オラァやっちまった。
すべり台に着地点に
落とし穴を掘ってしまった。
一生懸命砂地に穴を掘って。
新聞紙をかぶせて、また砂をのせて。
すべり台を気にしながら
公園内で遊ぶこと数分。
上級生の男子が
ずっぽりはまってしまった。
すぐにすべり台の前まで走っていって
指をさして大笑いした。
数日後。
砂場で遊ぼうと
意気揚々踏み込んだところ。
ずぼ。
しっかりとはまってしまった。
僕が。
誰も笑いには来なかったけれども
穴の底からは
ちょっぴりアンモニア臭がした。
人を呪わば穴二つ
とはこのコトか。
と大人の階段を上った小学生の僕。