ヒステリックに「デマ」を叫んでもなぁ…… | 偕楽園血圧日記
2018年09月29日(土)

ヒステリックに「デマ」を叫んでもなぁ……

テーマ:報道

 昨日の好天はどこへやら。台風の影響で今日の水戸は一日雨降り。

 この後その本体が本州にもやってくるということで、朝日新聞が、

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 家電は高いところへ・風呂に水をはる 台風接近時の備え

 大型で非常に強い台風24号は、29日に沖縄県へ接近し、30日から10月1日にかけて本州を縦断する見込みだ。これまでの豪雨や台風などで被災した地域では、二次災害の恐れもある。気象情報や警報、避難の呼びかけに注意し、備えを確認しておきたい。
 各地の自治体では、川が氾濫(はんらん)して浸水が想定される場所や避難所などを示した「ハザードマップ」を作っている。家族らとともに、いざというときの避難経路を考えておきたい。
 また、避難袋を準備するとともに、自宅の食料や衣類、家電は高いところへ移動するなどの工夫をしたい。窓ガラスは、必要に応じてテープなどで補強しておく。断水に備えて、風呂に水を張っておくのも良い。
(後略)
(鈴木智之)
 朝日新聞デジタル 9/28(金) 21:26

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 こんな記事を書いているのだが、家電を高いところに置いて「水はもう安心」と思っていると地震がきて落っこちてきたりすることもあるので気を付けなくては。
 ただ、たいがいの災害においてはトイレ問題が発生するので、風呂桶に水をためておくのは有効になる。みんなやっておいた方がいい。


 さて、

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 <伊方原発>巨大噴火の危険性低い…住民側が敗訴 大分地裁

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町、停止中)の運転差し止めを大分県の住民が求めた仮処分申請で、大分地裁(佐藤重憲裁判長)は28日、住民側の申し立てを却下した。佐藤裁判長は、阿蘇カルデラ(阿蘇山、熊本県)の噴火リスクについて「運用期間中に巨大噴火は差し迫っていないと裏付けられる」と判断 した。住民側は即時抗告する方針。
 伊方3号機を巡っては、広島高裁が25日、阿蘇カルデラの巨大噴火による危険性を指摘して今月末までの運転差し止めを命じた昨年12月の同高裁決定を取り消していた。四電は来月27日に3号機を再稼働させる方針だ。
 大分県は、対岸の伊方原発まで最も近い場所で約45キロの距離にあり、住民側は原発事故が起きれば危険が及ぶと訴えてきた。
 噴火リスクを巡って佐藤裁判長は、阿蘇のマグマだまりの状況などから巨大噴火の危険性は低いと判断。「原発と阿蘇との距離や噴火規模に照らせば不合理な点はない」とし、四電側の「その他の噴火があっても火砕流などの被害は受けない」との主張を認めた。
 別の争点だった、東京電力福島第1原発事故後に策定された新規制基準も「合理性が認められる」とした。佐藤裁判長は、住民側が疑問視した地震に対する原 発の安全性についても「新規制基準に適合しており、不合理な点はない」とし「(3号機の運転で)住民の生命や身体に対する具体的な危険が存在するとは認め られない」と結論づけた。【田畠広景】
 毎日新聞 9/28(金) 21:13

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 四国電力の伊方原子力発電所の運転停止を求めて起こされていた訴訟で、原告が敗訴した。

「あれ? この話ついこの間なかったっけ?」と思われた方もいるかもしれない。
 あれは広島の人間が起こした裁判の高裁判決で、今度は大分の人間が地裁で起こしたものである。
 これがつまり「訴訟権の乱用」というもので、この後さらに、

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 <伊方原発>地裁岩国支部の運転差し止め、年度内にも決定

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町、停止中)を巡っては、対岸の山口県の住民3人も運転差し止めを求めた仮処分を山口地裁岩国支部(小野瀬昭裁判長)に申し立てており、28日、結審した。年度内にも決定が出る見通し。
 伊方原発沖にある、国内最大級の中央構造線断層帯による地震が原発に与える影響の評価が争点。四国電力側が断層帯は約8キロ沖にあるとしているのに対し、住民側は、より原発近くにある可能性を指摘している。【真栄平研】
 毎日新聞 9/28(金) 22:24

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 こんなものも控えているのだから、やれやれである。

 それでも実際に、この「数撃ちゃ当たる」作戦は、高裁で否定された広島地裁の判決や高浜停止の仮処分を認めた大津地裁の判事(2016/03/16の記事、「堂々巡りをさせるな!」参照)という「当たり」になることがあるので、こういう団体は活動をやめない。
 まったく司法リソースの無駄遣いである。

 だいたい、数日前に上級審で「火山噴火の影響を理由の停止はできない」という判断がされているというのに、

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 <伊方原発>「一番ひどい決定」敗訴の住民側憤り 大分地裁

