45%は「善戦」じゃなかったのか? | 偕楽園血圧日記
2018年10月02日(火)

45%は「善戦」じゃなかったのか?

テーマ:政治

 昨日書いたように、朝日新聞など「投票時間中に配信された記事」に上書きまでしてしまうほど我を忘れてはしゃぎまくる、沖縄県知事選挙の結果が出た。
 まあ、「翁長の弔い合戦だ!」と共産陣営がいった時から、沖縄県民の意識的に佐喜真候補が勝つのは難しいだろうとは思っていたし、その割にはかなり票も稼いでいるところなど、次回以降の知事選がなかなか興味深いところ。

 知事選では「反基地」派の玉城候補が勝って「翁長の意思!」とやる一方、

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 <宜野湾市長選>前副市長の松川氏が初当選 安倍政権が支援

 米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の市長選が30日、投開票された。普天間飛行場の名護市辺野古への県内移設計画を進める安倍政権が支援した前副市長の松川正則(まつがわまさのり)氏(65)が、移設に反対する前県高校PTA連合会長で会社役員の仲西春雅(なかにしはるまさ)氏(57)を破り、初当選した。投票率は64・26%。
 知事選に出馬した前市長の佐喜真淳(さきまあつし)氏の辞職に伴う選挙。知事選と同様に、政権側の候補と移設反対派が推す候補が対決した。
 佐喜真氏の後継として出馬した松川氏は、自民、公明、維新、希望が推薦。佐喜真市政の継続や普天間飛行場の早期返還を訴えて支持を広げた。辺野古移設の是非は明言しなかった。
 仲西氏は立憲民主、国民民主、共産、社民、自由の国政野党5党と地域政党・沖縄社会大衆から推薦を受けたが、及ばなかった。
【遠藤孝康】
 毎日新聞 10/1(月) 2:19

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 普天間基地のある宜野湾市長選では佐喜真氏の後継候補が勝利しいるから、全体としての構図は変わっていない。

 が、まがりなりにも自民党の県議を経験しているという強みもあったのが翁長氏、一方で玉城氏は「生粋の民主党系」人間である。そういう人材が権力の座に就いたときにどういうことをするのか。
 日本人は2009年から充分に経験しているのだが……沖縄の人はまだし足りなかったのかなぁ。
 それとも、交付金頼み経済が続いていたから、気が付かなかったのだろうか? 「尖閣国有化」で中国との間の緊張を高めたのは、民主党政権なのだが(ため息)。

 とりあえず政府は、新知事の公約通りにその「交付金に頼らない経済」の実現に協力してあげたらどうだろう?
 本州の人間が、仲井間氏が満面の笑みで「勝ち取った」といっていたことを指摘するたびに「反基地」勢力が火消しに走る「3000億円に迫る特別金」の減額から始めてみようか。


 それにしても、醜悪である。
 いつものように、

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 (社説)沖縄知事選 辺野古ノーの民意聞け

 沖縄県知事に前衆院議員の玉城(たまき)デニー氏が当選した。
 急逝した翁長雄志前知事は、米軍普天間飛行場の移設先として、名護市辺野古に基地を造ることに強く反対してきた。その遺志を継ぐ玉城氏を、有権者は新しいリーダーに選んだ。安倍政権は県民の思いを受けとめ、「辺野古が唯一の解決策」という硬直した姿勢を、今度こそ改めなければならない。
(中略)
 新知事の前には、基地問題だけでなく、地域振興や福祉・教育などの課題が待ち受ける。加えて、安倍政権がとってきた、従う者は手厚く遇し、異を唱える者には徹底して冷たく当たる政治によって、県民の間に深い分断が生まれてしまった。
 その修復という難題にも、全力で取り組んでもらいたい。
 朝日新聞デジタル 2018年10月1日05時00分

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 こういう社説を書く新聞に代表される勢力の「ダブスタ」ぶりは。
(その前に一つ指摘しておくが、「加えて、安倍政権がとってきた、従う者は手厚く遇し、異を唱える者には徹底して冷たく当たる政治」というのはなんのことだろう? 長崎県知事選で「民主党を応援しないとそれなりの対応になる」と当時石井一選対委員長は言ったが、そういうたぐいのことをいつ安倍総理がやったというのだろう? こういう「根拠のないレッテル貼りでの印象操作」を、ツィッターらーやブロガーではなく「マスメディア」がやっているのだから問題である)

