米メディアは意外と悔しがっているぞ | 偕楽園血圧日記
2018年11月08日(木)

米メディアは意外と悔しがっているぞ

テーマ:国際関係

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 米議会「ねじれ」 トランプ氏 難しい政権運営に

 アメリカ議会の中間選挙について、上院はトランプ大統領の与党・共和党が多数派を維持する一方で、下院は野党・民主党が多数派を奪還することになりました。上院と下院で多数派が異なる「ねじれ」の状態が続き、トランプ大統領の公約の実現が一層厳しくなるとみられ、難しい政権運営を迫られそうです。
 アメリカ議会の中間選挙は上院100議席のうち35議席と下院の435議席すべてが改選され、6日投開票が行われました。
 アメリカABCテレビによりますと、上院では改選されない議席も合わせて共和党が51議席、民主党が45議席を獲得し、共和党が多数派を維持することになりました。
 一方、下院については共和党が201議席、民主党が223議席を獲得し、民主党が多数派を奪還することになりました。
 下院の開票作業はまだ続いていますが、ABCテレビは、民主党が最終的には2年前より32議席から36議席まで伸ばす勢いだと伝えています。
 選挙戦で、民主党はトランプ大統領が強硬な移民政策などを掲げて社会の分断をあおっていると訴えたほか、有権者の関心が高い医療保険制度などを前面に押し出し、トランプ大統領の政策や言動に反発する有権者を取り込んだものとみられます。
 結果を受けて、トランプ大統領はツイッターに、「すばらしい成功を収めた。皆さん、ありがとう」と投稿し強気の姿勢を崩していません。
 今回の選挙で、今後2年間は議会の上院と下院で多数派が異なる「ねじれ」の状態が続くことになり、メキシコとの国境の壁の建設や、オバマ前政権が導入した医療保険制度、いわゆるオバマケアの撤廃などトランプ大統領の公約の実現は一層厳しくなるとみられます。
 また、下院で民主党が多数派となることでいわゆる「ロシア疑惑」などをめぐり、民主党が議会での追及を強め、トランプ大統領にとって不利な情報が明るみになる可能性もあり、難しい政権運営を迫られそうです。
 内政が行き詰まれば、トランプ大統領は外交や貿易政策でみずからの指導力をアピールするため、一段と厳しい姿勢で臨むことも予想され、日本などにどのような影響が出るのか注目されます。
(中略)
 トランプ大統領の国民の分断をあおるような言動への根強い批判が影響した面も大きいと見られます。
 特に#MeToo運動を背景とした、女性候補者によるいわゆる「ピンクウェーブ」は、民主党の議席増に直結しました。
 ただ、中間選挙は歴史的に見ても政権与党への反発や批判が現れやすい選挙です。与党側が議席を大きく減らすケースが多く、加えて今回は、再選を目指さなかった共和党議員の数が民主党よりも>多かったこともあり、下院はもともと民主党に有利だったという側面もあります。

 議会のねじれの影響は?
 下院で民主党が多数派となることでトランプ大統領が意図する予算案や法案が、これまでよりも通りにくくなる見通しです。トランプ大統領は議会で民主党の理解が得られず、政策が前に進まなくなれば、責任は民主党にあると強く非難し、より対決姿勢を強める可能性もあります。そうなるとますます党派間の分断が進み、「決められない政治」が続くことになります。さらに議会下院には、「弾劾の訴追」を行う権限があり、トランプ大統領の弾劾に向けた手続きが進む可能性があるうえ、民主党側が議会の調査権を使い、ロシア疑惑をはじめとした政権の疑惑を追及し、内政が停滞する可能性もあります。
(後略)
 NHKニュース 2018年11月7日 22時02分

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 アメリカで議会の選挙が行われ、上院は共和党が過半数、下院は民主党が過半数をとることになった。

 これを受けて日本のメディアは「ねじれだねじれだトランプざまあみろ」一色になっているが……やれやれ、彼らはアメリカの政党は日本の政党とはちょっと性格が違うということをどこまで理解しているだろうか。
 例えば日本人の多くの人は、「共和党の党首は誰?」と聞かれてどう答えるだろう。もちろんトランプ大統領ではない。彼は共和党の議員ですらない。
 正解は「日本人がイメージするような党代表はいない」である。
 これは民主党も同じ。アメリカの政党は、より「政策・思想で共感する者たちの集まり」という色が強いのだ。