◇3号機の運転差し止め求める仮処分申請が却下
「司法は屈した」。大分地裁前に集まった申立人や支援者ら約70人は、28日午後3時過ぎ、掲げられた垂れ幕を見てため息を漏らした。伊方原発3号機の運転差し止めを求める仮処分申請が「理由がない」として却下された同地裁決定。住民らは各地で出された同様の仮処分決定などを踏まえ「これまでで一番ひどい」と憤った。
 決定後、大分市内の大分県弁護士会館で記者会見した住民側の弁護団は「積極的に原発の危険性を審理しようという姿勢が著しく欠如している」と厳しく非難。この日の大分地裁決定は、運転差し止めを取り消した25日の広島高裁決定でさえ合理性を否定した原子力規制委員会の手引書「火山影響評価ガイド」を肯定した。弁護団はこの点を特に問題視し「権力側に追従しようという姿勢を如実に示している」と指摘した。
 申立人の一人、中山田さつきさん(64)=大分県杵築市=は「こんなものを受け取るために申し立てたわけではない」と怒りをあらわにした。「福島第1原発事故を見れば、大分も被害を受けるのは明らか。なぜ原発のために暮らしが脅かされないといけないのか」と語気を強めた。
 住民グループ「伊方原発をとめる大分裁判の会」の小坂正則事務局長(65)=大分市=は、地裁が四電側の噴火リスクなどへの考え方に「不合理な点がない」とした判断について「原発に対する我々と裁判所の社会通念があまりに乖離(かいり)している。まだまだあきらめる必要はない。希望を持って闘いたい」 と前を見据えた。【津島史人】
 毎日新聞 9/28(金) 21:32


 「最悪の決定」住民らため息=地裁判断に落胆と憤り―大分・伊方原発

「最悪の決定だ」。
 四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の運転差し止めを認めない決定を出した大分地裁前では28日午後3時すぎ、「司法は屈した」の垂れ幕が掲げられると、待ち構えていた支援者らから「あーっ」とため息が漏れた。
 決定後の記者会見で、申立人の中山田さつきさん(64)は「平和に安全に自分の人生をまっとうするという当たり前のことが、どうして発電所によっておびやかされなくてはいけないのか」と憤りをあらわにした。
 小坂正則さん(65)も「裁判所と県民の社会通念はあまりにもかけ離れている」と肩を落とした。「だが、私たちはあきらめない。最後まで一緒に戦おう」と集まった約70人の支援者を前に声を張り上げた。
 大分県は伊方原発から最短で約40キロの距離にある。弁護団代表の河合弘之弁護士は「大分は原発立地地元ではなく、1円も1キロワットも受け取っていないが、事故があれば四国よりひどい被害に遭いかねない『被害地元』。声を上げ続けて」と住民を鼓舞した。 
 時事通信 9/28(金) 18:53

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 どうしてここまで憤慨できるのだろう? 逆に「なぜ勝てると思っていたのか」と聞いてみたいものだ。

平和に安全に自分の人生をまっとうするという当たり前のことが、どうして発電所によっておびやかされなくてはいけないのか」って。「まあとりあえず水でも飲んで落ち着け」としか言いようがないし、「福島第1原発事故を見れば、大分も被害を受けるのは明らか」という人も、「まず自分が住んでいるところがどこか確認しろ」としか言いようがない。
(2018/09/26の記事、空想も行き過ぎると妄想といわれるだけだ)でも書いたように、一番狭い佐多岬の突端というところを取っただけでも10キロを超える幅のある豊後水道を超えてその岬の根元にある発電所の頑丈な建屋を破壊して原子炉を潰すほどの火砕流が発生したならば、「被害を受けるのは明らかという以前に大分は全滅している

 この手の「途中の筋道がない話を上げて『明らか』で〆る論法」はネットでよく見るが、「端折られている途中」が破綻している場合やただのレッテル貼りが多いので、まるで「明らか」になっていない。こんな話し方はただ自分の頭の悪さをさらしているだけなのでやめた方がいいと思うし、そういうことをしてしまわないよう、論理の展開ということをもっと学校で教育するべきだとも思う。
 が、それはおいておいて。
「地震と原子炉」といえば、北海道胆振東部地震で全道停電が起きた時、「泊が動いていれば全道停電は起きなかったかもしれない」という話に対して、「反原発」勢力が「震度2で外部電源が損失するような欠陥炉!」と噛みつく事例を結構見かけた。
 この「外部電源がどうの」というのがまったくピント外れなのは(2018/09/10の記事、とりあえず地図帳開いてみようや)で書いた通りなのだが、そういう勢力はそのピント外れが指摘されると今度は「震度4以上で停止するから」という彼らに向けられた言葉の言葉尻をとらえて「そんな震度で停止する程度の原子炉など動いていても結局停まってブラックアウトが起きたに違いない! 原子炉など動かす必要がない!」というのだから、ピント外れの指摘に逆切れしてますますピンとを外したあげくに自分の話を否定してしまって気がつかないのだから、愚かである。
 彼らの話では「地震で原子炉は爆発して放射能をまき散らす危険があるからなくせ!」ということではなかったのだろうか。ところがここではブラックアウトという現象を道具にして原子炉叩きをすることに夢中になるあまり、「震度4で停止するから大丈夫だ」という「現実派」の意見を認めてしまっている。

