「教訓」は足枷の別名ではない | 偕楽園血圧日記
2017年10月05日(木)

「教訓」は足枷の別名ではない

テーマ:政治

 ファイヤーフォックスの更新が来たのだが……目に見えるほど読み込みが早くなった!
 モジラもやればできるじゃないか(笑)。
 だが、「名前を付けてページ保存」がヤフージャパンのサイトと相性が悪いのは直っていないなぁ。
 マイクロソフト・エッジにこの機能がない今は、これぐらいしか差をつけるところはないというのに。何をやっているのだか。


 さて、

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 神栖防災アリーナ住民投票 見直し賛成が上回る 茨城

 神栖市で1日、建設中の「神栖中央公園防災アリーナ(仮称)」の規模見直しを問う住民投票が行われ、規模見直しに賛成する票が1万3812票で反対の1万1482票を上回った。投票結果に法的拘束力はないが、条例では市長や市議会は結果を尊重しなければならないと定めている。1日の有権者数は7万6126人で、投票率は33・40%だった。
 市によると、規模見直しとなった場合、事業そのものが白紙になり、設計費や発注済みの資材費、解約料などで約38億円の損失が見込まれる。
 保立一男市長は1日夜、「神栖市に必要な施設と考えており、市民の支持をいただけると信じていた。よく考え、最終的な判断をしたい」とするコメントを発表した。
 同アリーナは敷地面積約2万9千平方メートルの体育館や音楽ホール、温水プールなどからなる複合施設。スポーツや各種イベントに利用できるほか、災害時には約1万人が避難可能な防災拠点として機能する。規模見直しを求める市民団体などは「膨大な予算を地域医療の充実など他の課題に回すべきだ」と訴えていた。
 保立市長は今期限りで引退することを明らかにしている。11月19日投開票の市長選にはこれまでに3人が立候補を表明しており、アリーナ問題は選挙戦の争点の一つに浮上しそうだ。 (>鴨川一也)
 産経新聞 10/2(月) 7:55

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 神栖市で、きちんと説明などがされたうえで手続きが進められていた設備投資が、左巻き「市民団体」の「無駄無駄」煽りによる住民投票で否定されるということがあった。
 やれやれ「またか」という感じである。
 私は水戸市民なので神栖でどういう「住民投票のための啓発活動」が行われたのかわからないが、水戸でも市民会館や体育館の建設で「無駄無駄身の丈」とやっているグループの動きを見ているので、なんとなく「どういう話が流布されたか」がわかる気がする。
 NHKのニュースでは「そんな金があるなら医療とかに使ってほしい」という女性のインタビューが流されていたので、産経の記事にある「市民団体」の言葉にひかれたものも多くいるのだろう。民主党政権の「仕分け」の時にもさんざんいわれた「単年度事業費を継続的な施策に回しても、翌年以降の継続ができない」ということをいまだに理解していない人がいるのにも困ったものだ。

 そもそもこの事業は災害時の防災拠点を整備するというもの。
(神栖市「神栖中央公園防災アリーナ(仮称)整備運営事業」)を見ると、事業費の半分は15年ローンということになっていて、だから「普段はホールなどに使うことで償還費や運営費の足しに」とされたもの。頑丈な建物も作られるのだろう。
 それをなくして全体の事業も縮小して、というのでは、それこそ「東日本大震災の津波の教訓」というものをどれほど考えているのか、疑問である。(茨城県の地理をご存じない方のために帰しておくと、神栖は太平洋に面する海岸沿いの市で、しかも関東平野の端なので高い山というものがほとんどないところである)

 不幸を教訓にして新しい段階に進んでいこうとする時に「現状にとどまれ」というのは決して「革新」ではないし、未来への投資を否定して金のばらまきで歓心を買おうとするのは「リベラル」でもない。


 ところで、「東日本大震災の教訓」といえば、

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 柏崎刈羽原発、新基準適合を了承 規制委、異論出ず

 東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働に向けた審査で、原子力規制委員会は4日、東電の安全対策について記した審査書案を定例会で議論し た。新規制基準を満たすとする評価に異論は出ず適合を了承した。事故を起こした福島第一原発と同じ沸騰水型の原発が新基準に適合するのは初めて。東電の原 発としても初となる。
 規制委はこの日の定例会で、前回に続き、技術的な審査結果の内容を確認した。東電が柏崎刈羽原発で提案した新しい冷却システムを新基準で義務づけるかについても議論した。
 適合の了承後、一般から30日間の意見募集を経て正式決定するが、規制委は、福島第一原発の廃炉などに東電が主体性を持って取り組むとした経営方針を経済産業相が監督することを正式決定の条件としている。経産相の見解も確認する。
 今後は設備の詳しい設計と保安規定の審査に焦点が移る。特に保安規定の審査では、「経済性より安全性を優先する」などとした安全に対する姿勢を東電が具体的にどう記載するのかが議論になりそうだ。
 朝日新聞デジタル 10/4(水) 12:20

