2017年04月11日(火)

欧米はノスタルジーに浸れても……

テーマ:国際関係

 すごい土砂降りの雨になった。桜の方は大丈夫かなぁ。


++++++++++++++++
 米が巡航ミサイル発射、シリア軍施設に59発

【ワシントン=黒見周平】米国防総省は6日夜(日本時間7日午前)、米軍が巡航ミサイル「トマホーク」59発をシリアの同国空軍基地に発射したと発表した。
 シリアのアサド政権が同国北西部での空爆で化学兵器を使用したと断定し、対抗措置として軍事作戦に踏み切った。市民への無差別攻撃に対し、トランプ米政権は、軍事力の行使もいとわないとの姿>勢を強く打ち出した。
 米軍のアサド政権に対する直接攻撃は初めて。
 トランプ米大統領は同日、米中首脳会談のため訪問していた米フロリダ州パームビーチの別荘「マール・ア・ラーゴ」で記者団に「化学兵器攻撃の拠点となっ たシリアの空軍基地に軍事攻撃を行うよう命令した」と明らかにした。
(以下新聞社の推測と感想部分略)
 読売新聞 4/7(金) 10:41



 シリア攻撃を命じたトランプ米大統領の声明全文

[6日 ロイター] - シリアの空軍基地に対する米軍の巡航ミサイル攻撃について、トランプ大統領が6日会見した。大統領の声明内容は以下の通り。
 米国民の皆さん、シリアの独裁者であるアサド大統領は4日、罪のない市民に対し、恐ろしい化学兵器を使用して攻撃を行った。致死率の高い神経ガスを使い、無力な男性や女性、そして子どもたちの命を奪った。
 あまりに大勢の人に対する、緩やかで残忍な死を招いた。残酷なことに、美しい赤ちゃんたちもこのような非常に野蛮な攻撃によって殺された。神の子は誰一人としてそのような恐怖に遭ってはならない。
 今夜、私は化学兵器を使用した攻撃の拠点となったシリアの飛行場に対し、軍事攻撃を命じた。化学兵器の拡散・使用を阻止し抑止することは、米国にとって不可欠な国家安全保障上の利益の一部である。シリアが禁止されている化学兵器を使用し、化学兵器禁止条約に違反し、国連安全保障理事会の要請を無視したことに議論の余地はない。
 アサド政権の行動を変えようとする長年の試みはすべて失敗、それも劇的な失敗に終わった。その結果、難民危機は悪化し続け、地域も不安定化し続けており、米国と同盟諸国に脅威を与えている。
 今夜、私はすべての文明国に対し、シリアにおける大量虐殺に終止符を打つため、そしてあらゆる種類のテロを根絶するため、共に手を取ろうと呼びかけた。
 非常に困難な世界に直面し、われわれは神の英知を求めている。けがを負った人々が助かるように、また、亡くなった人たちの魂のために祈りをささげよう。そして米国が正義のために立ち上がる限り、最終的に平和と調和が勝利することを祈ろう。
 それでは皆さん、神のご加護が米国と全世界にあらんことを。ありがとう。
 ロイター 4/7(金) 13:31



