他都市で水道の値上げが相次ぐ中、川崎市はキャッシュリッチ? | 重冨たつや(地域政党あしたのかわさき)公式ブログ

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横浜市は7月から水道料金を平均12%値上げしたそうです。

 

一般的に、水道については「管の老朽化が進んでいて更新しないとマズい」「そのためにお金が足りないから値上げは仕方ない」とされているような気がします。

 

ググると横浜市以外でも値上げした自治体がいくつも見つかりますし、民間の研究で「2043年までに全国平均で約43%の値上げ幅が必要」という報告もあるようです。

 

では、川崎市の状況はどうなのか。ということで、決算審査にあたって調べてみました。

 

まず、中期計画と決算資料からこんなグラフが出来上がりました。

累積資金残額=現金というわけではないのですが、いわゆる余剰資金、内部留保のようなものがどんどん増えていっているのがわかります。(ちなみに現金としては約225億円を年度末時点で保有しています。)

 

計画とこれほどずれてしまった理由は、金利の変化と工事費見積もりの甘さが大きな原因のようです。

 

このグラフや営業成績などを見る限り、川崎市では今すぐ値上げは必要ないといえます。

 

ただし、ここで不安になるのが、「老朽管とかそのままにしてない?」ということかと思います。

 

これも水道事業ガイドラインという他都市と比較しやすい指標が設定されていましたので、比較してみました。(他都市の集計が終わっているH30で比較しています)

 

・老朽管路率・・・25.8%

(政令市平均23.7%)

⇒やや古い管が多いようです。

 

・老朽機械設備率・・・13.5%

(政令市平均42.8%)

⇒機械系の更新は比較的進んでいるようです。

 

・耐震基幹管路率・・・79.2%

(政令市平均40.8%)

⇒重要な管路の耐震化は順調のようです。

 

他にもたくさんの指標があるのですが、ハード整備について川崎市が著しく劣っているというわけではなさそうでした。

 

川崎市には2010年度から2015年度までの6年間、水道料金の特例的な値引きというものを実施した過去があります。

 

経営改善の効果を市民に実感してもらうため、ということで月額50円を値引きしていました。

 

なぜこれほどまでに川崎市の水道事業がわりと余裕のある経営をできているのかというのを考えてみたときに、

 

参考にできそうなデータが、先ほどの水道事業ガイドラインの指標の中にありました。

 

「配水量1m3当たり消費エネルギー(MJ/m3)」⇒水を供給するのにどれほどのエネルギーをかけているのかという指標です。

 

川崎市は0.71なのですが、政令市平均は1.88となっています。川崎市は半分以下のエネルギーで水を供給できているということになります。

 

こういった背景もあって、川崎市の水道事業については今のところ割と余裕のある経営ができていると考えていいと思います。

 

「財政的に厳しい」という言葉に行政も市民も慣れてしまっている部分がありますが、本当にそうなのかというのはきちんと精査しないといけないと強く感じます。

 

今回の決算では、計画と比較してあまりにもため込みすぎた累積資金を今後どのように活用していくのかなどについて議論したいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。