摂食障害、ひとりぼっちで頑張っててもずっと治らなかった。

親にバレて、心配されるどころか
「意志が弱い」「わがまま」「人間のくず」
「痩せるためなら、家族まで犠牲にする冷たい女」
って殴られて・・・。


家族がそうなんだから、他の誰も分ってくれるはずないって決め付けて、
一人でこもってた。

家族がいうように、自分はダメな人間なんだ、人間のくずなんだ・・
そう、思い続けて最初の10年間、ずっと誰にも助けを求められずにいた。

過食がばれたら親には怒鳴られるだけだから
「辛い助けて」って、いえなくなっちゃった。

でもね、辛いときはSOSを出すことって、
必要だと思う。


まだ自分の中の寂しさに気づいてない人も多いだろうけれど、
強烈な痩せたい願望は、寂
しさに深く関わっている
から。

※どう関わってるかって事についてはまた別の記事で書きます。


今まで分ってもらえなかった人も、
諦めるまえにもう一度
誰かにSOSだしてみて。

諦める事は、この先いつだってできるから。


この病気になって、
家族との関係が苦しくなる原因は
自分の病気や辛い気持ちについて、きちんと言葉で伝えられないからだと思う。

お互いに相手の気持ちが分らずに、傷つけあっていく。


ちゃんと言葉で自分の気持ちを伝える前に

「私のコトなんてどうでもいいんだ」
「ただ太らせようとしてるだけだ」

って、どんどん不安を積み重ねていっちゃうの。


そのストレスが苦しくても痩せて得る一瞬の安心感、
苦しくても過食するその時すべて忘れられる快感が
必要になってしまうの。


自分のコトをちゃんと
言葉で伝えてみるのは大事だよ。

手紙やメールを活用してください。


家族が食べなさい!
食べるのよしなさい!って怒鳴ってる時には、
冷静にあなたの話を聞ける精神状態じゃないから。


自分のほうも、
冷静じゃなくて酷いこと言いかえしちゃったりするよね。
家族同士だと、つい言い合いになっちゃう。


「過食なんかで金を無駄にするな!」
「うるさい!ほっといてよ!」

これじゃ相手にキチンと伝えてる、って事にはならない。
お互い何も理解できないし、何も変わらない。

手紙やメールなら、ゆっくり言葉を選んでかけるし、
相手も冷静に理解してもらえる。 

それに、自分で言葉で説明できないものは、
どう頑張ったって相手に伝える事はできない
から、
言葉でまとめるという作業によって、
自分の病気や自分の気持ちを
自分でも理解できるきっかけになります。

メール・手紙に書く内容は

・死亡率6%ともいわれ4る危険な病気であること
  ここのHPのリンクを添えてメールするとか、コピーして手紙に添えてもいいかも。
  
参考HP→難病情報センター 摂食障害   


・この病気がただの「食べたい・痩せたい」ではなく、食欲をコントロールする

 脳や体の仕組みにも異常が認められている事
 これまでの記事でも出てきた、セロトニンやCCKの話でもいいと思う。
 

 簡潔に「普通 満腹を感じるために分泌されるはずの
 脳内ホルモンや消化管ホルモンが、私は機能してないんだって。
 だから食べだすと頭が真っ白になって止まらない」

 って伝えたかたもいます。



それから、
この病気でどれだけ苦しいのか
・治したい、でも治るのも怖いという複雑な気持ちを具体的に。
・家族にも迷惑をかけると分ってても普通に食べられない自分を責めている事。
・普段はいえない「ごめんなさい」の気持ち。。
・ヤセていないと異常なほどに不安であること。
・その他自分の中にある沢山の思い

意地はならないで、素直に。
手紙を渡す時に本を添えるといいです
前の記事に書いた、お勧めの本を参考にしてください。


家族に打ち明けて監視されるのが嫌なら、
プレッシャーになるからそっと見守っていて欲しい
自分のペースでやることが大事だからそっとしておいてほしい、
って伝えてみてください。


何でも一人でじっと抱え込まないでね。


お母さんが頑固でも、
普段あまり真剣に話した事のないお父さんに手紙を渡したら
意外にもすんなり理解してくれたかたということも多いよ。


確かに父親には体重に固執してるなんていいにくいのですが、
かえって男性のほうが、想像力を使って
辛さを理解してくれる場合もあるのかもしれません。


そこからは、ちゃんと話しあえる仲になれるかもしれないし、
今後も手紙で伝えていけるきっかけになるかもしれない。




それでも私のように、

「何、甘えた事いってんだよ!
 お前の問題だろ!一人で病院にいけ」

って言われちゃうかたもいるかもしれません。


従兄弟に相談して、重大な病気なんだってことだけでもその従兄弟から
→その子の親(自分親の兄弟、自分にとっても叔父、叔母)に説明してもらう
→その子の親から自分の親に説明してもらう
という形で、第三者の力を借りたことありました。


それでもダメな時は
お医者さまにお願いしたこともありました。


親に直接電話して、家族の協力が大切だって
一言いってもらえませんか?
」って、頼んだの。

私が何を言ってもいい訳になるけど、お医者様から
電話を受けたら、
理解しようとはしてくれなかったけど
本当に病気だったのかな?というくらいはわかったようでした。


病院についてくるようになりました。

本人同士だと照れがありなかなか本音を話せないのだけど
第三者の医者になら辛い気持ちを涙流して話せた。
泣きながら話す私の話を、後で家族が聞いている。
それだけでも家族との距離はちょっとずつ縮まってきました。

別に優しい言葉をかけてもらったわけではないけれど
何かが変わりだしました。

一度や二度で、この病気を理解してはもらえることは少ないかもしれません。

でもちょっとずつでいいから、
自分の苦しみとか、不安、
どんな事で悲しい気持ちになるのか、
どう協力してほしいのか
少しずつ、言葉で伝えていく練習をしていくことが大切なのだと思います。


でも家族が変われば治るとか
家族が変わらなければ治らない、ということではありません。


つかまれるものがあるなら
それにつかまって
自分で治すのです


助けを求めるのは
自分でできることをやりやすくする環境がどこまであるか、見極めること。

なければ他に、次に、すすみます。




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