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高知・香川のタロット占い師☆スタータロット☆森由紀子です。 



少し前の記事で、ヨガインストラクターによる母親の殺傷事件を検証しました。

その後、個人的に思ったことを追記します。


事件の検証をしつつ、中国の逸話
「杜子春」の話を引き合いに出しました。
https://ameblo.jp/startarot/entry-12812303757.html 



記事に引用したサイトを読んでいると、中国に伝わる逸話と、

芥川龍之介が創作したものとは、
ベースとなる道徳観が180°異なることがわかります。


中国伝承の杜子春は、両親が、
牛馬に姿を変えられ、拷問される様子に堪えきれなくなって、声を上げた杜子春を、

「落伍者」として取り扱っているようです。


つまり、「情念」を超えることでこそ自己研鑽が実現する、という道徳があるのでしょう。

古代中国の歴史では、「刺客」を養成する過程で、幼い頃からペアをつくり、共に生活させ、助け合わせる。

そして、最終的には全員を戦わせ、最後の1人が生き残るまで勝負する、という話、

キングダムで見知ったのですが、単なる創作ではなく、実際の史実に基づいたもののようです。


剣術の研鑽だけのためなら、ペアを作る必要はない訳で、

このことは、兄弟のように育った相方を手に掛けられるか、という精神面の冷徹さを問う考え方のように思います。


ヨガインストラクターによる猟奇的事件は、先日のカードによる検証では、この中華道徳的な「研鑽のために情を排斥する」という目的のもと実行された、となりました。


一方、芥川龍之介による杜子春では、禁を破り、親への慕情を捨て切れなかったことについて、

人間としての情を捨てなかったことを
「それで良かったのだ」
と、肯定的に書いています。

日本の道徳が、「尊属」や「思いやり」
重視のものだ、ということにもつながるように思います。


国柄だけではなく、価値観や善悪判断などの社会的な意識は、時代背景などによっても、いとも簡単に変わります。

無差別殺人者のような邪悪な存在がいるとする、
泰平の世ならならず者
戦乱の世なら腕立ちの武将
ともなるでしょう。

善だ、悪だ、は知らず知らずに社会的に強いられる、ということを理解し、

冷静に、中庸でありたいですね。




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