 この朝日新聞の系列にあるBuzzFeedなども、

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 玉城デニー氏が圧勝した沖縄知事選、各紙の社説はこんなに違う

 9月30日投開票された沖縄県知事選は、玉城デニー氏が勝利した。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画に反対する玉城氏の勝利を、翌朝の新聞各紙はどのような論調で県知事選の結果を伝えたのか。BuzzFeed Newsは、新聞各紙の社説を比較した。【BuzzFeed Japan / 吉川慧】
(後略)
 BuzzFeed Japan 10/1(月) 12:23

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 こんな記事を書いていて、記事の中では新聞各紙を比較するという比較的まともなこともやっているのだが、いったいこの見出しは何なのだろう?

 彼らはつい先日、党員票の44%を取ったということで「石破善戦! 安倍は石破を無視するな!」といっていたではないか。

 


 今回の知事選の得票率もこういうことになっているというのだから、彼らは「佐喜真善戦! 玉城はこの声を無視するな!」といわなければ嘘だろう?

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 小沢氏、玉城氏当選「民主主義にとって大きな勝利」

 翁長雄志知事の急逝に伴う沖縄県知事選は9月30日、投開票され、翁長氏に“後継”指名された元衆院議員、玉城デニー氏(58)が、安倍政権が総力支援した前宜野湾市長、佐喜真淳氏(54)ら3人を破り、初当選した。
 玉城氏が、知事選出馬まで幹事長を務めていた自由党の小沢一郎共同代表は、玉城氏勝利を受けて「日本の民主主義にとって大きな勝利」などとするコメントを発表した。
 ◆  ◆  ◆
 このたびの玉城デニー候補の勝利は沖縄の未来、そして、日本の民主主義にとって本当に大きな勝利です。応援いただいた方々に心から厚く御礼を申し上げます。
(中略)
 特に辺野古移設問題も含めた基地問題については、今回の選挙で、はっきりとした民意が示されました。国はこのことを重く受け止め反省し、これ以上沖縄に重荷を押し付けることのないよう、今度こそしっかりと沖縄県と向き合って解決のため力を尽くすべきであります。
 自由党としましても、同志であります玉城デニー新知事の県政を引き続き全力で支援して参ります。
 日刊スポーツ 9/30(日) 23:42

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 こういう「相手が勝ったら民主主義ではない」といわんばかりの言い方は、いったいなんなのだろうか。

 まあ、彼らがこういう「自分の相手が勝ったら『少数の声をきけ!』といい、自分が勝ったら『数の勝利だ!』という」ダブスタは飽きるほど聞いてきたことなので、「またか」という気持ちになるばかりだが、それでも、上で「基地反対」といっている小沢氏に続き、「自分たちが政権与党時代にどういう施策をとっていたか」をほっぽって、

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 沖縄県知事選 立憲民主党・福山哲郎幹事長「基地建設見直しを真摯に受け止めろ」

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は1日午前、国会内で記者会見し、沖縄県知事選で共産党、社民党や労組などでつくる「オール沖縄」が推す玉城(たまき)デニー前衆院議員(58)が当選したことについて「とてもよかった。安倍晋三政権の今までのやり方に沖縄県民が明確にノーを突きつけた」と評価した。
 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に関しては「県民が強く求める埋め立て承認の撤回と、辺野古基地建設の見直しを真(しん)摯(し)に受け止めることが首相、政府の務めだ」と注文を付けた。
(後略)
 産経新聞 10/1(月) 13:05

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「辺野古移設をやめろ!」という政党幹部のなんという無責任さ。沖縄県民は、これをいったいどう思うのだろうか。