 日本のマスメディアはもう忘れてしまっているのだろうか、(2018/09/03の記事、葬式を政治の場にしない!)で取り上げたマケイン上院議員の葬儀のことを。
 マケイン上院議員は共和党の議員だったが、トランプ氏の政策とは対立することも多く、その葬儀には民主党の大統領(しつこいようだが、党のトップではない)であったオバマ氏が招かれたりもした。
 日本のように党議拘束がかかることもあまりなく、自分の意思でかなり自由に裁量する。「メキシコ国境の壁」なんどは、もともと共和党の中にも反対意見があるようなものなのだし。
 アメリカの議員はそういう性格のものなので、大勢として「ねじれ」は無視するものではないにせよ、そこに日本の国会ほど「絶対的な反政権の対立議会ができた」とはしゃぐようなものでははない。
 しかも、NHKの記事も書くように、もともと中間選挙は「野党びいき」になりがちなうえ、光景を決めずに引退した共和党の議員が多かったとなれば、この程度の「負け」は織り込み済みのものに過ぎないわけで。トランプ氏が「思ったより上機嫌」なのも当たり前だろう。

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6.民主党、期待の新星は全敗
 民主党支持者が地元の候補以外に注目していた期待の星といえば、フロリダ州初の黒人知事を目指したギラム氏、ジョージア州で米国初の黒人女性知事を目指したエイブラムス氏と、テキサス州上院選のオルーク氏が挙げられるだろう。だが3人とも敗れる結果となった。
 3人の空白はいずれ、民主党から出てくるほかの新星が埋めることになるだろう。ミシガン州知事選で当選した女性のホイットマー氏、同性愛者と公言した初の知事となるコロラド州のポリス氏らが注目される。
 オルーク氏も今回の善戦を踏まえ、改めて大統領選に出馬する可能性がある。
7.注目の知事選は共和党に軍配
 民主党が期待をかけていたフロリダ州とオハイオ州の知事選は共和党が制した。どちらも大統領選の激戦区として知られる州だ。
 大統領選に向けた選挙戦では、激戦州の知事を味方につけていることが大きな意味を持つ。21年に予定される各州の選挙区改正は、共和党に有利な結果となることが予想される。
 CNN.co.jp 11/7(水) 19:40配信 「米中間選挙の結果、7つのポイント」より

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「反トランプ」のCNNですら認めざるを得ない、こんな「得点」も上げているのだし。


 それにしても、この中間選挙の報道でも、相変わらずの「印象操作」はひどいほど目立っていた。
 NHKのニュースでは「トランプは嘘つき! 人種差別補する!」とヒステリックに叫ぶ女性の姿を出した後、トランプ氏が「イランからの入国を制限する」と発表しているシーンを流し、「女性候補が大躍進」というニュースの後に、「あの女はクズだ!」といっているトランプ氏の姿をつなげる。
 だが、「ムスリムの入国禁止政策」は(2017/02/07の記事、個人的な好悪と政策は分けて考えよう)で引用した産経の記事にあるようにオバマ政権時代からの政策の延長であるし、当時まだ完全には潰せていなかったISILのことなども絡んだ話で、単純に「差別」のレッテル貼りで語るようなものではない。
「あの女はクズ」も、女性差別をしているのではなく、ただ自分の敵を口汚くののしっているだけで、たまたまその相手が女性だったというだけのことである。下品だし大統領としてふさわしい態度とは思えないが、これを「全女性に対する差別」であるかのようにするのは、「歪曲フェィク」というもの。
 日本の公共放送ですらこんなことをやっているのだ、アメリカメディアはいったいどれほどのことをやっているのだろう。

 今日も、

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 トランプ大統領 会見でCNN記者と口論

 トランプ大統領は中間選挙の結果について説明する記者会見で、中米の国々からアメリカを目指す移民の集団について、CNNの記者から「彼らを侵略者と思うか」と問われたのに対し、「侵略者だと考えている」と答えました。そしてCNNの記者が「彼らは侵略者ではなく、アメリカに移民としてやって来ているだけだ」と指摘すると、
トランプ大統領は「来るのなら適正な手続きをとるべきだ」と反論しました
 さらに記者が、いわゆる「ロシア疑惑」について訴追を恐れているかと質問しようとしたところ、トランプ大統領は質問を遮り、「CNNは恥を知れ。君たちは失礼だ。もう座れ」と強い口調で言い返してそれ以上の質問をさせず、メディアとの対立が改めて浮き彫りとなりました。
 NHKニュース 2018年11月8日 5時12分

