仙台・松島と行ってまいりましたが、三陸方面のまだ復興半ばの光景をみると南砺も利切れない気持ちになります。それはそうと釜石のボランティアガイドの瀬戸さん、お世話になりました。瀬戸さんの言う震災以降の三陸での教え、「弱者は捨てろ、親も年よりも...自分だけが助かるように自分の命は自分で守れ」

これなんとも冷たくひどいように聞こえますが身に沁みます。この災難を潜り抜けてきた人たちだからこそ説得力があります。「自らの命を守る」ということは決してきれいごとでは済まないんですね。

 

そしてこの添乗へ行く前に観た映画が「記憶にございません!」

人気脚本家、三谷幸喜監督作品です。正直言って私、この人あまり好きじゃありません。なんかパクリが多いような気がしません?大ヒットドラマ「古畑任三郎」。これ完全に「刑事コロンボ」ですもんね。そして前の「有頂天ホテル」でしたか。ジェーンフォンダやウォルターマッソーが出演した「カリフォルニアスイート」やタランティーノ、ロバートロドリゲスの共同制作の「フォー・ルームス」当たり真似してません?

 

なんかパクッて人笑わせようとしている感じでね。

けどこの人もタランティーノと同じでこの人の映画に出してくれ、と一流の俳優たちが大挙してくるような感じ、大した脚本でもないのに映画はヒットする。前にもいいましたが必ずしも名作と観客動員数は比例しません。

 

今回の主演は中井貴一。若いころは真面目だけが取り柄のでくの坊みたいな役者やと思っていたんですがさすが蛙の子は蛙だけれども、共演している佐藤浩市ともども、決して親の七光りだけでこの世界を生きてきているわけじゃない。自分の世界観をもった俳優だということがよくわかります。決して誰かが言うように二流、三流の俳優ではありません。ちなみにこの人たちも私より若干年上なだけで同年代です。ハァー...

 

「記憶にございません!」というのはロッキード事件以降、政治家や財界人たちの困ったときの常套句になっていますが、史上最低の支持率を誇る総理大臣が本当に記憶をなくしてしまったら...という話。この人の作品、出だし、途中まではそこそこ面白いんだけどいつも

なんか締めがしりすぼみに終ってしまうんですよねぇ。ラストの「少し」お涙頂戴、「下手に」夫婦愛なんてやっぱり映画の作り方、下手やと思うんですけど....