 そして辺野古移設の足を引っ張れば引っ張るほど、普天間がそのまま使用され続けることになるということを。


 沖縄の米軍基地は台湾危機も見据えた東アジアの安定を考えて判断しなくてはならないもの。
 だというのに、メディアはこの「反対派の勝利」を、

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 沖縄知事に玉城氏=辺野古移設に反対―安倍政権に打撃

 沖縄県の翁長雄志知事の死去に伴う知事選は30日、投開票された。
 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非が争点となり、移設阻止を掲げた前衆院議員の玉城デニー氏(58)が、移設を進める安倍政権の全面支援を受けた前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=ら3人を破り、初当選を確実にした。
 政府側は知事選の結果に関係なく工事を進める構えだが、移設反対の民意が改めて示されたことで、計画に遅れが生じるのは必至。県政奪還の失敗は、自民党総裁選で連続3選を果たしたばかりの安倍晋三首相にとっても打撃で、来年夏の参院選に向け、与党内で首相への不満が強まる可能性がある。
(後略)
 時事通信 9/30(日) 21:41

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「政権への打撃」という形でしかとらえない。

 こんな「日本の安全保障」という視点がまるでない「政局眼」でしかものを来られない「第四の権力」に、いつまで沖縄県民を含む左巻き以外の日本人は振り回され続けるのか。
 朝日新聞はその社説で「アベが沖縄を分断している」と書いているが、実際に沖縄を分断しているのは、こういう「反日・反米」イデオロギーで政権叩きをやっている人間である。彼らが「安全保障視点」を隠して「差別」に話をずらし、県民意識を煽り、「日本人としてのアイデンティティ」を否定させ、離反のための分断工作を行っているのだ。

 民主主義の主権者としての意識が試されている。今ほどその時はない。


 本日の教育。

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 <藩校サミット>明倫小生が「論語」暗唱


(日ごろ学習した「論語」を暗唱する、明倫館の後身・明倫小学校の児童=京都府舞鶴市浜の市総合文化会館で2018年9月29日、鈴木健太郎撮影)

 江戸時代に各藩が設置した藩士の子弟の教育機関「藩校」関係者や藩主の子孫らが一堂に会する「第16回全国藩校サミット舞鶴大会」(同実行委員会など主催、毎日新聞舞鶴支局など後援)が29日、京都府舞鶴市浜の市総合文化会館であった。旧54藩の関係者約300人が出席。聴衆は記念講演や、地元小学生による「論語」の暗唱に聴き入っていた。
 サミットは、武士教育の精神と理念を現代に生かそうと2002年、徳川幕府の昌平坂学問所跡である湯島聖堂(東京都)で始まった。舞鶴大会は、田辺藩主として舞鶴に牧野家が入って今年で350年になることを記念して開催された。牧野家第6代藩主宣成が藩校「明倫斎」を設置し後に「明倫館」に改称された。現在の市立明倫小学校にあたる。
 この日は田辺藩牧野家16代当主の牧野行成実行委員長が「古典や歴史を学び、新しい心の教育が現代社会にも必要だと思います」とあいさつ。歴史学者の小和田哲男さんが「江戸時代の各藩における人材育成」をテーマに講演し、明倫小の6年生が日ごろ練習した論語の素読を元気に披露した。
 次回は山口県萩市で開催される。【鈴木健太郎】
 毎日新聞 9/30(日) 12:30

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 藩校といえば水戸の弘道館も結構な「実力派」なんだがな。
 どこかの焼酎のコマーシャルで「薩摩から起きた波が明治維新を成し遂げた」みたいなことをいっているが、実は明治維新に至る幕末の波の出発点は水戸なのだ。
 そういえば先日歴史解明系の番組で「薩摩が天皇に慶喜討伐の勅書を出させて~こっそりとなんたら」とやって「すごい戦略だ」と持ち上げていたが、水戸藩主の斉昭がその「こっそり勅許」をやったことで問題になって水戸藩が追い込まれたという歴史と合わせなければ、流れはわからないぞ。

 ところで、論語といえば四書五経の一つで、毎日新聞などが忌み嫌う「教育勅語」のベースになっている思想でもある
「モリカケ」で有名な籠池氏が経営する幼稚園ではその教育勅語を暗唱していたということで彼らは大バッシングしていたはずだが、この論語の暗唱は、気にならないのかな?
 ならば彼らが喚いているのは教育勅語の内容ゆえではなく、それを絡めた「戦前暗黒論というイデオロギー」によるものだと自白することになるだけだよねぇ(苦笑)。


 

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