偕楽園血圧日記 -939ページ目

衆愚政治の極みに至る

 台風一過どころか、今日は寒いぐらいの気温だったなぁ。電気の消費量もずいぶん少なかっただろう。


 また大坂の方で何か言っている人がいるが、 

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 読みが浅い=政府の節電要請に苦言―大阪知事

 大阪府の橋下徹知事は20日の記者会見で、政府が関西電力管内で10%以上の節電を要請する方針を決めたことについて「読みが浅い。政府があえて今言わなくても関西広域連合では5~10%の節電を求めている」と述べ、苦言を呈した。
 大阪など7府県で構成する関西広域連合は、電力不足が懸念される今夏に備え、家庭やオフィスへの節電の呼び掛けを5月末に決めている。加えて関電が6月、管内の全顧客に15%程度の節電を要請すると発表したのを受け、電力需給の逼迫(ひっぱく)時には一層の節電を促す緊急メッセージを出す方針も打ち出している。
 時事通信 7月20日(水)19時0分

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 いや、橋下さん。これは「読みが浅い」とかではなくてお役所仕事というものです(苦笑)。

 たとえ地方がやっていても、「国が口を出して主導したというアリバイを作る」。あなたはそういう体制と戦うことを使命と考えていたのではなかったのだろうか?
 もし言葉をいじることを「中央に対抗する作戦」として考えているのならば、それは支持者をも惑わせる下策というものだ。


 さて本題。

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 <菅首相>原発のコスト再計算 衆院予算委で見解

 菅直人首相は20日午前の衆院予算委員会で、原子力発電にかかるコストに関し「これまで言われてきたコスト自体が、現実とは大きく違うのではないか。少なくともかなり高いもので再計算しなければならない」と述べ、コスト計算を見直す考えを示した。海江田万里経済産業相は「再検証し、結果は明らかにする」と述べた。
 経産省によると、1キロワット時あたりの発電コストは、原子力が4.8円から6.2円で他電力と比べ安い。しかし、首相は「根本から検証しないとならない」と強調。原発については「今回の事故は想定されていなかった。最終処分地の費用、原発立地のいろいろな費用も入っているのか」と語り、賠償費用や廃棄物処理、自治体への交付金などを除いた計算方法に疑問を呈した
 また、東日本大震災により首都圏などで発生した液状化被害について「本質的に個人の家の対応については新たな制度を含めて検討が必要だ」と述べ、個人住宅の液状化被害に対する新たな対策を政府として検討する考えを示した。共産党の塩川鉄也氏、みんなの党の江田憲司氏への答弁。
 東日本大震災の復旧対策に向けた総額1兆9988億円の11年度第2次補正予算案は、同日午後の衆院予算委員会で、与党と自民、公明両党などの賛成多数で可決した。【西田進一郎、葛西大博】
 毎日新聞 7月20日(水)11時18分

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 何度か書いているように、日本政府がベストミックス政策で「水力・火力・原子力」のバランスを取るよう推進したのは、オイルショックなどで原油価格が「大きく変動するもの」と学習したからである。
 これは、それぞれの使用割合を分散させておけば、どれか一つが急変動(もちろん、この中には突然輸入ができなくなる場合も可能性の一つとして考えられている)があっても「なんとか耐えられるのではないか」というものであって、それが第一義
 だが、時間がたつにつれて、イデオロギーの絡んだ反原発運動に対する「武器」として「コストがどうの」という視点が付加されるようになり(このあたりの「小手先の話」に走るのもまた「お役所」の特徴である。まあ、官僚をそういう方向に動かしたのも、原子力の危険性を国民と共有する責任から逃げた政治家のおかげでもあるが)、そうなればなったで、今度は反核勢力が交付金や処理施設にかかる経費(今ではなんと事故の賠償費まで入れろというものまでいる! そういう人は車を買う時に事故で補償する億単位の治療費まで購入費として計算するに違いない)まで入れて「原発が安いなんて嘘だ!」とやる泥仕合に持ち込まれてしまっている。
 そんなことをいうのならば、火力発電にはその排出二酸化炭素に比例して「排出権取引で払う金」「環境税ができたらその分の金」を上乗せしなければならなくなるし、水力発電にはダム関連経費(住民の立ち退き料から立ち退き先の整備費まで)の全てと環境変化による経済的損失まで計上しなくてはならなくなるのだが、「原発は安くない!」を言う人間はそんなことはしない。
 つまりは「ためにする議論」に引きずり込んで「何が何でも足を引っ張ってやる」としているだけで、議論としてまったく前に進まないことをやっているだけなのだが、さすがにそういう左巻きの仲間である我らが菅総理、その同じ議論を国政に持ち込んでくれた。

 やれやれである。

 菅総理はストレステストの緊急導入の時にも、まるで今までの安全審査はまったくインチキであったかのような言い方をして現場を混乱させてくれたが、その一方でこの内閣は、

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 <原子力協定>「従来の方針で対応したい」 枝野官房長官

 枝野幸男官房長官は20日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、政府が国会に提出している4カ国との原子力協定について「相手国がぜひ従来通り進めてほしいということなら、我が国としてはぜひ従来の方針で対応したい」と述べた。原子力協定は原発の海外輸出に必要で、政府として原発輸出を引き続き推進する意向を示した。
 政府はヨルダン、ロシア、韓国、ベトナムとの原子力協定を今国会に提出しているが、東京電力福島第1原発事故を受け審議は先送りされている。枝野氏は「安全性により厳しく日本が対応するだろうという期待も含めて、安全に対する技術を相手国が評価するなら、日本としての責任も含めて対応すべきだ」と強調した。
 海江田万里経済産業相も「非核保有国で原子力技術を持つ日本への期待もある。安全性を高め、信頼を勝ち得て協定を進めたい」と述べた。小野寺五典氏(自民)への答弁。【松尾良】
 毎日新聞 7月20日(水)20時9分
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 と言ったかと思えば、

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 菅首相、原発輸出の見直し示唆=「もう一度きちんと議論」

 菅直人首相は21日午前の参院予算委員会で、政府が推進してきた原発の海外輸出について、「安全性を高めて進めていくことをベースにしているが、もう一度きちんとした議論をしなければならない段階に来ている」と述べ、見直す可能性を示唆した。自民党の塚田一郎氏への答弁。
 菅政権は経済成長戦略の一環として原発輸出を進めており、首相は昨年、ベトナムでの原発建設をトップセールスで受注した。3月の福島第1原発事故後もこの方針を変えていない。一方で、首相は今月13日の記者会見で「脱原発依存」を表明し、原発技術について「これまでの安全確保の考え方では、もはや律することができない」と指摘した。
 時事通信 7月21日(木)12時6分

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 翌日にはこんなことを言う。

 つまるところ、「国内向けには『脱原発姿勢』の印象を与えて人気を得たい。だがそれを明確にしてしまうと経済の方で『日本見限り』をされて経済界から攻撃され、選挙でも応援してもらえなくなる」という考えでしか持っていないからこうなるのだ。
 ここには、日本の電力供給の安定性をどう確保するかという視点がない
 そんなことだから、「発送電分離」も言葉だけが先行して中身の議論がないし、電力自由化に反する「固定価格買い取り」にも平気で「成立させないと止めない」といって恥じない。

 挙句の果てには、

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 <非常用電源>「埋蔵電力」になる? 経産省検討

 オフィスビルや病院が停電などの緊急時に使う非常用電源は「埋蔵電力」になり得るか--。経済産業省がこんな検討に入ったことが19日、分かった。原発全基停止で深刻な電力不足に陥る事態に備え、菅直人首相から埋蔵電力の掘り起こしを指示された経産省が「苦肉の策」として調査を始めたが、非常用電源は出力が小さく発電コストも高い。騒音や排ガスなどの問題もあり、本格的な代替電源になるかどうかは不透明だ。
 非常用電源は、定期的に発電する「自家発電」よりも小規模(出力1000キロワット未満)なものを指し、消防法などに基づいてビルや病院などに設置されている。自家発が全国3200カ所に計5380万キロワットの設備容量があるのに対し、非常用は全国約17万カ所に計2000万キロワット(原発20基分)あるとされる。
 経産省は「7月4日現在、自家発の大部分は既に使用しており、実際に使えるのは160万キロワット」と首相に報告。激怒した首相は再調査を指示し、経産省が「窮余の一策」として非常用に目をつけた
 具体的には、来夏に原発が全基停止する事態に陥った場合、電力消費のピーク時間帯に非常用電源を稼働して電力会社からの供給を減らしたり、非常用電源から電力会社の送配電網に供給することを検討。使用が可能か業界団体などに打診を始めた。
 ただ難点は多い。非常用電源は大気汚染防止法などの規制対象外で、利用すると排ガスや騒音、振動など環境面の問題が生じる。また、非常用電源はあくまで停電などの緊急時に使用が限られ、現在は緊急時(節電)対応で使用できることになっているが、来夏、恒常的に利用できるようにするには法制度の整備も必要だ。
 発電コストは火力発電所の数倍かかるうえ、非常用電源の大半は送配電網に接続しておらず、電力会社に供給するには改修が必要。また、非常用だけではビルや工場で必要な全電力を賄うのは難しいが、非常用を使えば電力会社から供給を受けられなくなる設備も多いとみられる。
 経産省は、政府の「エネルギー・環境会議」(議長・玄葉光一郎国家戦略担当相)が月内にまとめる電力需給対策に非常用電源の活用を盛り込む検討に入ったが、「現実に使えるかは分からず、安易にあてにすべきではない」(経済官庁幹部)との慎重論は強い。【宮島寛】
 毎日新聞 7月20日(水)2時31分

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 こんな馬鹿な話が政府内から出てくるようにもなるのだ。


(2011/07/14の記事、文句を言う前に仕事しろ!) で取り上げたトルコエネルギー相だけではなく、

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 来日中のマレーシアのムクリズ・マハティール通商産業副大臣は20日までに、都内のホテルで産経新聞のインタビューに応じ、同国での原子力発電導入について、「有力な選択肢のひとつ」としたうえで、「最終決定には国民の承諾を得ることが重要だ」と述べ、国民の理解を求めていく考えを強調した。
 同氏は、原発計画について、政府部内で建設候補地や人材の確保、協力国の候補などについて、研究していることを認めつつ、一方で「真剣に代替措置も考えている」とも述べ、原発導入に国民の理解が得られない場合は、新型火力発電など他の手段を選ぶ可能性を示唆した。
 産経新聞 7月20日(水)19時30分配信 「マレーシア通産副大臣、原発導入に意欲 日本の中小企業への融資にも関心」より

