市の支出をチェックする市議会。その市議会の支出に市民はどれほど納得感をもてるのか | 重冨たつや(地域政党あしたのかわさき)公式ブログ

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市民による川崎市政を目指して活動中です。ごく一部の議員・市民による政治を終わらせましょう。
議会の説明責任を果たすために、議会報告会の開催を目指します。みなさんのご意見やアイディアなどお聞かせください。

今月は決算議会です。市の支出が適正だったか、事業は計画通り進捗しているのか、事業実施による成果は十分だったのかなど幅広く審査を行います。

 

川崎市の支出をチェックする市議会ですが、その市議会の支出の在り方についても改めて議論すべきタイミングがきているように思えます。

 

これまで市議会の支出(政務活動費)に関する現状と課題点などをお伝えしてきまして、その後、一部資料のネット公開がスタートしました。

 

(過去のブログ)

確実に広がる政務活動費の領収書ネット公開。川崎市議会は・・・

政務活動費の透明化に向けた議論はなぜ始まらないのか

 

一方で、現状が市民に納得感のある運用になっているかいうと、まだ発展途上なのではないかと感じています。

 

というのも、今年、何名かの議員が活用した政務活動費について、市民による住民監査請求(違法・不適切ではないかという指摘)が行われまして、

 

結果的に1名の議員の支出の一部については、市の監査委員から①市議会のルールに合致しない、②著しくコスパの悪い支出である、といった理由で返還の必要性が指摘されました。

 

監査委員の指摘を受けて返還請求を行う主体は市長なので、今後、市長が返還請求するかどうか、当該議員が返還に応じるかどうかなど、まだまだ今後の展開が読めないのですが、

 

今回のことで、市民に「市議会全体に同様の課題があるのではないか」という疑念が生じるのは、残念ながら、仕方のないことだといえます。

 

また今回の事案をうけて改めて政務活動費の在り方について調べてみましたが、最高裁の判例などから少し意外な発見がありました。

 

最高裁の判例には、ある自治体での事例に対して「議員活動の内容は政務活動費の支出を含めて、監査委員を含む市の執行機関などからチェックを受けることを想定していない」という判断がありました。

 

その理由としては「議員活動は市の執行機関を監視する側面があるため、その活動内容に市などが干渉しないように。」とされていました。

 

確かに、議員の調査内容が執行機関に漏れた場合には監視機能に支障出ることも想定されますが、

 

恥ずかしながら、ここまで議員活動が他者から干渉されないように、法的解釈上も守られているとは思っていませんでした。

 

(監査委員には守秘義務がありますので、なんだか釈然としない気もしますが)

 

こうなると、現実問題としては、政務活動費の適正な支出については支出を受けた議員個人や会派に大部分が任されているということになります。

 

ですが、今回のように不適切な支出だという疑念が生じた場合には市議会全体として負の印象を与えるということになるので、

 

市議会としても、適正な運用が行われやすいように、より分かりやすく、議員個人の裁量で市民に公開される情報に差が出にくいようなルールをつくることを検討する必要があるのではないかと思います。

 

政務活動費は議員の活動を少なからず見える化します。(最高裁の判例を見るまでは「少なからず」という表現はしていませんでしたが。。)

 

政治のセカイというのは、何かが変化するときも、一般社会では考えられないほど本当にゆっくりしか変化しませんが、「ゆっくり変化する」のと「全く変化しない」のでは、天と地ほどの差があります。

 

今回の監査請求をきっかけに少しでもいい方向に進むように考えていきたいと思います。