これが政治手腕というものだ | 偕楽園血圧日記
2018年09月28日(金)

これが政治手腕というものだ

テーマ:国際関係

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 大型台風24号 列島縦断コースへ ISS宇宙飛行士「目をとらえた!」


(写真、ハザードラボより。ISSから見た台風24号「チャーミー」)

 27日現在、大型の台風24号は非常に強い勢力を維持したまま、沖縄の南の海上をゆっくりと北上している。30日から来月1日にかけて九州から北海道を縦断する可能性が高く、暴風や高波、大雨への早めの警戒が必要だ。
 気象庁によると、27日午前9時時点の中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径190キロ以内では風速25メートル以上の暴風が、半径500キロ以内では15メートル以上の強風が吹いている。
 今後、台風はさらに勢力を強化して古島方向を目指し、週末29日には久米島に接近。30日には九州地方に接近して上陸する可能性が高く、その後は進行速度を時速60キロにスピードアップして、列島を一気に縦断する見通しだ。
(中略)
 ゲルスト宇宙飛行士はツイッターに24号の目をとらえた写真を掲載して「まるで巨大な栓を引っこ抜いた後の渦のようだ。カテゴリー5の台風は止まらずに、日本を目指している」とコメントしている。
■ハザードラボ「台風マップ」では常に台風24号の最新情報を更新しています。
 ハザードラボ 09月27日 10:15

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 手前に写っている国際宇宙ステーションの施設と相まって、まるでSF映画のワンシーンのようだ。

 今日の水戸は快晴の秋晴れでとても過ごしやすい一日だったのだが……こんなやつが本当に来るのだろうか。
 日曜に予定されていた水戸フェスも中止を決めてしまったし。残念だ、楽しみにしていたのに。


 さて、

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 日米首脳、車追加関税の当面回避で合意=農産物で物品協定交渉―拉致解決へ協力も

【ニューヨーク時事】安倍晋三首相は26日午後(日本時間27日未明)、トランプ米大統領とニューヨーク市内のホテルで約1時間15分会談した。
 日米間の貿易・投資を拡大する物品貿易協定(TAG)締結に向け、農産品などの関税を含む2国間交渉に入ることで合意。交渉中は米側が検討する日本製自動車への追加関税は発動しないことで一致した。当面は米側の高関税措置を回避した形だ。

 日米両政府は会談後、共同声明を発表した。それによると、両首脳は日米の互恵的な貿易・経済関係の重要性を確認。トランプ氏は対日貿易赤字を削減する必要性を示し、首相は自由で公正なルールに基づく貿易の重要性を表明した。
 トランプ氏は「(日米は)かつてないほど盤石な関係になる」と歓迎した。首相は内外記者会見で「両国の貿易を一層促進することによりウィンウィンの経済関係を築き上げていく」と述べた。
 新たな交渉では、具体的な枠組みや、牛肉など農畜産品の日本市場開放の行方が論点となる。首相は会見で、関税引き下げ水準に関し「農産品は過去の経済連携協定で約束した内容が最大限だ。この日本の立場を米国が尊重することを確認した」と語った。日本側は米国抜きで発効する環太平洋連携協定(TPP)の合意水準を上限としていた。
 米国は自由貿易協定(FTA)を念頭に2国間交渉を求めてきたが、首相はTAGについて「日本が結んできた包括的なFTAとは全く異なるものだ」と強調した。
(後略)
 時事通信 9/27(木) 3:16


 物品協定の交渉中、車の高関税発動なし 日米首脳合意

 訪米中の茂木敏充経済再生相は26日夕(日本時間27日朝)、ニューヨークで行われた日米首脳会談に同席し、安倍晋三首相とトランプ米大統領が「日米物品貿易協定(TAG)」の交渉入りで合意したと発表した。交渉中は米政権が検討する輸入自動車への高関税措置を発動しないことを、会談で首相が直接、トランプ氏に確認したという。
 早ければ年明けにも始まる日米二国間の関税交渉では、農産品を含む全ての品目が対象となる。両首脳が交わした共同声明には「日本としては農林水産品について、過去の経済連携協定で約束した市場アクセスの譲許内容が最大限であること」を、米国側が「尊重する」ことが明記された。
 農産品について環太平洋経済連携協定(TPP)で合意した以上の譲歩には応じない、との日本政府の立場を踏まえたものだ。茂木氏は「我が国としては、最終的にもこの立場を維持する旨を、明確に米側にも伝えた」と強調した。ただ共同声明に明記されたのはあくまで「尊重」で、トランプ氏側がさらなる譲歩を迫ってくる可能性もある。
 朝日新聞デジタル 9/27(木) 7:48

