性行為によって感染する性感染症については、もしも症状があらわれた場合には、早期に泌尿器科や婦人科などを受診して、適切な治療を受けることが重要となってきます。こうした性感染症は、細菌、真菌、ウイルスといった、さまざまな病原体がひきおこしているものですが、その種類によって症状にも違いがありますし、また治療方法にも違いが生じることになります。
性感染症にかかった場合、はじめは潜伏期間といって、なにも症状があらわれない期間が数日から数週間程度続くことがあります。しかし、この間に性行為を通じて体内に入り込んだ細菌などは、なにもしていないのではなく、体内で増殖をくりかえして拡散し、いわば体を乗っ取る準備をすすめているといっても過言ではないでしょう。
人体にはもともと免疫機能が備わっていますので、こうした病原体の動きを排除しようとするアクションがやがて起こり、体内でのバトルとなるわけです。それが発熱であったり、性器やその周辺の部分の炎症であったりといった症状となることから、ここで性感染症に感染していたことが、はっきりとわかるようになります。
性感染症とはいっても、こうした早期の段階で病院を受診すれば、検査によってどのような病原体が関与しているのかがあきらかとなりますので、それにみあった医薬品の処方などを受けることが可能です。たとえば、性感染症の原因がなんらかの細菌であれば、錠剤タイプの抗生物質が処方され、これを数日にわたって一定量を飲みつづけるといった方法で、症状の改善に至ることができるのが通常です。もっとも、現在では抗生物質の効果がない耐性菌というのも増えていますので、同じ抗生物質でも銘柄を変えて再度服用するといったことが必要になる場合もあります。