本稿は①の続きですので、宜しければ「6月議会のご報告と再生の道に関する所感①」をあわせてご覧ください。
さて、地域政党再生の道についてです。まず地域政党あしたの川崎としては、特に再生の道とは関わりはないのですが、
あしたの川崎が参加している地域政党サミットでは、石丸さんをお招きしてサミットを開催したことがありました。(残念ながら私は日程の都合で参加できませんでしたが。)
そういった距離感なので、特に再生の道について勉強したことはありませんが、
再生の道が設立される前から他都市の議員と世間話をするときに石丸さんの話になることはありましたし、市長時代の記者会見などは面白い人が出てきたなーと思って見ていました。
今回、都議選で候補者全員が落選したことについてですが、まずは驚きました。
都知事選で石丸さんが獲得した票数を考えると、一定程度は当選するのかなぁと思っていたからです。
1人会派の歴が長い私としては、その当選者たちが「党議拘束」がない中でどのような活動をするのか見てみたかったのですが、それが叶わず残念です。
今回、再生の道に関連する議論の中で、私が興味深いと思った論点はいくつかありますが、まずは「候補者が選挙時に政策を掲げることについてどう捉えるか」という点です。
石丸さんは「あまり意味がない。」「主たる機能はチェック機能。」という趣旨の発言をしていたように記憶しています。
それに対して他党の候補者等は「意味がある。」という立ち位置だったのかなと思います。
私が最初にこの議論に目にしたとき、どっちの意見により共感できるのか自問自答したのですが、結果的に、両者の主張にはそれほど差がないのではないかというところに考えが落ち着きました。
①でご報告させていただいたように、私自身、市の事業を定量的に評価・チェックすることを仕事だと思って、継続して実施しています。
しかし現状を定量的に評価・チェックして問題を見つけることが仕事とした場合、その解決方法を提示することは大なり小なりセットになるのではないかと思います。
もしかしたら問題を見つけるだけで解決策を考えるのは、行政の仕事だという考え方もあるかもしれませんが、それは程度問題のような気がします。
例えば、
A「○○事業は効率的ではない。」
B「○○事業は効率的ではないから改善策を検討すべき」
C「○○事業は効率的ではないから△△を導入すべき」
という議会質問があったとき、
Aがチェック、Cが政策提案だというのは多くの人が共感できるように思えますが、
Bが「チェック・監視」と「政策提案」のどちらの機能を果たしているのかについてはグラデーションといいましょうか、捉え方の問題であって、
私個人の仕事の仕方としてはCまで行うように心掛けていますが、Bをどちらに区分するのかはそれほど重要ではないように思えます。
また、いわゆる御用聞きを主たる仕事として活動している議員についてどう考えるかについてですが。
そういった議員像を望み、投票行動にうつす有権者がいる結果として、その議員が当選している以上、
その議員の活動が間違っていて、チェック・提案機能を果たす議員の活動が正しいという整理はなかなか難しいと思います。
よくお訊ねいただくことについてもう少し所感を取りまとめておきたいので、③も書きたいと思います。本稿は以上になります。
上記の内容とは無関係ですが、6月議会で使ったスライドを1枚貼っておきます。
※指定管理(民間委託)事業の収支状況の分布をグラフ化してみました。