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札幌の講習会でお会いした、M子です。
結婚する予定だった彼と別れました。
原因は私の体重です。
彼氏は細い人が好きで、無理なダイエットを強要してきたので、言うとおりに頑張っていましたが、ある日耐えられなくなり別れました。
でも、やっぱり私がいないと駄目だと言われ、痩せてなくていいから、結婚を前提にまた付き合おうと言われ、そしてまたお付き合いしました。
前は、体重が何キロ以上になったら別れるみたいな制限があったけど、復縁したあとはそれはありませんでした。
でも、彼はどうしてもモデル体型じゃないと嫌で、会うたびに豚とかデブとか言われ、食事のカロリーを制限されました。
私とは一緒にいたかったけど、太い私をみてるのが本当にストレスだったみたい。
私のことは好きだけど、私の身体を見て感じるストレスと葛藤してたんだと思います。
あやさんの本の話はわたしたけど、わかってもらえませんでした。
彼は医者だけど、肥満の患者にカロリー制限したら確実に痩せるって。私にもそうしろって。
太ってることを罵られるたびに、
食べたくもないものを過食してました。
そして、5月の連休、うちの実家に挨拶にきてくれることになっていたのですが、すごく忙しくて休みがとれない中行くので、断食してでも47キロ以下になってほしいと言われました。
それを言われて、もう駄目だと思いました。
自分の心を守るために、大好きだけど別れようと思いました。
無理してでも痩せると約束してうちに来てもらって、結婚すれば良かったと後悔することもあるけれど、これで良かったと信じることにします。
辛いし、涙がとまらないけれど、私はだれかに体重を管理されるのは嫌だし、痩せることと引き換えじゃないと何かをしてくれない人とは結婚しても幸せになれない気がします。
あやさんにお会いしたい気持ちでいっぱいです。
きっと、これで良かったって言ってくれるものだと、信じてます。
私の生き甲斐は彼氏だったので今、どうやって生きていけば良いかわかりません。でも、失恋すれば辛いのは当たり前だし、耐えます。
こんなふうに辛くなるのは知ってたけど、自分の”自尊心”を選びました。 あやさんの意図するところの自尊心と、きっと同じだと思っています。
人の価値観に振り回されて心や体をを犠牲にするような努力をしなくても、私はこのままでいい人間だと、たまに思えるようになってきたのですが彼氏といるとそれを否定され辛かった。
私はこの4月から○○医になりました。まだまだ変なレポートを書いて上の先生に直されてばかりですが、頑張って仕事してるときの自分は結構好きです。
頭を使うと疲れます。
彼氏の手前行けなかったけど、仕事帰りにラーメンを食べたり、ケーキやドーナツを買いたかったので、これからはそれが出来るかと思うと楽しみです。
彼氏と別れるにあたり、2人かの友人にメールしたら真剣に返事をくれたので嬉しかったです。世の中捨てたものじゃないと思って頑張ります。
あやさん読んでくれてありがとうございます。ロスにあやさんが存在していらっしゃるということが励みです。
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M子さん、
今までずっとつらかったね、頑張ってきたね。そして、頑張ってよく決意したねってそんな気持ちでいっぱいだよ。ぎゅーってしてあげたくなりました。
大好きな人との別れたあとの喪失感と悲しみを思うと、胸が張り裂けそうに悲しいけど、M子さんが自分のココロを大切にできたこと、本当に良かった。
うん、これで良かったと思う。頑張ったねって私、いうよ。
好きな人にキレイに見られたい気持ちは、男だって女だって誰だってあって自然なことだしそれ自体は問題ない。
だけど、、
心も体も、苦しんでまで変えたら愛する、変えなきゃ愛さないというならば、そんなの愛じゃない、ただの支配だよ。女性を何だと思ってるのか、あなたのオモチャじゃないんだと怒っていいところ。
そんな相手に認めてもらうために、自分自身を否定しながら自分でない何者かに変わる努力しながら自分の人生苦しく生きる必要なんて、どこにもない。
そんなやり方で最初はなんとかなっても、心か体、どちらか、あるいは、どちらも壊れてしまう。
ダイエットでも仕事でもそうですが、食欲が暴走したりうつ状態になって気力がなくなったりなどの体調の変化が現れ、ぷつりと頑張れなくなったことがある人多いはずです。
そうなっても、それは心身の防衛本能がきちんと働いてくれているからであって、意志の弱さじゃないんだよ。(その詳細な理由はブログや本でその理由を説明してきたとおり。)
たとえ、「自分壊してまでの努力してこう変わらないとお前は×だ!」なんていう虐待的な彼や親や友達、メディアの価値観があなたのそばにいるなら、逃げていいし、離れていい。自分がその人たちを選ばないでいい。
今回のM子さんの決断も、そういう大きな一歩のような気がしました。これからもその気持ち、これからも大切にね。私も応援しているよ。
これからも、自尊心を大切にしていれば、人と比べた優れた何かを手に入れたときだけ、あるいは他人や世間の価値観で良いとされるこんな人像になれたときだけ手に入るつかの間の優越感や安心感、高揚感に近い一瞬だけの自信とちがって、人や数字や結果に左右されない、そこはかとない、安定した自信(自己肯定感)に支えられて生きられるようになると思います。
こんな話をすると、「ありのままの自分を大切にしていたら努力をしなくなって、ダメな人になるんじゃないか」と心配する人が多いけど、それは、全然心配いらないよ。この話もおいおい書いていくね。
私がもやしと寒天ばかりの食事で、一日3時間運動してるのにじりじり省エネ体質が進み小太りになったとき、「食べないから太る、過剰な制限と運動のストレスが太りやすい体質の元になってるんだよ」と指摘してくれた医者に出会ったのは幸運でしたが、それまではもう本当にいろいろで。
”余るカロリーがなければ太るワケがナイ!”の一点張りの医者もいたし、”一日6時間運動してリンゴ3つで過ごせば痩せるよ!”とかいう医者もいた(><)
誰の情報を信じて良いかわからなかったけど、結局は、何が正解か、じゃなくて、「自分にとってそれは心地よく過ごせる手段なのか」「自分は何を信じたいのか」なんだと思います。
M子さんの今回の決断も、「自分」を大事にできた結果だと思います。
でも、、どんな彼でも、好きになった彼とお別れしたばかりのときは、誰でも辛いし悲しいものだよね。
けれど、同時に、そんな彼に追い詰められる苦しさから開放される安心感や、今までできなかったことができる楽しみも感じることができていたり、辛いときはお友達にSOSを出して声をかけてもらう心地よさも知れたことは、本当に良かったな、って思います。そうした気持ちも、M子さんがこれからの人生を、「自分のこころを大切に生きる」ための支えになると信じています。
本当によく頑張ってたね。これからは人の価値観に必死にあわせる頑張りかたではなく大切な自分のための心地よい努力を楽しんでいってね。
遠くから応援しています。
あや
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