本稿は②の続きですので、宜しければ「6月議会のご報告と再生の道に関する所感②」をあわせてご覧ください。
議員によるチェック・監視機能と政策提案機能、これらにそれほどの差を感じない、線引きする意味がそれほどないのではないかという話を②でさせていただきました。
少し話は変わりますが、世間話レベルで私がよく耳にする疑問としては「なぜ再生の道から1名も当選しなかったのか」という話もあります。
都議選中に都内にいた時間はほとんどありませんでしたし、具体的にどの程度の票差で落選したのか把握してませんので、あくまでも想像でしかありませんが。
私としては再生の道には「時間」と「例示」がもっと必要だったのだろうと捉えています。
「時間」については単純な話ですが、候補者の名前・顔・人柄・考え方を、当選に足りるだけの有権者に浸透させるのには相応の時間がかかると思います。
そのために選挙期間が一定期間設けられているわけですが、良い悪いは別として、
やはり現職が4年間都議としての活動を広報してきたのに対して、新人の候補者が選挙期間という限られた時間で有権者の共感を得るのには限界があるのだろうと思います。
単純接触効果的な発想で考えると、これは党派によらず、新人の候補者がどうしてもぶつかる壁なのだろうと思います。
次に「例示」についてですが、再生の道の候補者には共通して「行政をチェック・監視できる能力」があったのだろうと思います。
そうなのだとすると、都の「この事業が過剰である。」「この事業は不足している。」といった例示をもっと充実させた方が、有権者としてはその能力を理解できたのだろうと思います。
議員でなくとも自治体のホームページで公表されている行政計画は見ることができますし、そこからわかる数値だけでもそれなりの分析ができるのではないかと思います。
私の場合は議員になる前から疑問に思うことがあれば、「サンキュコールかわさき」からいろいろと教えていただいていました。
もちろんそれなりの時間がかかる作業なので、「例示」のためにも「時間」がもっと必要だったのかもしれません。
今回、政治にほとんど関わりがなかった方が多く立候補されたということは非常に意義深いと思いますし、
「誰かがやるだろう」ではなく「私がやろう」というマインドには頭が下がる思いです。
私自身、初めての選挙のときは具体的な政策提案はほとんどなく、議会改革・行政改革というざっくりとしたテーマで挑みました。
現職になってからの選挙には、「次の4年間でやりたいこと」よりも「現職として4年間で実現できたこと」を有権者にお知らせして、それに対する評価を投票行動を通じて受け入れようという考え方で臨んでいます。
まだまだ未達成のやりたいことは多いですが、引き続き、できることからやっていきたいと思っています。
最後に、一地域政党の代表者として、地域政党の発展とそれに関わる全ての方のご活躍を祈念して、所感のとりまとめを終えたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。