 <米、シリア攻撃>「惨状」決断の引き金 映像に心乱され

 シリアのアサド政権に対する初めての軍事攻撃に6日に踏みきり、世界に衝撃を与えたトランプ米大統領。その決断に至る経緯が明らかになった。シリア北部イドリブ県で化学兵器を使ったとみられる空爆があったことを4日午前に知ってから、攻撃まで2日半。その間、極秘に国家安全保障チームや閣僚との協議を重ね、6日午後にシリアの空軍基地への「1回限り」の攻撃を命令した。スパイサー大統領報道官と米軍高官の証言などから、決断までの状況を再現した。
 ホワイトハウスの大統領執務室「オーバルオフィス」では4日午前10時半、毎朝恒例の国内外の情勢報告が始まった。トランプ氏はこの場で、国家安全保障局(NSA)や中央情報局(CIA)の担当者から、シリア軍によるとされる化学兵器使用の説明を受けた。スパイサー氏は、報告直後のトランプ氏の様子を「惨状に非常に心を乱された様子だった」と説明する。
 北部イドリブ県ハンシャイフンでは、猛毒の神経ガス・サリンとみられる化学兵器で80人以上が犠牲に。米紙ワシントン・ポストによると、トランプ氏はとりわけ、空爆直後の二つの映像に心を揺さぶられた。一つ目は、子供が力なく地面に横たわり、民間の救助隊員に水で洗い流される様子。もう一つは、死亡した双子の幼児が白い布にくるまれ、若い父親に抱きかかえられているシーンだ。
 翌5日正午過ぎ、トランプ氏は化学兵器使用について、記者団の前で初めて口を開いた。「罪のない子供や赤ん坊を化学兵器で殺すような行為は、レッドライン(越えてはならない一線)をいくつも越えている」。それまでアサド政権を追認する姿勢をみせていたトランプ氏は「考えは大きく変わった」と語気を強めた。
(後略)
 毎日新聞 4/9(日) 2:30

++++++++++++++++

 先週末、アメリカがシリアに対してミサイル攻撃を行った。「アサド政権が民間人に毒ガスを使ったことが許せないから、貯蔵施設を破壊した」ということである。

 このアメリカの言い分が事実かどうかは、まだわからない。
 ネットでは「毒ガス弾の並ぶ写真」を拡散して「これが証拠だ」というものもいるようだが、その写真がが本当にその場でとられたものなりかというところで、こういう案件では様々な情報戦が行われるというところを見れば、簡単には信じてはいけない。日本では今までマスメディアがさんざん「アサドは悪人」という印象をすり込んできたというところもあるし。


 だが、そういうところは今問題にしないという乱暴な見方をするのならば、アメリカの行為は「化学兵器を使うもの」に対する一つの厳しい警告だということにもなる。
 いってみれば、この頃の陸上競技の「一度フライングがあったら、次は一度目をやった人間には関係なくその選手が失格になる」というルールのように、「化学兵器を使ったとされればこうなる」という「見せしめ」としてやられたということ。
それは当然、(2017/02/16の記事、探偵がしたいならば陰謀論と脊髄反射はやめろ)で取り上げたような事件を起こす相手に対する「にらみ」にもなるだろう。


 さらに言うならば、今回の行動はトランプ大統領という人間を知るためのいい材料ともなる。
 まず見るべきは、「亡くなったシリア人の双子の姿」に彼が大きなショックを受けていたというところ。「反トランプ」派のいうように、トランプ氏が「拭い難い差別主義者」ならば、シリア人が亡くなったところで「それがどうした」ぐらいの態度でいたことだろう。(まあ、それでも「反トランプ派」は「そんなの演技だ」ぐらいのことは平気で言うだろうが)
 さらに、それを実力行使に結び付けるあたり。何度も書いているように、トランプ氏の思考パターンは「80年代のアメリカ人」そのものだということ。貿易に関するだけではない、軍関係においても、彼の行動基本原理は「冷戦時代末期のアメリカ」だということだ。
 テレビでは今回の攻撃にいろいろ頓珍漢なことをいう人間が出ているが、この「基本は80年代」ということを常に頭に置いておくことが、トランプ政権の行動を「読む」上では非常に大事なことになる。忘れないようにしよう。