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 こういうことを言ってくれている国もあるというのに、当の日本の政権トップが「選挙の票読みと延命」だけで中身のないイメージをふりまくことばかりに腐心しているのだからどれほど不誠実な話であろう。

 少し前に見たニュースの中に、「保安院は原子炉に寿命はないといっている」という記述があったが、そんな馬鹿な話はない。いくら新しい部品に交換していったところで、機械としての設計寿命というものは確実にある。そういう原子炉をどう安全に閉鎖していくか、その後の供給をどうしていくか、そういうことを考えて行かなくてはならない時に「脱原発で国民に媚びる」ようなことを政府がやってはいけない。ましてや空想の「自然エネルギーでバラ色の未来」などに逃避してはいけない。
 もんじゅにしても、あれを直してまだどうこうするというのならば、新しいものを作った方がコストも安いし、設計の見直しで不備を直すこともできる。いや、同じプルトニウムの処理では新しいトリウム塩炉といった技術も実証段階に入ってきているのだから、そういうものも含めて高速増殖炉の存在意義までカバーする全体議論、再考もできよう。(トリウム塩炉は燃料生成の途中で非常に強いガンマ線が放出されるので、その遮蔽技術の研究も必要になる)
 福島第一原子力発電所の事故「だけ」見ずに、第二や女川はどうだったのかまで含めた原子炉の安全稼働議論をし、かつ「原子力を今代替できるのは火力しかない」という事実をしっかり認識した上で話をしていくことが、今の政府の責任である。

 今日の衆議院本会議で、海江田経産相の掌に、

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 ぶれる首相に「忍」の一字…海江田経産相の手に

偕楽園血圧日記-「忍」の一字
(写真、読売新聞より。参院予算委員会で挙手する海江田経産相。手のひらには「忍」の文字が=田中秀敏氏撮影)

 原子力政策でぶれる菅首相には「忍」しかない?――。
 21日午前の参院予算委員会で挙手した海江田経済産業相の左の手のひらには、手書きで「忍」の一字があった。
 同予算委でも、海江田氏は、首相が「脱原発」方針を表明した13日の記者会見の直前、「日本は核兵器を持たない中で、原子力の技術を開発した。『原発ゼロ』となると、そうした技術が途絶えてしまう」と首相に電話で懸念を伝え、慎重な対応を求めたことを明らかにした。「脱原発」に固執する首相との認識の違いは広がるばかりだ。
 読売新聞 7月21日(木)13時32分

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「忍」の一時が書かれていたという。

 が、菅総理自身の思想はどうあれ、日本の総理大臣は君臨する独裁者ではないのだから、閣僚はただその気まぐれに耐え忍ぶのではなく、日本国のために積極的な討議をするのがその仕事である。

 それができないというのならば、自分たち議会がそんな独裁者を行政に送った責任を取って、彼を引きずって政権から去るのもまた、国会議員(海江田氏は衆議院議員である)の仕事というものだ。


 本日の競争。

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 日産GT-R、スズキ ハヤブサ と加速競争

偕楽園血圧日記-対決!
(動画キャプチャー、レスポンスより。最大出力を850psへ引き上げた日産GT-RとスズキGSX1300R(通称:ハヤブサ)の対決)

 日産自動車のスポーツカー、『GT-R』。同車が世界最高峰の性能を備えた2輪、スズキ『GSX1300R』(通称:『ハヤブサ』)と加速対決を行った。
 この日産GT-Rは、米国オハイオ州のスィッツァー・パフォーマンス・イノベーション社がチューニングした1台。3.8リットルV型6気筒ツインターボは、オリジナルの530psを大きく上回り、最大出力850psを引き出すモンスターだ。
 一方、スズキが海外市場向けに発売しているGSX1300Rは、排気量1340ccの直列4気筒エンジンを搭載。最大出力は198psを発生する。
 この両者が、0-400mと0-1600mの加速競争を実施。果たして、注目の結果は…。
《レスポンス 森脇稔》
 レスポンス 7月20日(水)22時30分

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「注目の結果は……」の続きは、
http://response.jp/article/2011/07/20/159679.html (レスポンス 「日産 GT-R、スズキ ハヤブサ と加速競争[動画]」) のサイトの動画で(笑)。

 実際「車体の重さの差」というのはずいぶん大きいのだが、公道ではそういうものが分からない「生きのいい兄ちゃん」が結構いて、信号からのスタートでバイクにちぎられるのが我慢ならないのだろう、規制速度に達してもアクセルを緩めずにスピードを上げ、バイクを抜いて嬉しがる
 これは非常に危険な行為なのでいいかげんにやめてもらいたいのだがなぁ。こちらは「鉄の塊」である四輪から距離を取るためにダッシュしているところもあるのだから。




そのまま帰ってくるな!

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 首相「私も諦めず頑張る」=なでしこ優勝で

 菅直人首相は19日午前、衆院予算委員会で、サッカー女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会での日本代表の初優勝について「体格では比較的小さな日本人選手が接近して相手に自由なプレーをさせない迫力、先行されても絶対諦めないという気迫が優勝という素晴らしい結果をもたらした」と称賛した。その上で「やるべきことがある限り>、私も諦めないで頑張りたい」と述べ、政権運営への意気込みを強調した。
 首相は決勝を生中継で観戦したと説明。予算委に先立ち、首相は官邸で記者団に「日本国民に最高の贈り物をしてもらった。特に(東日本大震災の)被災地の皆さんに喜んでもらえるんじゃないか」と語った。
 時事通信 7月19日(火)10時44分

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 いったい何を言っているのだ、この男は?

 あんたには国民からレッドカードが出されているのだから、なでしこジャパンというのならば、「それはどうか」という判定でも不服を言わずに退場した岩清水を見習え!


 さて、

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 「あずかり知らぬ」と謝罪せず 菅首相、市民の党献金問題で

 菅直人首相の資金管理団体が、日本人拉致事件容疑者の長男(28)が所属する政治団体「市民の党」(酒井剛代表)から派生した政治団体に計6250万円を政治献金していた問題で、菅首相は19日の衆院予算委員会で「(長男が地方選に出馬したことは)私のあずかり知らぬこと」と述べ、野党から再三、拉致被害者家族への謝罪を求められたが応じなかった。
 自民党の「菅首相拉致関係献金疑惑追及プロジェクトチーム」座長でもある古屋圭司議員の質問に答えた。
 菅首相は答弁で、市民の党代表については「知っております」と長年の知人関係にあったことを認めたが、拉致容疑者の長男については「まったくこの人物については承知していない」と面識を否定。
 古屋氏から3度にわたり、政府の拉致対策本部長の立場にありながら多額献金したことへの謝罪を促されたが、「この問題で謝るということにならないと思っている」と繰り返した。
 古屋氏は質問に先立ち、市民の党や派生団体にあてた民主党側からの寄付が平成19~21年で、計1億433万円に及ぶと改めて指摘。市民の党を「いまも共産主義革命をしようとしている極左の過激派集団」と糾弾し、長男については「(ハイジャック犯らが北朝鮮に作った)日本革命村小学校で金日成主義など徹底的な思想教育を受けている」と指摘した。
 また、参院選のあった19年の市民の党関係の人件費が5500万円と突出していることをあげ、「民主党候補陣営にボランティアと称して裏で人件費を払っていた疑いが拭いきれず、悪質な運動員買収にあたる構図だ」と公職選挙法に抵触する可能性を指摘した。
 市民の党には、昭和55年に石岡亨さん=拉致当時(22)=と松木薫さん=同(26)=を欧州から北朝鮮に拉致したとして、結婚目的誘拐容疑で国際手配されている森順(より)子容疑者(58)と、よど号ハイジャック犯の故田宮高麿元リーダーの間に生まれた長男が所属。長男は今年4月の東京都三鷹市議選に市民の党から立候補したが、落選した。
 産経新聞 7月19日(火)17時45分


 自民、首相や民主党議員の献金問題を追及

 自民党の古屋圭司衆院議員は19日の衆院予算委員会で、菅首相の資金管理団体「草志会」が日本人拉致事件の容疑者の親族が関係する政治団体「政権交代をめざす市民の会」(相模原市)に政治献金をしていた問題について、「市民の会」と関係する2団体の計3団体に対し、首相だけでなく民主党議員らが総額2億500万円を献金していたと指摘した。
 古屋氏によると、献金は2007~09年に行われ、献金元は、草志会のほか、鳩山前首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」、08年当時首相が会長を務めた民主党東京都連など。首相は「政治資金規正法にのっとって寄付をし、収支報告にきちんと記載しており、法令に沿っている」と強調した。
 読売新聞 7月20日(水)0時0分

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 昨日の国会では菅総理から「めざす会」への献金問題でさらに突っ込まれた質疑が行われたのだが、相変わらずほとんどのメディアは黙殺。NHKニュース7などは台風関連もあって放送時間を一時間に延長しておきながらも国会審議のことなどおくびにも出さないという素晴らしき「スルー」を見せてくれた。
 今回は民主党の地方議員からも1億円を超える寄付があったことや、参院選での選挙違反になるほどの癒着疑惑までが暴露されたというのに、いったいどうなっているのか。

 ここまで話が出ていながらもテレビ局が関テレのアンカー以外総スルーしているというのはどういうことか、日本人しっかりと考える必要がある。
 ようやく元過激派である「市民の党」代表者との関係は認めたが、菅総理はこの「長年の知人」に対して「革命万歳!」という文をを書き送ったことがある
(2011/07/18の記事、「見せろ日本の底力!」 参照)。よど号犯の息子の話がなくとも、これだけで充分責任問題に発展する話なのだ。