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 国連総会への出席でアメリカを訪れている安倍総理、機会をとらえてトランプ米大統領と会談を行い、いま世界を騒がせている「貿易戦争」に関する話し合いをつけてきた。

 現時点で考えるならば、これはもう90点をつけていい出来である。
「100点」はトランプ氏に「TPPに入ろう」といわせることで、それが簡単ではないことが分かっているし、今までの「二国間交渉はしない」から少し後退してしまったところと合わせてマイナス10点だが、日本側としては、アメリカ側が「突然のハードル上げ」ができないように歯止めを食らわせ、かつ交渉範囲を制限することで「もっと広い話がしたければTPPがあります」といえる状況を作り、一方でトランプ氏にも「話を進めさせた」という花を持たせることもしている。
 まことに上手いところに話を着地させた。これがすなわち「政治」というものである。

 もちろんアメリカ側も、

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 米国、日本と完全なFTA目指す=USTR代表

[国連 26日 ロイター] - ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は26日、日本に対し完全な自由貿易協定(FTA)締結を目指す考えを表明した。
 協定には米議会の承認が必要で、大統領貿易促進権限(TPA、通称ファストトラック)法に基づき作業に着手する方針を示した。
 記者団に語った。トランプ米大統領は同日、安倍晋三首相と会談し、二国間の自由貿易協定締結に向け協議を開始することで合意したと明らかにしている。ライトハイザー氏は、日米通商協議について2部構成とし、第1段階で「早期の成果」を得る展開に期待を示した。
 ライトハイザー氏は、トランプ政権として向こう数カ月中に、一部日本製品の関税など貿易障壁について取り組む意向を明らかにした。
 ロイター 9/27(木) 5:42

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 まだ「二国間FTA」を目指しているようなので、この後もいろいろ動いては来るのは見えている。
 だから、「これで話は一段落」と安心していてはダメなのは言うまでもないことだが、今回の交渉を見ていれば、このメンバーならば「いきなり全面降伏」するようなことはないだろう。
 いやはや、先の自民党総裁選で安倍氏が再選されていて本当によかった。

 メディアの中には、

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 トランプ氏、安倍首相との友好関係「終わる」 米紙報道

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは6日、トランプ大統領が同紙コラムニストとの電話で、日本との貿易赤字を問題視し、安倍晋三首相との友好関係が 「終わる」と語ったと報じた。日米は今月25日に首脳会談を行う方向で調整しており、トランプ氏が日本に二国間の自由貿易協定(FTA)の締結など、厳しい態度で交渉に臨む可能性がある。
 コラムニストのジェームス・フリーマン氏はトランプ氏と電話した内容を踏まえ、同紙で「北米や欧州の友好国との交渉をまとめたとしても、貿易をめぐる不確実性は必ずしも終わらない。トランプ氏はなお、日本との貿易の条件で悩んでいる」と指摘した。
 トランプ氏は電話の中で安倍首相との良好な関係に触れたうえで、貿易赤字の解消のために「日本がどれだけ(米国に)払わなければならないかを伝えた瞬間、(良好な関係は)終わる」と語ったという。
(後略)

(ワシントン=土佐>茂生)
 朝日新聞デジタル 9/7(金) 10:49

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 トランプ氏に関しては「どれほど正しい報道をしているか」が問われているアメリカメディアの報道をさらに曲解して「安倍はもうだめ」式の記事を書くところもあったが、実際のところは、

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 <トランプ氏>私室に招き夕食 安倍首相、親密ぶり強調


(写真、毎日新聞より。トランプ米大統領の私邸があるニューヨークのトランプタワーで意見交換する安倍晋三首相(右から2番目)とトランプ氏=2018年9月23日(日本時間24日)、内閣広報室提供)

