来年度の予算編成方針、コピペが多いからこそ目立つ変更点 | 重冨たつや(地域政党あしたのかわさき)公式ブログ

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本日は、毎年この時期に公表される「予算編成方針」について、ご紹介させていただきます。

 

予算編成方針は、翌年度の予算編成をどのような考え方で進めるのかを、副市長名で各局長に通知する文書です。

 

予算に関する資料で最も早い段階で公表される資料なので、私も毎年チェックしているのですが、1年前の文書のコピペが多いように感じていたので、今年は前年度のものと比較してみました。

 

結果としては、想像通りのコピペの多さでした。ただ、コピペが多くなるのも理解できなくはないので、ポジティブに捉えて、「コピペじゃないところに市の意思が現れる」と考えることにしました。

 

予算編成方針の構成は、

①経済状況と国の動向

②本市の財政状況と今後の見通し

③予算編成の基本的な考え方

④予算編成に際しての留意点

となっています。

 

①②については、経済状況・財政状況が毎年変化しますのでコピペはありません。コピペが多いのは③④で、7~8割がコピペでした。

 

ということで、残りの2~3割に川崎市が来年度から力を入れたいことが書かれているように思えます。

 

文言が変わっている箇所は主に3か所。まず1つ目は、資産マネジメントに関する文言。

 

昨年度は「資産マネジメントの取組」と書かれていた箇所が「資産マネジメントによる資産保有の最適化、施設の長寿命化」と具体的に書かれていました。

 

すでに公表されている資産マネジメントに関する計画でも書かれているので、新しいことではないのですが、個人的にはついに「最適化」が始まるのかという印象です。

 

川崎市のもつ資産(公共施設)の市民1人あたり床面積は他都市と比較して少ない方なのですが、

 

「資産保有の最適化=必要な機能を必要な分だけ」を徹底するということは、将来の維持管理費用を圧縮のために床面積を減少させていくことにつながる可能性があります。

 

2つ目の変更点は、「持続的な行財政基盤」に関する記述の中で「質の高い市民サービスの提供等を行うことにより、市民満足度の向上を図り、」という文言が新しく加わっていました。

 

あくまでもどのように解釈するのかという問題ではありますが、

 

この一文には、これからの市民サービスは量的な達成度より、質的な達成度を大切にしていきたい、というメッセージと、

 

事業実施(アウトプット)ではなく市民満足度(アウトカム)を重要視したい、というメッセージが込められているように思えます。

 

市民サービスというワードで一括りにして議論はできませんが、質を上げていくこと、アウトカムを重要視するということは良い変化なのではないかと思います。

 

最後に、最も大きな変更点についてです。既存テーマの文言修正や追加ではなく、今回、新たに「税源培養に向けた取組の推進」というテーマ設定が行われました。

 

今回も含めて、これまでも「財源の確保」というテーマは掲げられていたのですが、市税滞納対策・市有地の活用・ふるさと納税対策などが掲げられていただけで、

 

税金そのもののパイを増やしていこうというテーマ設定は、これまでの予算編成方針にはありませんでした。(もちろん経済部門の局などで個別の取組はありましたが)

 

この税源培養について、今回は「臨海部の国際戦略拠点」「中小企業活性化条例」「市内経済の活性化」というキーワードなどが用いられています。

 

予算編成方針では具体的な取り組みはわかりませんので、令和4年度予算案が公表された段階で、また改めてどのような取り組みが始まるのかなどご報告させていただきたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。