 今回のミサイル攻撃では、


++++++++++++++++
 米のシリア攻撃支持=「アサド政権に責任」―欧州

【ロンドン時事】米国がシリアをミサイルで攻撃したことを受け、欧州主要国や欧州連合(EU)は7日、相次いで支持を表明するとともに、シリアのアサド政権による化学兵器使用を非難した。
 英首相官邸報道官は「米国の行動を完全に支持する。シリア政権による野蛮な化学兵器攻撃への適切な対応であり、さらなる攻撃を抑止するものだ」との声明を出した。
 ドイツのメルケル首相はフランスのオランド大統領との電話会談後に共同声明を出し、「唯一の責任はアサド大統領にある」と強調。「(アサド政権による) 再三の化学兵器使用や国民に対する犯罪行為には制裁が必要だ」と指摘。一方で、両国は友好国と共に国連の場でアサド大統領の責任追及を目指していくと述べた。
 BBC放送によると、イタリアのジェンティローニ首相は、米国の攻撃が「長期的な問題解決に向けた政治的交渉の機会を加速させることを望む」と述べた。
 トゥスクEU大統領はツイッターで「米国の攻撃は、野蛮な化学兵器による攻撃に対し必要とされる決意を示している。EUはシリアでの残虐行為を終わらせるため米国と協力する」と強調。またユンケル欧州委員長は声明で「さらなる(化学兵器)攻撃を阻止しようとする取り組みを理解する」と支持を表明した。
 時事通信 4/7(金) 19:07



 プーチン大統領、シリア侵略と非難=「米ロ関係に打撃」

【モスクワ時事】ロシアのペスコフ大統領報道官は7日、米国のシリア攻撃について、「プーチン大統領は主権国家に対する侵略と考えている」と厳しく非難、米ロ関係に「重大な打撃を与える」と述べた。
(時事の感想部分略)
 ロシアはシリアのアサド政権の後ろ盾で、共同で軍事作戦を実施。報道官は、プーチン氏が米国の攻撃を「国際法に違反し、こじつけの理由」で行われた侵略と考えていると指摘した。
(後略)
 時事通信 4/7(金) 15:19

++++++++++++++++

 ヨーロッパも「冷戦時代の色分け」が残っていることを明らかにしてくれたし、我が国の総理もまた、


++++++++++++++++
 安倍首相の発言全文 「米政府を支持する。国際社会と連携して日本の役割を果たす」

 安倍晋三首相は7日午後、米軍がシリアにあるアサド政権の空軍基地を攻撃したことについて「化学兵器の拡散と使用は絶対に許さないとの米国政府の決意を日本政府は支持する」と述べた。首相官邸で記者団に語った  全文は次の通り。

 シリアにおいて再び、化学兵器によって何の罪もない多くの一般人が犠牲となりました。幼い子供たちまでもが犠牲となった惨状を目の当たりにして、国際社会は大きな衝撃を受けています。
 極めて非人道的であり、国連決議にも反します。化学兵器の拡散と使用は絶対に許さないとの米国政府の決意を日本政府は支持致します。その上で、今回の米国の行動はこれ以上の事態の深刻化を防ぐための措置と理解しています。
 そして、東アジアでも大量破壊兵器の脅威は深刻さを増しています。その中で、国際秩序の維持と同盟国と世界の平和と安全に対するトランプ米大統領の強いコミットメントを日本は高く評価します。
 今後、米国をはじめ国際社会と連携をしながら、世界の平和と安定のために日本は果たすべき役割をしっかり果たしてまいります。
 産経新聞 4/7(金) 16:35

++++++++++++++++

 と、ポイントをずらした「賛同」をすることで、うまい具合に距離を置いている。


 こういうものを見ていると、世界はまだまだ変わってはいないのだなぁ」と思えてくるのだが……その一方で、


++++++++++++++++
 トランプ氏、夕食会で習氏にシリア攻撃誇示 中国一行は早々に宿舎へ

「会談の成果は今のところ全くないけど、仲良くはなれたよ」
 6日午後7時(日本時間7日午前8時)過ぎ。トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席夫妻を南部フロリダ州パームビーチの会員制リゾート「マールアラーゴ」に招いて夕食会を開き、報道陣を前に上機嫌でまくし立てた。
 しかし、その時点でトランプ氏は、シリアの空軍基地に対する巡航ミサイル攻撃を命令済みだった。
 米メディアによると、トランプ氏は夕食会の間、国家安全保障会議(NSC)高官から攻撃の進展状況を聞くなど、「重大行動」に取り組む自らの姿を習氏に誇示するように振る舞った。習主席一行は食事が終わるや、早々に宿舎のホテルに引き返したという。
(後略)
 産経新聞 4/8(土) 7:55