 拉致に関わったよど号犯の長男の名を出せば、「親と子は違う」という人が必ず現れよう。
 が、例えば蓮池さんら拉致被害者と費の家族が帰国するのにどれほど困難があったか。平島筆子さんがどういう目に遭い、その他の「日本人妻」たちが今どういう待遇を受けているか。また寺越武志さんがどういう言動を繰り返しているかを見れば、何の障害もなく来日したばかりかすんなりと帰化し、市会議員に立候補できるような環境がいかに特殊なものか、不思議に思うのが当然
 考えられないことだが「本当に知らなかった」にしても、多額の寄付をした相手がそういう人間を仲間にしていたと指摘されたのである。一国の総理大臣が取るべき態度は「まったく不明であった。拉致問題解決の足を引っ張りかねない行為を反省する」でなくてはならない。

 ところが「あずかり知らぬこと」「政治資金報告書に書いているのだから問題ない」である。
「書いてあるからいい」ではない。そういう相手と関係を持ったことに対する政治家としての倫理観が問われているというのに、「あずかり知らぬ」で逃げようとするのは、もはや不誠実とかそういうレベルの話ではない。


 この菅総理の周辺から、今、

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 菅首相に「サプライズ訪朝」説 窮地抜け出す「一発逆転劇」あるか

 浜岡原発の停止要請や「脱原発」宣言などが唐突な発表が目立つ菅直人首相に、今度は「電撃訪朝説」が浮上した。過去2回にわたって金正日総書記との首脳会談を行った小泉純一郎首相(当時)は、結果として会談後に支持率が上がったという経緯があるだけに、「追い詰められた権力者ならやりかねない」との見方もある。
 訪朝説は、自民党の山本一太参院政審会長が2011年7月19日、「未確認情報」と断りつつ、ブログやツイッターに書き込んだ。ブログによると、山本氏は、「ある朝鮮半島問題の専門家」から、
「菅総理が極秘に訪朝(日朝首脳会談)の準備をしているという噂がある。外務省を通さずに北側にアプローチしているらしい。今のところ、北朝鮮側から返事はないようだ」という話を伝えられたという。
■客観情勢を見る限り、「可能性ゼロ」と専門家
 山本氏は、「まさかとは思うが、一応、警戒だけはしておかないと」と、必ずしも可能性はゼロだとは見ていないようだ。
 だが、「可能性は全くない」と切り捨てるのは、コリア・レポート編集長の辺真一さんだ。その理由は、大きく3つ。ひとつが、「環境が整っていない」ことだ。拉致問題にも解決の糸口が全く見えない上に、米朝関係も改善の兆しが見えない。さらに、北朝鮮が韓国の李明博大統領を「逆徒」と罵るなど、南北関係も最悪だ。
 二つ目が、「北朝鮮がレームダック化した政権を相手にする必要はない」という点だ。例えば福田政権当時の08年に結んだ日朝合意では、北朝鮮側が拉致被害者について再調査する一方、日本側は人的往来の規制を解除することになっている。ところが、首相が頻繁に交代したことが原因で合意内容が履行されていないとして、北朝鮮側は非難を続けている。このような状況からしても、一度は退陣を示唆した首相との会談は現実的ではないとの見方だ。
 三つ目は、そもそも菅首相は北朝鮮とのパイプがない、という点だ。その上、民主党政権になっても対北朝鮮政策に変化がないことも、会談の可能性を低くしていると言>えそうだ。
■1月には前原氏にも「電撃訪朝」説
 実は、歴代の内閣では、しばしば「電撃訪朝」が取りざたされている。例えば、週刊朝日の08年1月18日号には「福田サプライズ訪朝で拉致問題の行方は?」という見出しの記事が掲載されているし、菅内閣についても、11年初めに似たような話が出ている。前原誠司外相(当時)が1月4日の年初の会見で、中断が続いている日朝交渉の再開に前向きな発言をしたところ、朝鮮中央通信が1月8日、「時代の流れと国家間の関係発展に合致する」と称賛。このことから、「北朝鮮が称賛する前原外相 拉致被害者奪還、3月訪朝説」(週刊朝日、1月28日号)「『電撃訪朝&めぐみさん奪還』を前原外相に吹き込んだミスターX」(週刊新潮、1月27日号)などと憶測が広がった。
 過去の日朝首脳会談は、02年9月と04年5月に、小泉純一郎首相(当時)が行ったのみ。いずれも、会談が政権の浮揚につながったという経緯があるだけに、辺さんは「追い込まれて、窮地を抜け出すための『一発逆転劇』として、訪朝に関する情報が流れてくることはあります。いわば『北朝鮮病』というか、毎年恒例の『夏の怪談』のようなものです」と分析している。
 J-CASTニュース 7月19日(火)20時3分

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 こんな噂が流れてきているという。

 本人には「小泉の真似を」という思惑あってのことなのかもしれないが、「市民の党」「めざす会」との癒着が明らかになっている今、こういう行動をするのはただの自滅行為である。
 もちろん、記事にもあるように、これほど国民から嫌われている菅総理の延命に北朝鮮が手を貸すこともない。「拉致被害者がいました!」とやらせてもらえるわけもない。それもないままに成果を強調しようとして変な援助の約束などしようものならば、「やっぱり北と繋がっていたのだ」と、この寄付問題が首を絞めることにもなろう。

 菅総理がもし北朝鮮に行くのならば、そのまま亡命した方がいいだろう。「革命万歳!」という人間にはふさわしい行動だし、望み通り「外国に逃げた初めての総理大臣」として教科書に名を残すこともできる(冷笑)。

 ただ、それにまぎれて日本の国家機密をごっそり持ちだされても困るな。


 おまけ。

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 偏向教科書不採択を緊急提言 創生「日本」

 保守勢力の再結集を掲げる議員連盟「創生『日本』」(会長・安倍晋三元首相)は19日の研修会で、今夏に全国で行われる中学校教科書の採択で自衛隊を憲法違反と強調するなど偏向した教科書の採択を行わないよう求める緊急提言を採択した。
 提言は、採択対象の中学歴史と公民の教科書について「民主党政権となり、日教組の圧力によって教育基本法の趣旨および日本人の常識から大きく外れた非常識な教科書がほとんどとなった」と指摘。安倍氏は研修会で「菅政権は日本全体を巻き込んで立ち枯れさせようとしている。菅政権を倒して戦後レジームから脱却し、誇りある日本をつくっていかなければならない」と述べた。
 産経新聞 7月19日(火)23時10分

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 民主党政権になったから変更教科書が増えたというより、民主党政権になったおかげでせっかく直りかけていた偏向が元に戻って、さらにその勢いで行き過ぎるようになったという方が正しいのかもしれない。

 で、その偏向とはどういうものかといえば、

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 日本教科書の歴史わい曲、韓国市民団体が修正要求へ

【東京聯合ニュース】韓国の非政府組織(NGO)「アジア平和と歴史教育連帯」は19日、日本の文部科学省に中学社会科教科書(地理、歴史、公民)の歴史わい曲部分の修正を促す要求書を提出する予定だと明らかにした。
 同団体が修正を求める部分は3月30日に日本政府の検定を通過した教科書7種の177か所。出版社別では自由社44か所、育鵬社40か所、東京書籍18か所、日本文教出版24か所、帝国書院14か所、教育出版20か所、清水書院17か所。
 壬辰倭乱(文禄・慶長の役)を「朝鮮出兵」と記述したり、明成皇后(閔妃)の殺害事実や旧日本軍の慰安婦問題の記述を削除したことなどに対する修正を求める。また、独島と関連し、「韓国が不法占拠を続けている」と表現したことも、韓日間で不必要な葛藤(かっとう)を深める要素だと指摘した。
 聯合ニュース2011年7月19日(火)17:00

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 つまりはこの韓国人が「書け書け」とやっているような妄想ということだ。分かり易いね(笑)。

 しかし自虐史観で名高い東京書籍の本にまでいちゃもんをつけてくるのだから、韓国人の妄想は病膏肓に入っている。
「朝鮮出兵」という単語に文句をいっているが、秀吉の立場でいえば何も間違ってはいない。むしろ外国から攻め込まれた事象に「乱」という国内での争いに使われる字をあてている韓国の方がおかしい。
 まあ、韓国人は漢字の意味が分からないから仕方がないのかもしれないが。

 それともこの「壬辰倭乱」というのは、秀吉軍の侵入に便乗して朝鮮半島内で朝鮮人が暴れたことをいっているのかな?(冷笑)。


 本日の縮尺。

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 豪華客船に帆船、特撮映画の軍艦も…精密な船舶模型がずらり

偕楽園血圧日記-船舶模型
(写真、産経新聞より。250分の1のクイーンメリー2。後部デッキも精密に再現している)

 全長3メートルを超す精密なフランスの豪華客船、船体構造を見せる帆船、特撮映画「海底軍艦」の轟天号…。JR岡山駅そばの岡山市デジタルミュージアムで開かれている「SHIPS-模型と絵画の世界」展は、船の歴史を伝える船舶模型約100点を展示し、見事な出来栄えはさながら海洋博物館を思わせる。
 岡山県初の大規模な船舶模型展は、県内の船舶模型の愛好家の「岡山船舶模型クラブ」などが、「海の日」(7月18日)にちなんで、24日まで開催している。
 参加しているのは、自ら資料を集め、材料なども自作する同クラブのほか、ラジコンで動かす船舶模型の「倉敷模型船クラブ」、プラモデルの船をベースにした「未完成チーム」、そして海洋画家の「海洋画同好会」で、船舶模型に加え、海洋画80点も展示している。
 岡山船舶模型クラブのメンバーの塩飽和志さんは、佐渡旅行で乗船した大型旅客フェリー「こがね丸」を100分の1で制作した。全長は1・2メートル。1年8カ月をかけたが、まだ未完成で、今後は細部まで仕上げ、完成後は神戸の海洋博物館に寄贈予定という。
 このほか、倉敷模型船クラブのメンバーの秋田靖夫さんは、ラジコンで動かせる全長が3メートルを超す客船「フランス」など2隻を出展。今回は岡山県笠岡市の自宅工房から軽トラックで運び、業務用エレベーターで会場内に運び込んだ。
「制作もですが、展示したり走らせたりするのも結構大変です」と秋田さん。この大作は会場でひときわ注目を集めているだけに満足そうだ。
 未完成チームの栗山弘嗣さんの作品は特撮ものが中心。東宝の特撮映画「海底軍艦」の轟天号と怪獣マンダのジオラマは特撮ファンを魅了、「シービュー号」「サブマリン707」などの潜水艦は、少年時代を懐かしむオジサンたちをくぎ付けにしている。
 また、神戸市から参加した海洋画同好会の高橋健一さんはプロの海洋画家で、50号の「オリンピック号」を色鉛筆主体で描いている。高橋さんは「将来はプラモデルの箱絵を描くのが夢です」と話している。
 観覧料は一般300円、高・大生200円、中学生以下と65歳以上は無料。問い合わせは同施設((電)086・898・3000)。
 産経新聞 7月18日(月)14時23分

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 う~ん、ここまで大きい模型ならば、「人」を甲板に立たせてもらいたかったな。

 轟天号はちょっと世代的に思い入れはないが、シービューははまった。昔大阪では「海底科学作戦」と「宇宙大作戦」の再放送を交互に繰り返していたもので(笑)。
 どう見ても大陸間弾道弾を積んでいるとしか思えない外見をしている(実際に先行した映画版では発射もしている)のに「民間」の研究所が造ったことになっているという不思議さ(笑)。どうやって潜入するのか分からない「スパイ」(笑)。意味もなく出てくる怪獣など、子供をワクワクさせる筋立ては素晴らしかった。
 そして何よりあの「窓」
 いまだにあの窓のような構造が大型潜水艦にできないのが残念でならない。


自転車操業を「足りている」とは言わない

 昨日は午後からとんでもない曇り。そして今日は台風の先ぶれの大雨である。五日前に稼働した水戸浄水場のメガソーラー発電パネルも、さっそく「役立たず」になったのではないだろうか?

