一気に4巻読みきりました。
戦国武将、山内一豊とその妻、千代の話です。
実力は平凡ながらも、律儀であったり、周囲の知恵をとりいれて戦国の世を乗り切り
最終的に土佐二十四万石の国主となった山内一豊。
政治能力とか人心掌握術というのとは違うかもしれませんが
そういった武功とは別のものにより出世したといえます。
そういうものの意外な重要性を感じます。
そういったものは一豊の妻、千代の入れ知恵であるわけですが
筆者はその千代の賢さが嫌いだといっていたそうです。
が、自分は好ましく感じています。
抑えても表面に現れてしまう知性には
品があると思います。
品と知性がある人間になりたいものですが
なかなか容易ではありません。
自分が愚物であるという認識と
それに対する強い嫌悪感があると
焦りが生じ、見栄をはってしまいます。
かといって愚なままでよいわけがありません。
だから常に学ぶことで
理想の知のある人間に近づけるし
「今はまだ勉強中の身なのだ」
と自分に言い聞かせることもでき
見苦しい自分をなんとか抑えることができるのかな
と考えています。
焦らない、焦らない。