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 こんな口論があったという。

 ここでもやっているように、トランプ氏は初めからずっと「不法移民」に対して法的措置をとるということを言っている。だというのに、「ポリコレリベラル」の側は「移民を犯罪者扱いしている!」と歪曲して宣伝した。
「トランプがアメリカを分断している」はNHKもよくニュースの中でいうが、そうではない。トランプ氏はずっと「国籍をきちんと持つアメリカ人とそれ以外」で分けて「アメリカファースト」を言っているのに、彼を叩く勢力がこの「国籍を持っているアメリカ人」をトランプ氏が分けているかのように印象操作し、不満を煽り対立心を刺激し、それによって生まれる「分断」を政治利用しているのではないか。

 NHKニュースが流すインタビューを見ていると、「バランス感覚がどうの」と日本にもいる「議会は与野党伯仲がいい」と刷り込まれてそこで思考が停まり、与野党の中身まで考えを至らせていないアメリカ人が出ていた。
 上でも書いたように日本ほど絶対的に「勢力図」ができるものではないというのが救いなのかもしれないが、メディアの印象操作が作る「政治の構図」に乗せられない賢明さを持つのは、難しいものだ。


 おまけ。

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 【米中間選挙】先住民女性が下院議員に当選 史上初

 6日に投開票が行われている米中間選挙で、先住民女性の下院議員が初めて誕生した。
 カンザス州3区の民主党候補シャリス・デイビッズ氏(38)は、現職の共和党ケビン・ヨーダー氏を破った。ニューメキシコ州1区では、同じく米先住民のデブラ・ハーランド氏(57)が当選した。
 同性愛者で元格闘技選手のデイビッズ氏は米先住民ホ=チャンク・ネーションの出身で、米軍訓練官だったシングル・マザーの母親に育てられた。
 選挙キャンペーンの宣伝で、デイビッズ氏はサンドバッグを殴っている。
 デイビッズ氏はキャンペーン中、インスタグラムに「シャリスのようになりたい?  今すぐ『シャリスを下院へ』Tシャツを買ってください。※力こぶは付きません」と投稿していた。
 BBC News 11/7(水) 14:18

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 今回の中間選挙で当選した人間の中に、史上初、「ネイティブ・アメリカン」がいたという。

「反トランプ」の副作用ともいえるが、「トランプは人種差別主義者!」と叫んでいる「ポリコレ・リベラル」は、今までそういう人間を生んでこなかった自分たちの国の歴史を、まずは叩いた方がいいのではないのかな?
 もちろん、自分たちを「正義の棚」に上げることをせずに、だ。


 本日のクラーク。

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 謎の葉巻型天体は宇宙人の探査機か 米学者らが論文


(写真、CNNより。なぞの葉巻型天体は宇宙人の探査機か)

(CNN) 昨年10月に米ハワイからの観測で見つかり、地球の近くを通過していった「葉巻型」の天体は、太陽系外の文明から送り込まれた探査機だったとの説が新たに発表された。
 米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの天文学者、エイブラハム・ローブ教授らが論文をまとめ、天体物理学の専門誌に提出した。
 この天体は、ハワイ語で「遠い過去からの使者」を意味する「オウムアムア」と名付けられた。長さが幅の10倍と細長く、時速31万キロの猛スピードで太陽の近くを通過。今年1月に太陽系から出て行った。
 専門家らは当初、すい星か小惑星との見方を示した。だが最終的に、太陽系外から飛来した「恒星間天体」が初めて観測されたとの結論に達していた。

 ローブ教授の論文によれば、オウムアムアは地球外生物が地球に送り込んだ探査機だった可能性がある。
 あるいは、太陽に近付いた時に突然加速した様子から、太陽光エネルギーで動く「太陽帆」だったとも考えられる。
 高度な機体の一部が、宇宙空間を漂流するうちに太陽系へ入り込んだのかもしれない。壊れて機能が停止していたとすれば、変則的な軌道や速度も説明がつくという。
 ローズ教授は、同じような規模の太陽帆がすでに地球上でも開発されていると指摘。その例として、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)による小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」を挙げた。
 CNN.co.jp 11/7(水) 10:38

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「ラーマ」だったというのか、あれが?

 だが、直径が最大で400メートル。長さがその10倍もある物体に加速を加えるほどのソーラーセイルとなればかなりの面積が必要になるから、望遠鏡でも見えたんじゃないのかなぁ。
 そういう観測がないとなれば、加速したように見えたのは地球との角度の問題だと考えた方が自然ではないだろうか?
 実際にラーマだったら、その方が楽しいのだけど。

 探索機を送るべきだったよなぁ、やっぱり。 


 

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