 その雨のおかげで今日は気温もさほど上がってはいないが、台風一過、明日明後日からは再び気温の高い日が続くのではないかと予想されるところにもってきて、

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 電力需要、緊迫の「7・20」 夏休みに入り冷房使用増

 全国各地で原子力発電所が停止し電力不足が深刻化するなか、例年、大半の学校が夏休みに入り、電力需要が一気に跳ね上がる7月20日を迎える。家庭やレジャー施設などの冷房需要が増えるためで、昨年の東京電力管内では最大電力使用量が前日の19日から約18%も急増し、関西電力管内では約22%増に達した。政府や電力各社は、改めて節電への協力を呼びかけると同時に、熱中症への注意も喚起し、“緊迫の夏”を乗り切りたい考えだ。
◆供給超す恐れも
「例年より梅雨開けが早く、すでに使用量はじわじわと増えている。節電効果を考慮する必要もあり、どこまで最大電力が増加するのか読み切れない」
 経済産業省資源エネルギー庁の担当者は、“Xデー”を前に神経をとがらせている。
 記録的な猛暑となった昨年、関東地方は7月17日に梅雨明けし、東電管内の20日の最大電力は5726万キロワットと、前日の4870万キロワットから856万キロワットも急増。23日には昨夏の最高記録である5999万キロワットに達した。
 今年の関東の梅雨明けは平年より12日も早い9日。1日から大口需要家に15%の節電を義務づける使用制限令が発動されたが、気温に合わせ最大電力もグングン上昇し、15日に4627万キロワットを記録。17日は休日にもかかわらず、4290万キロワットに上った。
 東電は7月末で5730万キロワットの供給力を確保できる見込みで余力は十分にあるが、例年のように一気に使用量が増えると、需要が供給を上回る恐れも否定できない。
◆節電意識緩む?
 関西電力管内では、昨年7月20日に前日の2275万キロワットから2775万キロワットに2割以上増えた。大飯1号機の緊急停止で供給力が下がるだけに、予断を許さない。全原発が停止している東北電力管内でも、1201万キロワットから1384万キロワットに約15%増加した。最大電力は例年、8月のお盆休みにいったんは大幅に低下するが、お盆明けには再び一気に上昇。昨年の関電管内では8月19日に3095万キロワットの最高を記録しており、緊迫の夏が続くことになる。
 心配なのは、節電効果が徐々に低下していることだ。東電管内では、使用制限令発動翌週の平日4~8日は、昨夏の最大電力(5999万キロワット)に対する削減率が平均約30%だったのに対し、翌々週の11~15日は約24%にとどまった。「需給の逼迫度合いを示す『でんき予報』で余裕のある日が続いており、節電意識が緩ん>でいる恐れがある」(業界関係者)という。
 住環境計画研究所の中上英俊所長は「『これで乗り切れる』と安心せず、緊張感を持続することが重要」と話す。
 資源エネルギー庁は、需給逼迫時に携帯電話を通じて警報を出すシステムの準備を急ぐ一方で、無理な節電による熱中症の危険性も周知していく。
 産経新聞 7月18日(月)7時56分

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 ああ、こういうことも重なるのか。

 数日前には、

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 打ち水や日本版サマータイムを実施しても、都心での電力消費は減らないことが、産業技術総合研究所や明星大などのチームの分析で分かった。職場を早期退社しても、家庭でのエアコン利用が増えることなどが理由という。22日から茨城県つくば市で開かれる日本ヒートアイランド学会で発表する。
 各地で猛暑日(最高気温35度以上)を記録した07年8月5日に、都内の各地域での実際の電力消費量をもとに、節電対策を実施したときの変化を試算した。
(中略)
 また、午後4時に終業するサマータイムでは、オフィスの電力需要は10%減るが、自宅でより多くエアコンを使うため、集合住宅で27%、一戸建てで23%それぞれ増え、全体では4%増となった。東京の場合、1人暮らしが全世帯の約4割を占めるため、夕方以降にエアコンなどを使う世帯が増えるのが理由としている。
 毎日新聞 7月13日(水)15時0分配信 「<節電>サマータイム、都心は逆効果? 帰宅後に電力消費増」より

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 という研究発表ニュースがあったが、学校が休みになることで「さらなる需要の前倒し」が起きることになるというのだから、事態は深刻である。今は、昔のように「子供は一日中外を遊びまわって真っ黒になって返ってくる」という時代でもないし。

 産経の記事では家庭の電力使用が増加することで供給余力が小さくなることが指摘され、とにかく節電意識をなくさないようにと警告がされているが、困ったことに今の日本では「反原発」のイデオロギーに凝り固まるあまりこの現実を見ず、「電力足りないは原発推進派の嘘という嘘」を垂れ流すものがいて、それがマスメディアの中にもはびこっている
 今日もまたダイヤモンド誌という日本経済新聞と並んで一部熱狂的な信奉者のいる経済関係誌が「電気足りないは嘘」という記事をネットで配信していたが、その内容はといえば、スペックの合計と実働を混同するという経済誌を自称するやってはならない論理の飛躍と、「電力会社は火力などの立ち上げに時間がかかるというが、急速立ち上げができているところもあるんだから全部でそれをやればいい」という精神論、さらには「足りなくなりそうならば大口契約者への供給を減らせばいい。そういう契約なので電気代を下げているのだから」というまるで戦中の「欲しがりません勝つまでは」の強要。最後の手段として「足りている地域から足りないという地域への融通をしろ」。
 これで「実は足りているのだ」というのだからインチキも甚だしい。
 自転車操業を強いた上で「もっと回せるはずだ!」「自転車の整備に時間がかかるなんて甘えるな!」と漕ぎ手が今どれほど頑張っているかを見ずに鞭打つことをいい、「足りなければ大きなところを削ればいいじゃないか」。
 こんなものは「足りている」とはいわない

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 シャープ会長「国内生産不可能に」 電力不足懸念で

 シャープの町田勝彦会長(大阪商工会議所副会頭)は15日、大商の記者会見で、停止中の原発の再稼働が遅れ電力不足が懸念されている問題に関連し「日本でモノを作ることは不可能になっていくのは間違いない」と述べ、製造業の海外移転が進むとの見方を示した。
 町田会長は「為替や法人税、環境・労働規制など問題を数え上げればきりがない。日本で製造業をする合理性はないという状況で、原発問題がとどめを刺した」と指摘。菅直人首相の「脱原発」発言については「今の経済状況を無視した安易な発言だ」と批判した。
 SankeiBiz 2011.7.16 05:00

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 生産者からこんな声も出ている時に、「大口を削ればいい」といってはばからない「経済誌」とはどういう存在だろうか? しょせん「かわいい女の子の絵を表紙にした本で儲ける」程度のものということか。

 ただ企業が「グローバル戦略」で海外での生産を増やすというのとこのシャープの発言は意味が違う。
 前者ならば「それが抜けたところにまた国内から新しい企業が立ち上がる」ことも可能だが、シャープのような「脱出発言」を企業が行わざるを得ない条件下では、それがままならない。
 そして後者は、日本の衰退の現れでもあるのだ。


 電力政策を考えていく時には、「安定性の確立」ということが何より優先されなくてはならない。

 ここに面白いニュースがある。

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 燃料費増で「塩」7月から値上げ 味噌・醤油への影響も必至

 塩の値段が上がっている。日本海水やダイヤソルトなどの大手製塩メーカーは2011年7月から、味噌や醤油といった調味料や漬物などの食品加工業者向けの業務用を値上げする方針だ。
 原因は、リーマン・ショック以降から世界的な価格上昇が続く「石炭」にある。燃料となる石炭価格は塩の製造コストの約3割を占め、その高騰に耐えられなくなったようだ。
■小名浜工場の被災も影響
 製塩最大手の日本海水は、7月から値上げに踏み切る。味噌や醤油、漬物などの業務用を値上げすることを決め、食品加工業者らと交渉に入っている。値上げ幅については「公表は控えさせてほしい」としている。
 ダイヤソルトも値上げを決めた。1キログラムあたり数円程度。両社とも、値上げは2008年以来になる。
 塩の調査・研究機関である塩事業センターによると、昔ながらの、天日と風による塩づくりは日本ではむずかしく、もっぱら「立釜」製法が用いられている。「ボイラーで釜を焚くのに石炭はどうしたって必要ですからね。石炭価格の高騰は、製塩メーカーには厳しいといえます」(塩事業センター)と話している。
 財務省によると、2010年度の塩の需要は3年ぶりに前年度を上回った。需要量は前年度比3%増の863万7000トン。このうち8割弱をソーダ工業用塩が占めるが、生活用や業務用はほぼすべてが国産塩でまかなわれている。
 そのほとんどを、日本海水やダイヤソルト、ナイカイ塩業、鳴門塩業の大手4社の6工場がつくっている。このうち5工場は西日本に集中。唯一、東日本にあるのが最大手の日本海水の小名浜工場(福島県)だ。
 小名浜工場は年間26万トンの製塩能力を持つ。国内供給数量(約120万トン)の2割以上を占めるが、東日本大震災で被災。原発事故もあって、いまだ稼働できないでいる。
 塩の値上がりの背景には、需要増が見込まれる中で小名浜工場の被災によって需給バランスが崩れていることもある。
■輸入岩塩も値上がり傾向
 塩はふだんの料理にも必要な調味料だし、味噌や醤油、漬物をはじめ、食品加工には欠かせない。それが7月以降は、1トンあたり数千円~1万円程度値上がりすることになるのだから、食品加工業者への影響は小さくない。
 一方、海外からの輸入塩も、コスト高は避けられそうにない。石炭価格の上昇が船賃などの輸入コストを押し上げているからだ。海外からの輸入塩はソーダ工業用の利用に使われる場合が大半を占めるものの、業務用や生活用もゼロではない。
 メキシコからの輸入岩塩で製塩する、日本食塩製造は「今のところ値上げはない」というが、豪州からの輸入岩塩が値上がりしていることもあり、今後値上げがないとは言い切れない。
 J-CASTニュース 7月17日(日)10時12分