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 原子力規制委員会が新潟にある柏崎刈羽原子力発電所の六、七号機の安全対策を了承したということで、「反原発」に立つ毎日新聞が、

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 <柏崎刈羽原発>「福島の教訓学んだのか」再稼働に疑問

 東京電力柏崎刈羽原発6、7号機は4日、原子力規制委員会の審査に事実上合格し、再稼働に向け一歩前進した。しかし、東電福島第1原発の事故で福島県浪 江町から柏崎市に避難してきた被災者の男性の心境は複雑だ。「福島の教訓から本当に学んだのか」。自身の体験から再稼働への疑問を口にした。
「審査に合格したからって絶対に安全なんてことはないって。いったん事故が起きれば……」。原発事故で浪江町の居住制限区域に指定された地域から避難してきた電気設備業、五十嵐三郎さん(68)=仮名=は、こう言いかけて言葉をのみ込んだ。
 浪江町では原発関連の仕事に携わっていた。行くあてもなく食うや食わずの車中泊を繰り返し、NPO法人の支援を受けて2011年3月17日、柏崎市にた どり着いた。杉林に囲まれた県営住宅に妻(76)と2人で暮らす。終始伏し目がちの妻は「あんな思い、もう二度としたくない」と言った。
「最初の数年はつらかった」と三郎さんは振り返る。原発事故の被災者として複数のメディアに取り上げられ、多少顔が知られると、不条理な「差別」に苦しんだという。
(以下毎日新聞が同情を引くために書いた部分略)
【内藤陽】
 毎日新聞 10/4(水) 18:58

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 原子炉停止裁判などでも連呼される「福島の教訓が」をいう人間を出してきて記事を書いているが、失礼ながら、電気設備事業をやっていた人間よりも原子炉の構造について詳しい人間たちが「福島の教訓」を胸に安全確保のためのレギュレーションを作るのが、「原子力規制委員会」の役目ではないか。(まあ、これを作った菅元総理は、「原子力政策に足枷をはめる」思惑でこの委員会を作ったといっているが)
 彼らの考える安全対策そのものを見ることなくただ「自分の感じ」で「教訓がー」というのは、およそ建設的な話ではない。

 柏崎刈羽のことでは、

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 <柏崎刈羽原発>早期の再稼働困難 県「検査3、4年」

 東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県、ともに135.6万キロワット)について、原子力規制委員会は4日、新規制基準に適合しているとする審査書案を了承した。一方、米山隆一・新潟県知事は同日、「今回のことで県の検証は全く左右されない」と述べ、「3、4年かかる」とする福島第1原発事故の検証を優先する姿勢を改めて強調した。地元の同意を得るには時間がかかり、早期の再稼働は困難な状況だ。
(中略)
 審査書案によると、東電は設計上想定する最大の地震の揺れ(基準地震動)を1209ガル(ガルは加速度の単位)、津波の高さを8.3メートルとして安全対策を強化。これまでに審査に合格した加圧水型原発に比べて沸騰水型は原子炉格納容器の容積が小さく、事故時に内圧が高まりやすい点を踏まえ、予備の循環冷却システムや放射性物質を除去しながら内部の空気を排気(ベント)できるフィルター付きベント装置を備えるとした。審査書案はこれらの対策は有効で、新規制基準に適合するとしている。
 また、規制委は東電が福島第1原発事故を起こしたことを重視。技術的な審査に加え、原子力事業者としての適格性についても検討し、条件付きで認めた。
 規制委は柏崎刈羽原発6、7号機を沸騰水型原発のモデルケースとして審査を進めた。沸騰水型では、日本原電東海第2原発(茨城県)などの審査が比較的進んでいるが、地盤の問題などで苦戦している原発が目立ち、柏崎刈羽原発に続く早期の合格の見通しは立たない。この日の定例会では、格納容器の事故対策として東電が採用した予備の循環冷却システムの設置を、全ての沸騰水型原発に求める方針を決めた。【鈴木理之】
 毎日新聞 10/5(木) 0:45

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 新潟県知事が「福島の検証に三、四年」、つまり「自分の任期中は足止めする」宣言をしている。

 が、(2017/01/08の記事、目の前にある事実を元にして話をしよう)で引用した彼自身のブログにあるように、彼は「事故の原因の検証は終わっている」ことを認めていたのである。
 ところが「県知事」という権力が得られそうになると途端に手のひらを返して「まだ検証は終わっていない」といい、任期中に結論は出させないという「逃げ」を打つ。
 原子力政策の議論には、こういう「危険煽りを政局に使う」ような人間がやたらと入り込んでくるので、問題である


 衆院選で「台風の目」になっている小池都知事の新党が、

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原発ゼロへ
 原発が日本の将来を担うエネルギーだと考えない。日本に残すべき原子力技術の保持方法を確保した上で、2030年までに原発はゼロへ。再生可能エネルギーの比率を30%まで向上させ、省エネを徹底したエコ社会を実現。
 時事通信 10/4(水) 17:30配信 「希望の公約骨子案要旨【17衆院選】」より

