社会人として最も大切な時期の一つである20代中盤、
 恩師と呼ぶべきすばらしい方々に出会いました。
 その中のお一人で、特にお世話になった方に、大変ためになる

 お話を聞けたので、少し書いてみようと思います。

 現在、その方は転勤で海外に赴任されています。
 文化の違いを肌で感じながら、その中で日本との違いを痛感しつづけ、

 発見の毎日だそうです。

 ありきたりな質問ですが、
 「海外に赴任してみて、何が一番変わりましたか」
 と聞いてみました。答えはこうです。
 
  『絵がうまくなった』
 
 言葉の壁を絵で解決できるという話かな、と単純に考えてしまいましたが、

 よくよく聞いてみると、やはりもっと深いところに真意がありました。
 
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 言葉は、いくら頑張った所で、伝えたいことが正確に

 伝わらないことのほうが多い。

 人間は、言葉を耳で聞き、必ずイメージを思い浮かべる。

 イメージの浮かべ方は人によって異なっているのが常で、

 そこに誤解やすれ違いが生まれる。
 だから言葉に頼りきるのではなく、絵を書いて、

 イメージを合わせた上で、会話を進めるようにするのです。
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 なるほど。
 自分を振り返ってみると、絵を書いて話をしていれば、

 もっと早く解決できていた事、たくさんありました。
 
 コミュニケーションは、人間である以上、そして組織に身を置く以上、

 必要不可欠な行為です。

 正しいコミュニケーションが取れているか、また、取ろうとできているか、

 常に自分自身の観察を心がけようと思いました。