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 国際的に石炭の値段が上がっているおかげで、塩の値段が上がっているというのだ。

 外国では「塩」といえば相当な貴重品であったようなところもあるが、日本人にとってみれば「ああ、塩か」程度のもの。それが一見関係なさそうな石炭価格に左右される。
 そして塩価格の上昇が味噌や醤油といった食卓に欠かせないものの値上げにも繋がる。
 さらには工業で使う材料日も上がることで、工業製品価格(化学工業で必須になるだけではなく、アルミニウムの精製にも塩は必要なのである!)も上がる。
 このあたりが、エネルギー物資を海外に頼らざるを得ない日本という国の弱点なのだ。

「家の電気代がちょっとぐらい上がってもいい」という人間には、それが家だけの問題ではないということが見えないようだが、エネルギー価格の上昇はこれ以上に工業製品に響く。
 何度も書いているように、いまだにヤフーニュースのコメントでも「原子力といえば利権」といっておけばすべて封じられると考えている人間がやたらと現れるが、「ベストミックス政策」は、こういうエネルギー物資をより多様化することで一個の価格変化が全体の安定を崩さないようにとする考えで出てきたもので、政策主眼が利権狙いといった馬鹿なものではない。火力発電の燃料物資をLNGと石炭に分散させているのも、同じ考えである。
 核エネルギーを否定するにしても、この「安定性の確立」から離れたエネルギー政策議論などあり得ないのだが、今の日本では「とにかく原発否定」という意識ばかりが幅を利かせて、「安定性など後の人が考えればいい」という乱暴かつ無責任な話ばかりがもてはやされているのだから始末に負えない。
 そこに持ってきて「不安定が宿命づけられている」自然エネルギー礼賛の風潮である。

 今夏の節電生活が、そういう感情的な運動を冷静に考えるきっかけになってくれればいいのだが……そういうことをさせないために「放射能恐怖」を煽るやつらが大暴れしているからなぁ(ため息)。


 おまけ。

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 オートバイ人気 急加速 低燃費、小回り性能 便利さ再認識

 東日本大震災の後、被災地を中心にオートバイ人気が高まっている。車に比べ低燃費で、小回りが利くことから、その便利さが再認識された。自動車学校では教習生も増え、販売店での売れ行きも伸びているという。
 仙台市若林区の会社員阿部幸次さん(39)は今月、宮城野区の「R45・日の出自動車学校」に入校した。取得を目指すのは普通自動二輪免許(125cc~400cc)。震災で車が流され、通勤手段の電車が一時利用できなくなったこともあって取得を決めた。
「オートバイは震災時にも活用できた。渋滞にも巻き込まれず、燃料も少なくて済む。高速道路も走れる」と阿部さん。
 同校では営業を再開した4月以降、自動二輪教習の教習生が増加した。特に伸びている普通自動二輪で、6月の入校生は前年比4.4倍の22人に上る。平年は梅雨に入ると生徒が減るが、ことしはずっと増えているといいう。
 宮城県柴田町の仙南自動車学院でも4~5月の教習生は例年の4倍超。同校は「7月になっても平年の2倍程度。指導教官のやりくりに苦労している」と話す。
 宮城県指定自動車教習所協会(仙台市)によると、オートバイ人気は全県的な傾向だという。菊地善弘専務理事は「3、4月に取得を予定していた人たちの需要がずれ込んでいた面もあるが、震災で二輪の小回りの良さや低燃費が見直されているのだろう」と見る。
 オートバイ需要も高まっている。宮城、山形両県に12店舗を展開する早坂サイクル(仙台市)では震災後一時動きが止まったものの、中古車を中心に販売台数は前年比で50%程度伸びている。
 同社は「原付きバイクや悪路でも小回りがきくオフロードバイクが特に品薄状態。災害時の足として、二輪が見直されている」と説明する。
 オートバイ販売最大手のレッドバロン(愛知県岡崎市)でも「阪神大震災の直後同様、全般的に二輪の売れ行きが伸びている」とした上で、「阪神大震災では需要は一過性だったが、今回は被災範囲が広い。今後、需要動向がどうなるか注視したい」と話している。
 河北新報 7月18日(月)6時10分

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 阪神大震災の時にも「バイク見直し」の機運はあったが、記事にもあるように結局定着せずに右肩下がり。世界のシェアのほとんどを占めているメーカーを持つ国なのに国内販売が伸びないという悲しい状態が続いていたところに、再びチャンスが!

 行きつけのバイク屋の店主も「東京の方で原付二種の免許取り易くしようという動きがある」と言っていたが、125ccでも乗り始めたら「もっと大きいのに乗ってみたい」と思うのが人情(笑)。新たな需要層の掘り起こしにつながる可能性もある。
 バイク人口が増えてくれれば、バイクが置ける駐車場の整備も進むようになるだろうし、四輪免許しか持っていないドライバーが「見慣れる」ことで無茶な幅寄せなどをしないようマナーが改善されるかもしれない(逆に「にわかライダー」がすりぬけを繰り返して印象を悪くする恐れも多分にある。こちらはライダー側で気をつけなくてはならない)。
 生産が増えれば経済的にも「金が回る」ことになる。

 そのためにも、今こそ「三ない運動の呪縛」を断ち切らなくてはならないな!


 本日の接客。

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 酔客にも笑顔絶やさぬ若い女性接客係、正体は…

偕楽園血圧日記-ジェミノイドF
(写真、読売新聞より。ジェミノイドF(言うまでもないが、中央(笑))

 若い女性を模した遠隔操作型アンドロイド(人間型ロボット)「ジェミノイドF」が、大阪市中央区のカフェバーで接客係に挑戦している。
 開発した研究機関「ATR」(京都府精華町)の石黒浩・大阪大教授のチームが企画した。
 アンドロイドが人とコミュニケーションを上手に取れるかを確認する実験で、客の声を別室で聞いた女性スタッフの表情をコンピューターで読み取り、客の前にいるアンドロイドが再現する仕組み。声はスタッフのものがそのまま流れる。
 アンドロイドは注文を取り、酔客の質問にも笑顔を絶やさず、答えた。「話し方も表情も人間そのもので、お酒の場が盛り上がった」と客の評価も上々。
 読売新聞2011年7月15日(金)14:56

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 接客アンドロイドなんて別に表情などなくてもいいだろう。「コブラ」に出てくるアーマロイドレディ(彼女はロボットではないが)のような形にした方がよほど好ましい。
 変に人間ぽくすると「ちょっとした違和感」が逆に人に拒否感を抱かせることになるし。

 ロボットものSFを確立したアシモフの作品に出てくる「ダニール・オリボー」も人間そっくりの表情が出せるように設計されたロボットだが、おかげでその陽電子頭脳のリソースの多くは表情筋のコントロールや身体の動きの「自然さ」を出すために使われていると設定になっている。
 このジェミノイドの技術もまた、「アンドロイド製作」のためになるものというよりは、心理学の分野での人間研究の道具として意味があるようなものだろうな。



見せろ日本の底力!

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 サッカー=なでしこ世界の頂点に、澤がMVPと得点王

偕楽園血圧日記-優勝
(写真、ロイターより。7月17日、サッカーの女子W杯決勝で、日本はPK戦の末、米国を下して初優勝を達成。写真は優勝を喜ぶ日本の選手たち(2011年 ロイター/Kai Pfaffenbach))

[フランクフルト 17日 ロイター] サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会は17日、当地で決勝を行い、日本代表「なでしこジャパン」はPK戦の末、通算3回目の優勝を目指していた米国を下し、初優勝を果たした。国際サッカー連盟(FIFA)主催大会で日本が優勝したのは、男女を通じて初めて。
 日本は後半24分に先制を許したが、同36分に宮間あやが同点ゴール。延長に入って勝ち越されたものの、澤穂希の延長後半12分のゴールで再び追いつき、試合は2─2のままPK戦に突入した。
 PK戦では米国が4本中3本を外したのに対し、日本は4本中3本に成功。日本の4人目、熊谷紗希が決めた瞬間、日本の優勝が確定。米国戦26試合目にして初勝利を収め、満員の観衆の前で歓喜に酔いしれた。
 主将としてチームを引っ張り、大会MVPと得点王に輝いた澤は「信じられない。最後まであきらめず戦った結果。自分自身も最後まで走り続けたし、全力を出した。世界一を目標で戦ってきたので本当にうれしい」と喜びのコメント。
 また、佐々木則夫監督は「粘り強くやってくれた。小さな娘たちが粘り強くよくやってくれた」と、選手たちをたたえた。
 ロイター 7月18日(月)9時27分

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 なでしこジャパン! おめでとう!