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 と掲げたからと、

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 <衆院選>原発政策が争点に

 希望の党が衆院選公約に「原発ゼロ」を掲げることにより、原発再稼働を進める自民党との争点となる。ただ、衆院選は(1)与党の「自民・公明」(2)保守系野党の「希望・維新」(3)中道・左派系野党の「立憲民主・共産・社民」--の3極で争う構図。
野党の多くは「原発ゼロ」を主張するが、具体的な工程表を示した政党はなく、議論が深まっているとは言い難い。【野口武則】
(後略)
 毎日新聞 10/4(水) 22:23

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「原発が争点になった!」とうれしがる新聞が出、

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 衆院選、原発への姿勢「重視する」54% 朝日世論調査


(グラフ、朝日新聞デジタルより)

 3、4日に実施した朝日新聞社の世論調査(電話)で、衆院選で投票先を決めるとき、原子力発電に対する姿勢を重視するかを尋ねると、「重視する」が54%で、「重視しない」34%を上回った。特に内閣不支持層では「重視する」が66%と高かった。
 支持政党別にみると、自民支持層は「重視する」49%、「重視しない」41%だった。無党派層でも「重視する」が51%で「重視しない」34%を上回った。
(後略)
 朝日新聞デジタル 10/5(木) 4:01

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「有権者は『原発』に対する態度を『重視』している」とはしゃぐところも出てくるが、そもそも「重視」というのがいろいな方向を持つものでもあるし、「争点!」とはしゃいでいる毎日新聞ですら憂いているように、「原子炉ゼロ」野党はスローガンばかり掲げてその方策をまるで考えていない。

 原子力政策で忘れてならないのは、それがあくまでエネルギー確保政策の中の一つの方法論であり、議論の主眼は「安価な電気を安定的に確保するための手段」であるということである。
 ヤフージャパンのニュースコメント欄には「原子炉に代わるものを提案しろ」という意見があると「出た、代替厨! 反対は反対が意見なんだからそれでいいのだ」という目的設定が理解できていない愚か者が現れるが、そんな低レベルな人間に合わせてエネルギー政策を語ってはいけない。「手段が目的」になってしまうとどうなるか、つい最近消滅した政党が教えてくれたではないか。
 希望の党は「2030年までに原発はゼロへ」と書いているが、ならばそれまでに今の原子炉を使って2011年以来かかっている追加の燃料費を浮かせ、その金で新しい「より安全な」発電方法を確保するようにしろというのが、未来を見据えた議論というものだ。
 もちろんその時には、補助金を使わなくては普及しない「再生可能エネルギー」などというやくたいもないものに寄り道していてはいけない。「再生可能エネルギー」というならば、「天候の影響を受けない宇宙空間に太陽光発電パネルを浮かべる」ぐらいの話をしなければ。

「教訓」「教訓」といいながら、羹に懲りて膾どころかかき氷すら吹いて冷まして敬遠するようなことが、いま行われている。
 そのために「汚染されて荒廃したフクシマ」というフィクションを拡散しているデマ屋がいる。
「争点!」というならば、そんな中身のない「悪口政局」で足を止めることの是非こそ、いい加減「争点」にしなくては。 


 本日のせき止め。

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 ダムカレーをレトルト化=大阪狭山市など〔地域〕


(写真、時事通信より。下はカレーを試食する古川照人市長(右)と津田謹輔大学長=9月27日、大阪狭山市の同大学)

 大阪狭山市と帝塚山学院大は「狭山池ダムカレー」のレトルト化に成功した。同市などによると、狭山池は国内最古のダム式ため池。昨年、築造1400年を記念してダムカレーを共同で制作、市内の飲食店で提供するようになった。流通・販売を通じてアピールを強化しようと、レトルト化した。
 古川照人市長は「こうした官学の連携事業に若い人が関わってもらうのは貴重な機会。その若いエネルギーを今後の街づくりに生かしていきたい」と話している。
 カレーを水に、ご飯を堤に見立て、ダムの形をモチーフにした「ダムカレー」は全国に100種類以上。大多数がコンクリートや岩石を使用したダムをモチーフにしており、土を用いたアース式ダムのカレーはほとんどないという。
 同大で行われた試食会では、3Dプリンターで作製した型枠で狭山池の形にご飯を盛り、その中に温めたルーをレトルトパックから流し込んだ。池の形が分かるように、皿は縦方向に置き、付け合せの野菜が市庁舎の位置を示している。来年から地元のスーパーなどでの販売も計画している。 
 時事通信 10/2(月) 9:55

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『狭山池ダムカレー』のレトルト化に成功」って、ダムカレーはご飯の盛り付けがあってのもので、カレー自体は普通のカレーと大して違いはないのだから、そんなものはもう半世紀も前に「ボンカレー」が「成功」しているじゃないか(苦笑)。

 それともこのレトルトには「3Dプリンターで作製した型枠」に詰め込まれたご飯が付属していて、一緒に温めれば狭山湖の形ができるようになっているのかな?
 レトルトカレーとご飯が「同時に温められる」というのならば、それは確かに「成功」といってもいいかもしれない。



 

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