【ニューヨーク高山祐】安倍晋三首相とトランプ米大統領の23日午後(日本時間24日午前)の夕食会は、トランプタワー内のトランプ氏の私室で約2時間半にわたって行われた。当初、タワー内のレストランで行われる予定だったが、トランプ氏が急きょ首相を私室に招き入れた。
 夕食会はトランプ氏が要望。首相とゴルフをプレーすることも提案していたが調整がつかず、2人に通訳のみを交えた夕食会という形式となった。
 首相は夕食会後、記者団に「当初(タワーの)地下のレストランで食事をする予定だったが、招かれたのは2年前にトランプ氏と初めて会った私室の応接間だった」と語った。「そちらの方がゆっくりした雰囲気で話せるだろうということで30分ほど話をし、その後、その居室で食事した」とも説明し、トランプ氏との親密ぶりをアピールした。
(中略)
 ただ、トランプ氏が首脳会談や日米閣僚級貿易協議(FFR)の前に非公式な形で首相と会うことを希望したのは、通商問題に関し先に首相に要求を突きつけ、交渉を有利に進める意図があったとの指摘が出ている。
 毎日新聞 9/24(月) 19:27


 日本車“関税上乗せ”回避へ 背景は

 貿易面でアメリカがちらつかせていた日本車への関税上乗せが当面回避されることになった。どんな背景があったのだろうか。
 もし関税が上乗せされれば日本にとって大打撃だったが、避けられた裏側には安倍首相とトランプ大統領の蜜月関係があったようだ。
 関係者によると安倍首相はトランプ大統領に日本車の関税を当面上乗せしないよう直談判した。するとトランプ大統領は一瞬困った表情をした上で「シンゾーは信頼できるからやらない。他の国だったらやるけど」と言ったそうだ。関係者は濃厚な“安倍・トランプ関係”だから得られた成果と強調した。
(後略)
 日テレNEWS24 9/27(木) 17:58

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 こんな具合なのだから。


 それにしても、上の毎日新聞など「ただ、トランプ氏が首脳会談や日米閣僚級貿易協議(FFR)の前に非公式な形で首相と会うことを希望したのは、通商問題に関し先に首相に要求を突きつけ、交渉を有利に進める意図があったとの指摘が出ている」と発言者不明の一文をつけるのだから、質が悪い。
 この手の発言者不明の言葉に、どれほどの意味があるというのだろう。いったい誰が「指摘」しているというのだろうか?
 まさか、

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 トランプ大統領 先制パンチ 安倍首相に“圧力”

 国連総会に出席するため23日に米ニューヨーク入りした安倍晋三首相は同日夜(日本時間24日午前)、トランプ大統領とトランプタワーで夕食会に参加した。26日に日米首脳会談を控えた前哨戦で、トランプ氏は早くも両国間最大の懸案となる貿易問題で“圧力”攻勢に出た。
 夕食会はトランプ氏が要望。当初は地下のレストランを使う予定だったが、急きょ上層階にあるトランプ氏の住居に変更された。通訳を交えた1対1で、2人が16年11月に初めて対面した応接室で約30分間懇談したのち、居室内のバーで約2時間の食事。終始、トランプ氏のペースで進んだ。
 会食の前、トランプ氏はツイッターで「米国は日本を助けるために多くのことを果たしてきた。もっと互恵的な関係を築きたい」とジャブを入れた。6月の米朝首脳会談から北朝鮮が表立った軍事行動を見せていない点を強調し、いきなり強気な要求を突きつけたとみられる。
(後略)
 スポニチアネックス 9/25(火) 6:00

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 この無署名記事を書いたスポーツ紙の記者のことを、毎日はいっているわけではあるまい?(苦笑)

 自国の外交に「手を抜かないように」ということは大切だが、足を引っ張ることを目的にした「貶し」を書き散らすなど、もはや「ジャーナリズム」の視点を失ったただの感想文である。だからアメリカでは「フェイクニュース」、日本では「マスゴミ」という言葉が流行るのだ。

 質が悪いといえば、早速のように、

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 「屈従外交」、野党一斉批判=与党は今後の交渉注視―日米首脳会談

 日米両首脳が物品貿易協定(TAG)交渉の開始で合意したことを受け、野党各党は27日、政府が拒否している日米間の自由貿易協定(FTA)と変わりがないとして、「恥ずべき屈従外交」(共産党の志位和夫委員長)などと一斉に批判した。
 与党側は、今後の交渉を見守る姿勢を示した。
 立憲民主党の枝野幸男代表は那覇市で記者団に「理不尽な妥協に追い込まれつつあるのは間違いない。大変強く危惧している」と表明。国民民主党の玉木雄一郎代表も同市で「日米首脳の信頼は本当に中身のあるものなのか、疑念を持たざるを得ない」と述べ、政府に対し国会での早急な説明を求める考えを示した。
 志位氏は記者会見で「日本の経済主権を身ぐるみ米国に売り渡す日米2国間交渉には断固反対だ」と非難。社民党の吉川元幹事長は談話で「日本農業に壊滅的打撃を与えかねない」として合意破棄を求めた。
(後略)
 時事通信 9/27(木) 14:52