 いやすごい試合だった。2点目を取られて延長も後半に入り、両チームとも足がすっかり動かなくなっているのを見ていた時には「もうこのまま……」とあきらめかけたが、そこからの同点。
 このあたりは女性が持つ「生き物としての底力」のようなものかもしれないなぁ。


 ところで、この試合に駆けつけたかった「彼」の方はといえば、

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 首相動静(7月17日)

 午前10時現在、公邸。朝の来客なし。
 午前中は来客なく、公邸で過ごす。
 午後も来客なく、公邸で過ごす。
 18日午前0時現在、公邸。来客なし。
 時事通信 7月18日(月)0時4分


 首相動静(7月18日)

 午前10時現在、公邸。朝の来客なし。
 午前中は来客なく、公邸で過ごす。
 午後3時33分、福山哲郎官房副長官が公邸に入った。
 午後5時10分、福山氏が出た。
 19日午前0時現在、公邸。来客なし。
 時事通信 7月19日(火)0時3分


(7/19、首相動静(7月18日)記事、午後分追加記事に差し替え)
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 ああ、特に何の仕事もしていないのならばドイツに行かせてやってもよかったかもしれないな(冷笑)。そうすればさすがに「こんな時論」に騙されている人も目が覚め、例のコントのように次の支持率調査で1ケタを出し、その次には「菅流」にふさわしい数字に落ち着いたことだろう。

 まあ、「支持率1%でも辞めない」という声が出てくるような内閣なので、結局は「民主主義のコスト」にしてはやたらと高い、「税金の無駄遣い」にしかならないのだろうが(ため息)。


 さて、その菅総理の「過激派・北朝鮮関係疑惑団体」への献金問題で、新しい事実が発掘された。

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 菅首相、市民の党「機関紙」に30年前から寄稿

偕楽園血圧日記-過激派の関係
(図、産経新聞より。菅首相と市民の党、拉致容疑者側をめぐる関係)

■よど号犯・ポト派幹部も
 菅直人首相の資金管理団体が、日本人拉致事件容疑者の長男(28)が所属する政治団体「市民の党」(酒井剛代表)から派生した政治団体に計6250万円の政治献金をした問題をめぐり、菅首相が約30年前から、市民の党の“機関紙”に寄稿したりインタビューに応じたりしていたことが17日、産経新聞の調べで分かった。同紙には長男の父親であるよど号ハイジャック犯の故田宮高麿元リーダーが、北朝鮮から寄せたメッセージも掲載。市民の党側が、菅首相や拉致容疑者側と長年近い関係だったことがうかがえる。
 問題の新聞は「新生」というタイトルで、昭和54年から月2~3回刊行されていた。平成14年以降は休刊状態となっている。題字横には「市民の党をつくる新聞」とあり、酒井代表が主筆を務めていた。市民の党が推す議員らの選挙を詳しく報じるなど、事実上の機関紙として機能していた。
 菅首相が2期目に挑戦した昭和58年の衆院選を前に同紙は、菅首相を「市民派の象徴というべき人物」と紹介し、インタビュー記事を掲載。菅首相は軍縮に絡んで、「レーガン米大統領とアンドロポフ・ソ連書記長をスペースシャトルに乗せて青い地球を見せる」と自説を語っていた。
 さらに菅首相は、59年1月の紙面に「“市民政治”の芽を太い幹に」との見出しのメッセージを寄せ、「労働運動と市民運動が両輪となるような運動のあり方をぜひ追求したいと思う」などと抱負を述べている。
 一方、同紙はよど号犯にも近いスタンスを示している。63年4月には、田宮元リーダーが北朝鮮から送った文章を掲載。「チョソン(北朝鮮)に来てから、これまでの18年間は自己を革命化する日々だった」などとつづられていた。同紙は田宮元リーダーの著書「わが思想の革命」の書評にも大きく紙面を割いている。
 市民の党は今年4月の東京都三鷹市議選で、田宮元リーダーの長男を擁立したが、落選している。長男の母親は、55年に石岡亨さん=拉致当時(22)=と松木薫さん=同(26)=を欧州から北朝鮮に拉致したとして、結婚目的誘拐容疑で国際手配されている森順子(よりこ)容疑者(58)。森容疑者は北朝鮮にとどまっているとされる。
 同紙は世界の共産主義勢力と親密な関係を構築していたとみられ、58年にはカンボジアのポル・ポト派幹部のイエン・チリト元社会問題相からもメッセージを受け取っていた。イエン・チリト氏は、今年6月に始まったポル・ポト派の大量虐殺を裁くカンボジア特別法廷に被告として出廷している。
 菅首相の資金管理団体「草志会」は、市民の党から派生した政治団体「政権交代をめざす市民の会」に、平成19~21年に計6250万円を寄付。民主党からは同時期、草志会へ計1億4980万円が献金されていた。献金の意図について、菅首相は7日の参院予算委員会で「政治的にいろいろな意味で、連携をすることによってプラスになると考えて寄付した」などと答弁している。
 産経新聞 7月18日(月)7時55分

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 菅総理は7/7の参議院予算委員会で「(市民の党から拉致実行犯の子供が立候補したなどの)政治団体の関係者についての指摘は承知していない」と言った
(2011/07/08の記事、「友達の友達は北朝鮮」 参照)。
 だが、1959年(昭和34年)に「革命万歳!」という内容の寄稿をした雑誌を出している団体に、2007年(平成19年)から6200万もの寄付を行っているのだから、その付き合いは40年に近いのだ。その間1963年(昭和38年)に北朝鮮に逃げたよど号犯から送られた文章が掲載されている(日中国交正常化すらされていないこの時期に、いったいどうやって北との間に連絡をつけたのだろうか? 左巻き的には問題のないこの「ルート」だろうが、日本国としては、もちろん捜査の対象である)のだから、それだけでもこの団体が「どういうものか」は分かるというもの。分かっていたからこそ「連携がプラスになる」と思ったのではないか?
(それにしても、「レーガン米大統領とアンドロポフ・ソ連書記長をスペースシャトルに乗せて青い地球を見せ」て「軍縮」というような幼稚な人間が国のトップにいるのだから、背筋が寒くなる話である)

 菅総理は在日韓国人からの献金の時にも「一緒に飲んだり釣りをしたりする仲だが、相手が韓国人であることも、当然その国籍を知る手がかりである『元韓国系金融機関理事長』の肩書も知らなかった」と逃げたが、これほど「思想共感」した相手が「どんな人物等と関係を持っているのか知らなかった」というなど、まともな社会人としてあり得ない
 ましてや、鳩山氏(こちらも1000万の寄付を同団体に行っている)のように子供の頃から「億円」になじんでいるような育ちと違い、サラリーマンの息子を売りにしている菅総理は、政治の世界に入るまで「千万」という単位の金ですら目にする機会さえなかったのではないだろうか。それを「どんな関係者がいるのか分からない」ようなところに「ほい」と出すなどと誰が考えよう。

 この「市民の党」「めざす会」は
(2011/07/14の記事、文句を言う前に仕事しろ!) で引用した記事にあるように、過激派の流れをくむ団体でもある。
 そして、菅内閣では国家公安委員長にただ反日というだけではなく過激派との関係もあると噂される岡崎トミ子氏が就いたこともある。
 また、今法務政務官を務めている黒岩宇洋民主党議員もこの団体から政治献金を受けたことがある
(2011/07/05の記事、「問題点はまだまだある」 参照)。
 参院の質問では「拉致実行犯の子供」のところだけがクローズアップされたところもあるが、菅総理を含めてこの民主党への浸透が、過激派に対する公安の捜査情報漏洩に繋がっていないか、ただちに検証しなくてはならない事態になっているのだ。
 そしてもちろん、そのためには民主党を政権から追い出さなくてはならない。

 菅総理のイメージ戦略による「脱原発解散」などにごまかされると、この「身中の虫」を生き残らせることになってしまうので気をつけよう!


 おまけ。

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 自民領土特命委、韓国・鬱陵島に議員派遣へ 竹島問題で視察

 自民党の領土に関する特命委員会(委員長・石破茂政調会長)は15日、8月1~4日の日程で韓国に視察団を派遣し、竹島(韓国名・独島)に近い鬱陵(ウルルン)島を訪問すると発表した。自民党による同島への議員派遣は初めて。韓国が竹島の領有権をアピールするために設置している鬱陵島内の「独島博物館」を視察し、“敵情”を探る狙いがある。
 訪韓するのは特命委の新藤義孝委員長代理(団長)と平沢勝栄、稲田朋美両衆院議員、佐藤正久参院議員の4人。1日にソウルで韓国の国会議員らと意見交換し、2日に定期船で鬱陵島に渡り1泊する。
 韓国は最近、閣僚や国会議員が相次いで竹島を訪問しているほか、竹島の北西約90キロの距離にある鬱陵島でも韓国海軍のヘリコプター基地を拡張する計画が浮上するなど、竹島の実効支配を強める動きが出ている。
 産経新聞 7月15日(金)20時31分

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 ウルルン島の「独島博物館」といえば、例の「元の図で島の西にあった于山島を東に描き直した看板」で有名なところだな(冷笑)。

 既にいろいろな人がレポートしてくれているので今さらという感もしなくはないが、

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 この報道に対し、韓国政界ではすぐさま反発の声が上がった。大統領室の李在五(イ・ジェオ)特任長官は16日、簡易投稿サイト「ツイッター」を通じて「彼ら(自民党の議員たち)の訪問が、独島を国際紛争地域に仕立て上げたり、独島を自国の領土だと主張する意図によるものだとすれば、これは明らかに韓国の領土主権を侵害する行為だ。彼らが韓国の領土に足跡を残せる場所はどこにもなく、特に鬱陵島への訪問は絶対に容認しない」と主張した。
 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2011/07/18 10:39:08 「独島:自民党議員ら鬱陵島訪問を計画」より

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 ちゃんと法を守って入国し、公開されている施設に行くことを「彼らが韓国の領土に足跡を残せる場所はどこにもなく、特に鬱陵島への訪問は絶対に容認しない」と言いだす政府高官が出てくるのだから、それなりの意味もある。
 韓国政府が苦慮しているという話もあるが、こういう人間がファビョって常識外れなことをしてくれればしてくれるほど、韓国がいかに異常な国かを知る日本人も増えることになろう。
 問題は、そのままでは日本のマスコミは必ずそういう動きを黙殺するので、日本側がリアクションを取って「無視できない」状況にしなくてはならないということだが。(だからみんなに「中央日報を読もう!」と勧めているのだ(笑))


