世の中景気回復が囁かれている。(私に実感はないが…)

そんな中、興味深い話が載っていた。

ファッションの同質化現象を考える金森マーケティング事務所の金森 努氏による記事。

最近、ブランドショップに来て、ファッション誌の切り抜きを提示し、「これと同じコーディネートを一式ください!」と「丸ごと購入」する顧客が増えているという。

また、あるスニーカーブランドがファッション誌で紹介されるや否や、凄ましい勢いで問い合わせや来店が「我も我も」と相次いだという。

その現象を、モノが溢れかえって、無制限の選択肢を前に「選ぶことに疲れた消費者」の姿と考えている。

確かに専門家がコーディネートしたファッションだったら、そのまま身に着ければ一丁上がりでしょうが、個性は何処に存在するのでしょう?

メークやヘアースタイル、勿論体系の違いくらいでしょうか?

モデルに似合っても、自分に似合うとは限らないのに…

丸ごと購入」や「我も我も」現象には、「ファッション誌のお墨付きコーディネートなら安心」「皆が欲しがっているモノなら間違いないだろう」というリスクヘッジ心理の表れだろうか。

いつぞやTVで、週末原宿の明治神宮入り口近辺にたむろすゴスロリ?少女たちが世界で注目されていると特集していた。

皆、思い思いのファッションをコテコテに着飾る。

海外のメディアは、日本のファッション発信基地とこぞって取材しているという。

個のファッションを楽しむ少女たちに、いい意味自己主張を感じ頼もしくさえ思えた。

個性を喪失させ、安心感を追求するか?個性を前面に自己主張を突き進むか?

丸ごと購入」資金力の無い私としては、自分の欲しいものを着たいように着飾るしか道はないのだが…