++++++++++++++++

 アメリカのこの態度は、中国に「(中国語の意味での)覇権的態度」をとらせることにつながりかねないので要注意だろう。


 アメリカに向かって、


++++++++++++++++
 シリア攻撃 共産・志位和夫委員長「一方的な攻撃は国際法違反」

 共産党の志位和夫委員長は7日、米軍によるシリアへのミサイル攻撃について談話を発表し、「国連安全保障理事会の決議もないまま一方的に攻撃したことは、国連憲章と国際法に反するものであり、厳しく抗議する」と非難した。
 志位氏は、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したとみられることについて「化学兵器の使用は誰によるものであれ、人道と国際法に反する重大で許されない残虐行為」と強調。
 しかし「(米の)軍事攻撃はシリア内戦をさらに悪化させることにしかならない」とも述べたうえで、トランプ米政権について「『米国第一』の立場で一方的な軍事攻撃を合理化する態度は極めて危険であり、絶対に認められない」と述べた。
 産経新聞 4/7(金) 17:09

++++++++++++++++

 と、冷戦時代のままの頭で非難をするような政党もあるが、そもそも「国際法」というものが幻想であるというところ(化学兵器も「国際法違反」なのだから、「世界の警察」を自称する国が「事件は安保理ではない、現場で起きているんだ!」と動くことを非難するのは順序が違う)はおくにしても、我が国の周辺には国際仲裁裁判所の判決を「紙屑」という国家や、安保理決議を「無視」するような政権があるのだから。


 と、いうところで、まだ指がよく動かないので後半は後日に。
 


 本日のプラレール。


++++++++++++++++
 走行中に道路から送電=「インホイールモーター」車に―世界初、東大とメーカー

 車輪にモーターを組み込んだ「インホイールモーター」の電気自動車を走らせる際、道路上のコイルから磁気を介して電気を送る実験に世界で初めて成功したと、東京大と電機メーカーの東洋電機製造(東京都中央区)、ベアリングメーカーの日本精工(同品川区)の研究チームが5日、発表した。
 現在の電気自動車はバッテリーにケーブルを接続して充電するのに時間がかかる。東京大の藤本博志准教授によると、発進・加速に電気が多く必要になる交差点や、高速道路などの一部に送電コイルを設置すれば、走行・停車中に電気をかなり得られる。
 実験は東大柏キャンパス(千葉県柏市)で実施した。市販の電気軽自動車を改造して前輪2輪にモーターを組み込み、バッテリーのほか、充放電を素早く繰り返せる蓄電装置(キャパシター)を搭載。バッテリーと蓄電装置の間や、蓄電装置と道路側のコイルの間は、電気を磁気に変えてやりとりするよう工夫した。
 道路側のコイルからは、この電気自動車が上を走った時だけ送電。自動車側はこの電気をまず蓄電装置に送ってモーター駆動に使い、電気が足りなくなったらバッテリーを使い、逆に余ったらバッテ>リーを充電する仕組み。
 インホイールモーター車は市販された例がないが、エネルギー効率が良いほか、道路側の送電コイルと車側の受電コイルの間隔を一定に保ち、電気を安定して受けられる。走行中も電気を得ることでバッテリーの容量を小さくでき、軽量化とコストダウンにつながるという。
 時事通信 04月05日 12:02

++++++++++++++++

 面白い技術だが、高速走行中でもうまく機能するのかな? 数キロにわたってコイルを敷いておかなくてはならないとかではないだろうか?
 

 もっともそうなればなったで、そのコイルを「自動運転」のためのガイドとしても利用するという考えも出てくる。

 まあ、それはもう「自動車」ではなく「電車」といった方がいい存在になるのだろうけど。


 

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

statesgrowさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。