 それにしても、「独島を国際紛争地域に仕立て上げたり」というのには笑う。
 日本ができるだけ穏便に、国際司法裁判所で平和的解決を目指そうといっても嫌がり、それでいながらネットやら何やらを使って世界中に「独島独島」と争いがあることを宣伝してくれているのは韓国自身ではないか(爆笑)。
 こんな頭の悪い奴らのいちゃもんすら跳ね返せないのだからわが国も情けない話だが、その最大の要因が国内で足を引っ張っている「市民団体」と称される左巻き団体の存在であり、それが、上で書いたように、今は国の統治機構とべったりになっているのだから、早く何とかしなくてはならない。


 本日の衰退。

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 <水戸黄門>放送中の第43部で終了 視聴率の低迷で

 TBS系の長寿時代劇「水戸黄門」が現在放送中の第43部で終了することが15日、関係者の話で分かった。近年の視聴率の低迷が原因とみられる。第43部の終了は、12月19日の予定。
 水戸黄門は69年8月に放送を開始し、通算1200回以上。「先の副将軍」と呼ばれた水戸黄門が助さん、格さんを従えて日本全国を漫遊するストーリーで人気を博した。79年2月5日(第9部)には史上最高の視聴率43.7%をマークし、その後も平均視聴率30%前後を長く記録し、TBS系の看板番組となっていた。
 しかし、近年は平均視聴率が低迷。ビデオリサーチによると、第43部の放送がスタートした7月4日の平均視聴率(関東地区)は10.0%、翌週の11日は同9.6%だった。
 水戸黄門役は初代の東野英治郎さんから西村晃さん、佐野浅夫さん、石坂浩二さんが務め、現在の里見浩太朗さんで5代目。現在、助さんは東幹久さん、格さんは的場浩司さんが演じている。昨年には24年間出演してきた由美かおるさんが「引退」したことでも話題を呼んだ。
 毎日新聞 7月15日(金)11時13分

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 えー、10%ならTBSの番組の中ではトップクラスじゃないか(汗)。

 確かにここ数年のシリーズは脚本が生ぬるい上にせっかくの活劇シーンに寂しいBGMをかけるなど「何考えてるんだ?」という演出も多かった上、売り物だった「由美かおるの入浴シーン」(笑)もなくしてしまったなど、わざと視聴者を切り捨てるようなところが目立っていたが……夕方の再放送の方が面白いというのではどうにもならないもんなぁ。

 この番組がなくなるということは、水戸市にとっても「ただで宣伝」してくれている媒体がなくなるわけで。例えばこれからは、私が関西に行った時に車のナンバープレートを見て「水戸黄門!」と叫んだ子供のような存在がいなくなるということにも繋がる。
 この先の未来も観光都市でいたいのならば、その分をどうするか、今から真剣に考えていかなくてはならないだろうな。



菅総理の秘かな楽しみ(怒)

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 首相、独でなでしこ応援しようとしていた…幻に

 ドイツで開催されているサッカー・女子ワールドカップ(W杯)の決勝戦について、菅首相が現地で応援する方向で首相周辺が一時検討したものの、断念していたことが15日わかった。
 政府関係者によると、初の決勝進出を果たした「なでしこジャパン」を首相が現地で観戦できるよう、17日朝に政府専用機で日本を出発し、19日朝に帰国する「強行日程」が秘密裏に検討された。しかし、「東日本大震災の対応もあるのに、サッカー観戦している場合ではない」と慎重意見が出たほか、「政府専用機を使用すれば数千万円の経費がかかる」(防衛省)ことも考慮し、結局、“ドイツ外遊”は幻に終わった。政府は代わりに鈴木寛文部科学副大臣の派遣を検討している。
 民主党内からは「被災者への義援金が行き届かない中、数千万円を使ってサッカー観戦など、あきれる」と首相の姿勢を疑問視する声が出ている。
 読売新聞 7月16日(土)8時58分

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 いやはや、菅総理はマジで、



 これだったのか!(怒)

 動画で紹介したコントでは、「原田」総理秘書官が支持率11%を示して「このままでは、党内の分裂もあり得ます」と忠告するが、まさに支持率12%(時事通信調査)の菅内閣には、民主党内から、 

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 民主議員が菅首相の即時退陣求める決起集会

 民主党の中堅・若手議員で作る「国益を考える会」が呼びかけ人となって15日昼、菅直人首相の即時退陣を求める決起集会を国会内で開いた。同党の衆参両院議員32人が出席し、首相の下では東日本大震災の復興や東京電力福島第1原発事故の早期収束は実現不可能だとして即時退陣を求める決議を行った。運動の拡大次第で、同党内の早期退陣論に弾みが付きそうだ。
 集会は、考える会の長島昭久、吉良州司両衆院議員ら衆参両院議員11人が党所属の全議員に「首相は政権運営にとり致命的な失態を繰り返している。3条件に関係なく即刻退陣すべきだ」とする文書を配り、参加を呼びかけていた。
 考える会は、九州電力玄海原発の再稼働や全原発を対象とするストレステスト(耐性検査)をめぐる政府内の混乱、首相が唐突に「脱原発依存社会」を表明したことを問題視。集会では、長島氏が「首相と海江田万里経済産業相の閣内不一致があり、首相自ら内閣の一体運営の基本原則を壊した。一日も早く退陣してもらわなければいけない」と批判した。
 吉良氏も、首相について「現実を見ずに国民に幻想を振りまくエネルギー政策を思い付きのように打ち出した。日本経済を壊滅させかねない」と述べた。
 出席者からは「両院議員総会で党規約に代表リコール制度を設けるべきだ」との意見が出た。
 また、首相が退陣の3条件とする平成23年度第2次補正予算案、特例公債法案、再生エネルギー特別措置法案の成立を待たずに退陣を促すことを決議。さらに賛同者を募った上で、来週にも首相に申し入れる。
 産経新聞 7月15日(金)13時48分

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 こんな動きが出てきている。

 まったく、「そんなことを今言うなら、どうして6月に内閣不信任を否決したのだ?」と問い詰めてやりたいところだが、党がこんな状態では、

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 <子ども手当>民主、所得制限1800万円提示 合意は困難

 民主党の城島光力政調会長代理は15日、国会内で開いた子ども手当を巡る自民、公明両党との実務者協議で、所得制限を条件付きで容認する見直し案を提示した。(1)市町村の判断で、年収1800万円以上の世帯には支給しない(2)一定以上の所得がある世帯は手当額を減額する--の2案で、被災地の状況を見定めたうえで12年度以降に実施する。民主党が所得制限導入を公式に表明したのは初めて。
 菅直人首相の退陣条件の一つである、赤字国債を発行するための特例公債法案成立に野党の協力を得るには、譲歩が必要と判断した。一方で、所得制限導入への党内の反対は根強いため、ほとんどの世帯が手当を受けられる案をまとめた。
 これに対し自公両党は、自公政権下の児童手当なみの所得制限(年収860万円)を求めている。所得制限導入を市町村の判断に委ねることにも否定的。所得制限の年収額の引き下げなど、民主党がさらに譲歩しない限り、合意は難しい状況だ。
 また、城島氏は提案で、15歳以下の子どもに一律1万3000円を支給する現行制度について、「3歳未満の児童」と「3~12歳の第3子以降」を増額し、その他の子どもへの支給額を減額する考えも示した。自公両党は持ち帰り、20日の次回協議で回答する。【大場伸也】
 毎日新聞 7月15日(金)21時7分

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 野党が「バラマキを野放しにしたままで赤字国債を発行するなんて筋が通らない」といっている話もまともに進むはずもない。
「所得制限1800万。しかも判断は自治体丸投げ」というのもまったく人を馬鹿にした話だが、与野党間で何か話がされても、党内が「反菅」でしかものを考えようとしなくなっているおかげで菅氏が何か一言いうだけで右往左往。話が壊れることになるのだから。(それがすでに起こった例として、「国会の50日延長」がある。せっかく与野党が国権の最高機関としての話し合いで決めたことが、総理の我儘一つでひっくり返され、おかげで国会審議も進まず、付け足した20日以上の時間が無駄にされた。マスコミはこれを「野党も悪い」という形でしか伝えないが、岡田幹事長はちゃんと「国会空転は与党たる我が党が悪かった」と謝罪している)

 そんなぐたぐだの政権与党の隙間を狙って、

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 民国社有志、郵政法案の審議入りを=亀井氏「民主はうそつき」

 民主、国民新、社民3党の有志による「郵政等3党合意を実現する会」の会合が13日午前、衆院議員会館で開かれ、郵政改革法案について速やかに審議入りを図るべきだとする決議文をまとめた。菅直人首相宛てに近く申し入れる。
 会合には民主党の小沢鋭仁元環境相、国民新党の亀井静香代表、社民党の重野安正幹事長ら約200人が参加。亀井氏は「民主党は衆院で300議席以上持っているが、何も進まない」と審議入りに消極的な民主党を批判した。
 さらに、2009年の衆院選で全国郵便局長会(全特)が同党を支援したことに触れ、「まもなく選挙があるだろうが、(全特は民主党を)ペテン師、うそつきだと言って、地元を駆けずり回る。私もその先頭に立つ」と訴えた。
 時事通信 7月13日(水)12時23分


 労使トップら異例の会見=改革法案の早期成立要求―日本郵政

 日本郵政の斎藤次郎社長、全国郵便局長会(全特)の柘植芳文会長、日本郵政グループ労働組合の臼杵博委員長は13日、東京都内でそろって記者会見し、審議が停滞している郵政改革法案の早期成立を訴えた。日本郵政の労使と全特のトップが合同で会見を開くのは極めて異例だ。
 同法案は、持ち株会社の日本郵政と郵便事業会社、郵便局会社を統合し、グループを現在の5社から3社体制に再編することが柱。昨年の通常国会で廃案になり、今国会では審議が行われていない。 
 時事通信 7月13日(水)18時45分

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「郵政利権」を確保しようとする勢力もまた、気勢を挙げはじめた。

 亀井氏はこの他に、

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 国民新党の亀井代表は16日、名古屋市内で講演し、民主党内での菅首相の即時退陣を求める動きについて、「殿が『切腹する』と言って、まだ腹にも(刀を)当てていないのに、臣下が『介しゃくをやらせろ』と刀を振り回している。与党がそんなことをやって、恥がない」と批判した。
 読売新聞 7月16日(土)22時3分 「亀井氏『殿の切腹前に介しゃく』と退陣要求批判」より