 <日米交渉>「首相譲歩」野党が批判 玉木氏「言葉遊びだ」

 野党は27日、安倍晋三首相とトランプ米大統領が日米物品貿易協定(TAG)の交渉入りで合意したことを一斉に批判した。これまでトランプ氏との良好な関係をアピールしてきた首相が譲歩を強いられたとみて、秋の臨時国会で政府に説明を求める方針だ。
 首相は米ニューヨークでの記者会見で「TAG交渉はこれまで日本が結んできた包括的なFTA(自由貿易協定)とはまったく異なる」と強調した。
 しかし、国民民主党の玉木雄一郎代表は「これまで2国間交渉には応じないとしてきたのに、大きな政策変更だ。早急に国会で説明を求めたい」と指摘。「ホワイトハウスの発表では、物品だけでなくサービスなど重要分野を含むことは明白だ。言葉遊びで国民をだますのは不誠実極まりない」と批判した。
 共産党の志位和夫委員長も記者会見で「日米共同声明を読めば、事実上のFTA交渉開始の合意なのは疑いようがない。恥ずべき屈辱外交だ」と非難した。外交官出身の緒方林太郎元衆院議員はブログで首相の説明に「虚偽に限りなく近い。関税交渉部分は日米FTAにならざるを得ない」と反論した。
(後略)
 毎日新聞 9/27(木) 22:14

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日本の経済主権を身ぐるみ米国に売り渡す」とか意味の分からない言葉を喚き散らしている野党の人間たちも、本当に質が悪い。

 上でも書いたように、日本は貿易交渉を今回物品に限ったことで「もっと広い話はTPPがありますよ」といえる形を作ったのだ。
 その多国間協議のTPPにも(枝野氏などは政権時代自分たちがその話を進めていたことすら忘れて)「反対だ! 経済を売り渡すのか!」と騒いでいたというのに、今度は「二国間交渉は売国!」というのだから、もうレベルが低いどころではない。
 本当に、こういう連中の妨害に負けず、先にTPPの仕組みを作っていたことがどれほど有益だったか。
 彼らがいうように「TPPは米国のため」にあるというのならば、どうしてトランプ大統領はTPPを抜けて二国間協議を望んでいるのだろうか。
 まったく、ただ「言葉に脊髄反射」して「刺激的な汚い言葉で相手を罵る」だけの人間たちなど政治の場である国会には必要ない。
 こんなメンタリティの人間たちと、政治の大切な役目である「話し合いをして落としどころを見つける」ことなどできるはずがないのだから。


 本日の木漏れ日。

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 ターレが走る天の川 築地の歴史が紡いだ景色、見納めへ


(写真、朝日新聞デジタルより。屋根にある無数の穴に太陽の光が差し込み、光の点となって地面に映し出された=東京都中央区の築地市場、竹谷俊之氏撮影)

 路面に光る無数の丸い点。その上を黄色の車体が通り過ぎていった。
 ここは、10月6日に営業を終了する東京都中央区の築地市場。光の点は、太陽が市場の上に昇るころ、水産仲卸棟の内側にある通路「二側裏通路」に現れる。
 老朽化した屋根に空いた穴から光が差し込み、木漏れ日となって路面に映し出す。まるで天の川のようだ。
 約35年間、築地市場で働いてきた仲卸・濱長の松崎徹さんは「今まで、あたり前のように見てきた景色の一つ。もうすぐ見られなくなるのは寂しいです」。
 一般の来場者が水産・青果の仲卸売り場を見学できるのは9月29日まで。見学は午前11時から。(竹谷俊之)
 朝日新聞デジタル 9/27(木) 9:43

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 朝日新聞は非常に情緒的な散文記事でこの様子を書いているが、これは屋根にたくさん穴が開いているということで、つまりは雨が降ったら「ダダ漏り」になるということ。テレビではいまだに「築地ブランド」といってもてはやすが、実際はこんな場所だということだ。

 こんな不衛生な場所を食品詰んだ車が走り回っているというのだから、築地はやはり早くなんとかしなくてはならなかったのだ。


 

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