もうこれみてからだいぶ経つんですけど....
ブラッド・ピッドの「マネーボール」
いい映画でしたよ~
ブラット・ピッドがオークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー
に扮するわけなんですけど...アスレチックスって超貧乏球団だったん
ですねぇ。我々が20代の頃、同じ年代の選手で、ホセ・カンセコ、マーク
マグワイア、リッキー・ヘンダーソン等々、1980年代は「アスレチックスを
倒せるのは、アスレチックスだけ」なんて言われて無敵を誇ったチーム
だったことは私のように野球をかじった御仁ならよく知っている人も多い
はず。ところがスターに育った選手はフリーエージェントでヤンキースな
んかの金持ち球団に全部持っていかれ1990年代から2000年にかけて
は盛りを過ぎた選手ばかりの弱小希有段になり下がってしまったんですね
ぇ...
そこで悪戦苦闘するブラッド・ピッド扮するゼネラルマネージャー、ビリー・
ビーンがスーパースターを揃えた金持ち球団に互角に渡り合うべくたどり
ついた結論が「マネーボール理論」というわけ...スラッガーや剛球投手は
当然年俸が高いから雇えない、そこで打率より出塁率、バントは無意味、
被安打はピッチャーの責任ではない、勝ち星、防御率もピッチャーの評価の
大賞にならない等々、常識を覆す理論からかれが連れてくるのは年俸が安い
が盛りを超えた選手や名もない若手ばかり、当然避難ゴウゴウ。ところがこの
チームが20連勝と言う快挙をやってのけ、プレーオフまで進出する。
やっぱり、仕事も生き方も信念ですね...おれも見習わないと。
この映画と時を同じくして日本シリーズが始まろうとしていた秋口。スポーツ
紙面を賑わせた、某老舗球団のお家騒動、反乱劇。大○○軍のゼネラルマネ
ージャーが球団親会社のドンの横槍が気に入らず内幕を暴露してしまった。
今度はその将軍様がそれが気に入らんとクビを言い渡す。日本の野球の最高
峰の試合が始まろうとしているときにほんとに野球を愛している人がそんなこと
する?紙面にタイムリーな挿絵マンガが載ってた...
将軍様曰く「○○軍は永久に私物です!!」
笑ろたわо(ж>▽<)y ☆
自分のメンツや立場、つまらん見栄や虚栄心、お山の大将俺一人なんて思い
あがっている大馬鹿どもはこれを見なさい!!どれだけ自分の信念を曲げす、
そのため泥やほこりにまみれても自らの仕事をやり遂げようとしているこのビリ
ー・ビーンの姿はかっこいいです。ブラピの2枚目は差し引いても...そうそう
日本のお家騒動の大○○軍は今年もフリーエージェントで他チームのエース
や4番を引っ張ってましたなぁ。強くなろうとするのはええけどそれがだれのため
であるのかやねぇ...物語のクライマックス、20連勝を果たすもののプレーオフ
ではアスレチックスは敗れてしまいます。そこで耳を疑う実況放送...
「やはりアスレチックスは敗れました、マネーボール理論などと言う
不純な野球はやはりだめだということが証明されました。野球はや
はり打つべき人が打ち、いいピッチャーが押さえるものなのです」
これが実際に会った放送なのかね脚色なのかは分からない。あほか?野球は:ゲ
ームに勝つためのスポーツ。スラッガーや剛球投手が獲れなければそれに対抗す
るための戦術を考えなければならない。なぜその理論に至ったのか?フリーエー
ジェントが悪いとは言わない。だけど札びら切って人の頬たたいて、他チームから
選手をごっそり持っていくってのは不純じゃないの?どこかおかしくありません?
今のスポーツ界。子供たちが「将来の夢は野球選手!!」(おれもそうやったけど)
っていうその行きつく先がこれじゃねぇ、なんか寂しくありません?
いろんな意味で問題提起してくれた作品でしたよ![]()
オークランドはサンフランシスコの対岸にある港湾都市で、結構アメリカの大企業
なんかが本社を置いたりしています。黒人民主化運動の発端となった街で黒人過
激組織ブラックパンサーなんかが本拠を置いてたなど結構ぶっそうな街なんです
けど、20代の頃、カンセコやマグワイアの時代、一回アスレチックスの試合見に行
きたいと思っていたんやけどな...