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 こんなことを言っているが、「殿が『切腹する』と言って、まだ腹にも(刀を)当てていないのに、臣下が『介しゃくをやらせろ』と刀を振り回している」ではない、「殿が『切腹しようかなぁ』と言って周りをかき回すだけでひたすら仕事は先送りで延命だけを計っているから、家臣が『押し込め』を言いだしている」のが今の民主党であり、そのごたごたにまぎれて利権を確保しようとしているのが、「単なる(所属議員)6人の野党になっては何もできないから、バカにされながらもやっている」(読売新聞 7月16日(土)22時3分 「亀井氏『殿の切腹前に介しゃく』と退陣要求批判」より)国民新党ではないか。
 もはや国民はおいてけぼり。「(民主党に)だまされた、ペテン師だ、うそつきだ」は国民のセリフである。
 いや、正確にいえば、民主党のペテンは非常にレベルが低いのでちゃんと見ていればだれでも見抜けるようなもの。それをうまく脚色し、情報を操作していたマスコミ、特にテレビ、こそが「ペテン師」「嘘つき」といわれるべきなのだろうが。(日本郵政の労使トップが「郵政官営化を進めろ!」と政治家に圧力をかけているのは、なぜ「やらせ」と報道されないのだろうか?(冷笑))

 動画で紹介したコントは最後、「飛行機に乗る時嫁と一緒に手を振りたいのー」と騒ぐ「内村」総理が執務室から引きずり出されて終わるが、

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 複数の政府筋によると、首相は9月21日から始まる国連総会一般討論演説に出席し、自ら演説する意向を示し、外務省に演説の草案作りを指示した。ある政府筋は首相の国連総会出席を「今の(政府内の)自然な流れだ」と説明した。
 演説では、東日本大震災への各国の支援に謝意を表明した上で、政府の復旧・復興構想を紹介。東京電力福島第1原発事故についても収束に向けた政府の取り組みを説明し、太陽光など再生可能エネルギーを拡大させ、脱原発依存を目指す中長期のエネルギー戦略を訴える考えだ。
 首相は昨年の国連総会にも出席しており、2年連続となれば平成16、17両年の小泉純一郎首相(当時)以来。ある政府関係者は「首相は小泉元首相を強く意識している。連続出席で長期政権の基盤を固めるつもりではないか」と語った。
 首相は5月下旬の主要国首脳会議(仏ドービル・サミット)の際、オバマ米大統領に9月前半の公式訪問を招請され、訪米に並々ならぬ意欲を示す。
 産経新聞 7月17日(日)7時56分配信「首相、9月国連総会意欲 演説草案作成指示 8月退陣封じ」より

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 菅総理も「飛行機に乗って外国行きたいのー」「国連で太陽光万歳って言いたいのー」「オバマに会いたいのー」とやり始めているらしい。(他にも、以前紹介したように十月に北京で「辛亥革命百年記念会」に出ようともくろんでいるという話もある)

 菅総理が心を入れ替えて行政府代表としての責任を自覚し、与党の代表として幹事長とともに党内の意見をまとめてきちんと運営するようになるとは、もはやだれも考えないだろう。
 もちろん、外国政府も同じ。菅総理を国連総会に出席させると、日本の国際的な位置づけが大きく下がり、世界から冷ややかな目で見られるだけになる


 鳩山前総理が、産経新聞とのインタビューで面白いことを言っている。

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 菅直人さんは、私が首相のときに副総理として、何度も「厳しい局面に立たされたら、別の大きなテーマを示せば、そちらに国民の目が向いて局面を打開できるんだ」と進言してきました。(米軍)普天間飛行場移設問題で危機に陥ってるときにも「消費税増税を言え」と働きかけました。私は「言えない」と答えました。
 それで、菅さんは自分が首相になったときに消費税増税を持ち出し、結果として参院選に負けました。
 今も同じなのか、思い付きのように別の話をすっと作るのは上手です。
 消費税やTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、「脱原発」もそう。しかし、常に大きな本道を見ようとしない。政治はパフォーマンスではないのです。
 産経新聞 7月12日(火)7時55分配信 「鳩山由紀夫前首相『民主党、潰れたって構わない』」より

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 まあ、引用部分の最後の一文は「おまえがいうな」に満ち溢れているが(笑)、それはさておき、まさに菅総理の政治は「何かを言って問題が起こると別のことを言いだし」という「壁にぶつかると方向を変える車の玩具」のようなもの。結局その場をぐるぐる回るだけで道を作ることはない。(そして回りながら足元に穴を掘って場を壊していく)
 彼が権力の座にいると、日本が前に進まないのだ

 コントのように簡単に執務室から追いだせるようなことができれば、どれほど日本のためになることか。


 おまけ。

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 自民党に報道チェック部隊、抗議や申し立ても

 自民党は、報道機関の論調を調べ、内容に問題があれば対抗措置を講じる「メディアチェック」の担当議員を新設した。
 菅内閣の支持率が著しく低迷しているのにもかかわらず、自民党の支持率が思うように伸びない原因の一つに報道機関の自民批判の影響があると見ているためだが、“八つ当たり”気味の対応には党内から疑問の声も出ている。
 担当するのは、中谷元情報調査局長、新藤義孝報道局長、菅原一秀副幹事長の3人。
 主にテレビ報道を点検し、事実誤認や公平性を欠く内容があれば、局側に抗議したり、放送倫理・番組向上機構(BPO)などの第三者機関に申し立てたりする方針だ。
 メディアチェックの導入は、石原幹事長が主導した。衆院の当選回数別の懇談会で、若手から「なぜ党の支持率が上がらないのか考えるべきだ」との意見が提起された際、石原氏は「自民党を批判するテレビのコメンテーターが悪い」と、テレビ報道に強い不満を示したという。
 自民党は森内閣末期など、党の支持率が著しく低迷した際、報道に神経をとがらせて対策を取るケースがあった。今回、対策を主導した石原氏は日本テレビ記者の出身。党内では「メディアに責任をなすりつけるようでは支持回復はおぼつかない」(中堅議員)と冷ややかな声もある。
 読売新聞 7月17日(日)9時23分

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 やれやれ。自民党もまったく馬鹿だなぁ。

自民党を批判するテレビのコメンテーターが悪い」なんてやってもネガキャンの材料にされるだけ。なるほど、上で書いたように「与党幹事長が『自分たちが悪い』といっているのに『国会空転は自民も悪い』という」ようなメディアが日本には溢れているが、自民党の支持率が上がらないのはそれ以上に「自民党が何をやっているか」を広めてくれるところがないからであろう。
 震災以来自民党がどれほどの提言をし、どれほど民主党に無視されたか、テレビのニュースをちょろっとしか見ない人は知りもしないのだ。

 野党がどれほどニュースで取り上げられるか、与党時代にしっかりと研究しておらず、それが今の埋没状態を生んでいるというのならば、自民党もしょせん「権力の上に胡坐をかい」てのほほんとしていただけの政党だったということ。
 それを打ち破りたいのならば、せっかく延長された国会である。無駄に空転させないで、菅総理や民主党から元過激派・北朝鮮との関係疑惑のある団体への献金問題を連日取り上げ、メディアが無視できない状況に持っていくのが今一番有効な戦術であろう。


 本日の臭い。

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【老廃物が汗から出る】
 ただ、同じ条件で足のムレに注意していても、臭いが強く出る人がいる。五味院長は「ストレスがたまっている人ほど臭いがキツイ傾向がある」と、こう話す。
「エクリン腺の発汗には、体温調節と関係ない『精神性発汗』という緊張性の発汗もある。主に手のひらや足の裏、脇の下などにかくので、足の臭いを強くさせやすい」
 このような背景に加えて、夕方になり疲れで脚の血液の流れが悪くなると、血液中の老廃物が足の方にたまっていき、汗に含まれる老廃物が多くなるため余計に臭う汗が出やすいという。
【飲酒とメタボも注意】
 また最近、肉食や運動の疲労によって放出されると指摘されている「疲労臭(アンモニア臭)」も足の臭いの一因という。
「男性の疲労臭の主な原因は『飲酒』と『メタボ』。それは体内のアンモニアを解毒するのは肝臓しかないからです。メタボで脂肪肝になったり、飲酒で肝機能が低下するとアンモニアが汗に出やすくなる」(五味院長)
 疲労臭は加齢臭とは別物で、どんな年代でも臭う可能性がある。
 疲労臭の放出を防ぐには、肝臓でアンモニアを無毒・無臭化する「オルニチンサイクル(尿素回路)」という代謝を活性化させること。その代謝の燃料として不可欠なのが、食物中に含まれる遊離アミノ酸の一種の「オルニチン」だ。
 五味院長は「オルニチンはシジミに飛び抜けて多く、キハダマグロ、ヒラメ、チーズなどにも含まれる。サプリなどでも摂取できるので、足の臭いが気になる人は積極的に摂るといい」とアドバイスする。
 夕刊フジ 7月15日(金)16時56分配信 「『足の臭い』疲労臭を防ぐにはオルニチンの摂取」より

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 ただでさえ高温多湿な日本の夏。足袋と草履という蒸れ防止の最強コンビを忘れてしまったおかげで、日本人は新たな悩みを抱えることになってしまったが、そこにさらにストレスが追い打ちをかけるということか(笑)。

 オルニチンだの何だのと記事は書くが、それはダイエットで「納豆がいい」「バナナがいい」というのと同じで本質から目をそらして「楽な解決方法」に頼ろうとする悪い癖。ここは素直に靴と靴下の清潔を保っていくのが一番だろう。

 靴下が汚れていると、

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 汚い靴下、マラリア蚊に有効=臭いが人間以上に魅力的? ―アフリカで実験

【モントリオールAFP=時事】汚れた靴下が臭う家は、人間が寝ている家以上にマラリア蚊を引き寄せる―。アフリカ東部タンザニア・イファカラ保健研究所のフレドロス・オクム博士が13日、実験の結果を公表した。
 博士らの実験では、ある家に人を寝かせ、別の家に汚れた靴下の臭い成分を用意して比べると、臭いのする家の方に集まるマラリア蚊は「4倍も多かった」(同博士)。集まった蚊は殺虫剤で殺す。 
 時事通信 7月14日(木)6時24分

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 こういうことが起こるというし(笑)。

(オクム博士には、これがマラリア蚊だけの習性なのか、シマカなどもふくめた蚊全体に見られる習性なのかの追加実験をしてもらいたいな)