僕は


ぬれせんべいのように


しっとりとしている


また


何度も捲られた頁のように


くたびれている


皆が僕をやさしいという


僕はやさしいか


闘争を避け


抵抗を諦めた


諦める度に


麦酒瓶の底に深く沈んでいった


やさしいというのは 


諦めているということなのか