 以前拙ブログのコメント欄でからんできた人も、最後には「すべての原子炉が爆発するなんて言ってない!」と切れていたが、ならばどうして彼らは「原子炉がー放射能がー」というのだろうか。事故を起こさない原子炉と起こす原子炉があると彼らが分類しているのなら、その「事故を起こさない原子炉」の基準を他に適用していけば話は終わるではないか。
「反原発」で騒いでいる勢力の論理は、はじめから破綻しているのだ。
 それはつまり、運動の根底にあるのが「東側の核はきれいな防御兵器。西側の核は汚い侵略兵器」という冷戦時代からの意識だからなのだろう。

 そういう活動に便乗して、



 こんなデマを飛ばす新聞記者までいるのだからもうめちゃくちゃ。

 高校の物理程度の知識を持つ人間ならば、「半減期の長い物質はそれだけ安定」だということぐらい簡単にわかる。
 きちんと説明すると難しくなるが、ざっくりいってしまうと、半減期8日の放射性元素が100個あればそのうち50個が8日のうちに放射線を出して安定物質に変化するが、半減期1700万年の放射性物質が100個あれば、そのうち50個が1700万年の間に放射線を出して安定化する。つまり前者は6.25ベクレルを1日で計測するが、後者がそれだけの放射線を出すにはおよそ6000年かかるということ。
 どちらが安全な物質だろうか。

 こんなデマに惑わされ、思想的反核運動家に主導される「反原子力」運動が、いつまでも冷静な原子力エネルギー議論を妨害しているのだから、まったく有害なことこの上ない。


 おまけ。

 上で取り上げた半減期の意味すらわかっていない典型的な「数学が嫌いだから文系」の中日新聞記者の佐藤氏は、



 こんなことをいって風評被害を起こし、福島の事故終息の邪魔をしようとしているが、水俣病の原因である有機水銀は「身体にとって異物であり、本来ならば採ってもただ排出されていくだけの重金属」が炭素と結びついたがために摂取されてしまい、蓄積したことによって起きた病気である。
 一方トリチウムは「ただの水素」であり、水分子の一部として存在するだけ。これにはなにも科学的毒性はない。もしこれが何かの拍子に炭素と結びついたとしてもただの炭水化物になるだけだし、その振る舞いも普通の水素分子となにも変わりがない。しかも放射線も弱いので、普通に自然界に存在するトリチウムを普通に採って、我々人間を含む生物は何の問題もなく暮らしているのだ。

 各地で「原発停めろ!」と騒いでいる者の中には、この佐藤記者のような人間が流すデマに騙されている者もかなりいるのではないかと思うが、上でも書いたように「高校程度の知識があれば簡単に嘘だとわかる」ものに引っかかっているのだから、私としてはまったく同情できない。


 本日の遺言。

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 パルスボッツがフィギュアと会話できる台座開発 年内発売目指す


(写真、産経新聞より。パルスボッツが開発した3Dフィギュア会話用台座「スタージュ」。フィギュアの下に置き、呼びかけると返事をしてくれる=14日、東京都港区(松村信仁氏撮影))

 ソフトウェア開発のパルスボッツ(東京都目黒区)は14日、手持ちの3次元(3D)フィギュア(人形)との会話が楽しめる専用台座を開発したと発表した。例えばフィギュアに「ただいま」と呼びかけると、「おかえり」と返事してくれる。近く量産への準備を始め、年内の発売開始を目指す。
 同社が6月に発売したロボットとの対話ソフトを活用する。台座を注文後、専用のホームページを通じて音声を吹き込むと、音声を台座に取り込んだ状態で出荷してくれる。
 3次元プリンターの普及で自身や家族のフィギュアが作りやすくなった。七五三や入園式、入学式といった子供の成長記録や、生前の姿を再現したフィギュアに声を残すといったいわゆる「終活」用途などが考えられ、写真館や葬儀業者などへの販路開拓を検討する。
 価格は現時点では未定だが数万円の見通し。美馬直輝最高経営責任者(CEO)は、「将来的には人工知能(AI)などとも組み合わせて、もっと複雑な会話もできるようにしたい」と話している。
 産経新聞 9/14(金) 22:27

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 SF系のアニメでよくホログラムの人間が「あなたは○○に行くのです」的なメッセージを伝えてくるデバイスが出てくるが、それに21世紀版というところか、これは。
 将来AIで会話パターンが増え、フィギュアも動くようになったりすれば……「生前の姿を再現した」は少し気持ち悪いな。

(2018/09/08の記事、未来のマスコミはまとめサイト化するのかな)で政府の「ムーンショット型研究開発制度」を取り上げた時、挙げられた例に「そんなのは民間で結構やっている」と書いたが、さて、この「仮想現実の映像の中で故人を登場させ、本人がいるかのように自然な会話ができる技術」はその研究費の支給対象にしてもらえるのだろうか?

(それにしても、「シュタインズ・ゲート」はやっぱり「風呂敷の畳み方」がダメダメだったな。オタクが大絶賛してくれた1作目の最終話を書き換えることまでして続編を作っておきながら結局「投げっぱなしジャーマン」では……)


 

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