平日は、特に朝、私の口癖は「はやく!」です。
とにかくのんびりゆっくりで動かない娘をどうせかすか。まあ、「早く」なんてせかしてみたところで大差ないのですが。
でも全くせかさなければタイムオーバーするのは目に見えている。そして迷惑をかけるのは一緒に登校する子たち。
そんなわけで、平日は朝も、帰ってきてからも、たいてい口を開けば「早く」と言っている私ですが、先日もっとよく聞く言葉を発見しました。
まず、はじめの気づきは宿題の漢字プリントを見ているときのこと。
「会社」の「社」が違う。
社のネの部分が糸になっている!
「ねえ、この漢字プリント間違ってるよ。会社の社が違うよ」
「えー、わかんなーーい」
「そんなこと言わないで考えてごらん。・・・・・・本気出して!」
ふと思い立って「本気を出して」と伝えたら、何か気に入ったのか目がキラリ!
「わかった! 本気出す! ……あ、糸じゃなかった気がする」
「そうだね!」
「カタカナだったような」
「素晴らしい!」
「わかった、ネだ!」
「正解! ハイ書き直す」
ものすごいスピードで思い出して、直しが終わりました。なんて素晴らしい。
翌朝。
「ねえ、早く着替えなよ!」と5回目くらいにぶつくさ言っていた私はふと思いついた。
「ねえ、本気出して着替えてみて!」
すると、やはりこの言葉は娘の心をくすぐるようで、「わかった!」
そして手を止め、「本気出すよ! よーーーーーーーーい、ドン!」
よーーーーーい、がめちゃくちゃ長くて、いいからはよ着替えろと言いたいところをぐっと我慢。
ドンと言った瞬間からてきぱき動いて、いつもなら10分もかかる着替え(Tシャツとスカートはくだけなのに!)が、3分で終了!
なんて素晴らしいーーー!!!
調子に乗って言ってみた。
「この調子でトイレいってうんちしてごらんよ、本気で!」
「わかった!」
そのままダッシュでトイレに行く娘。
あー、こりゃいいわー。
でもさすがにうんちは出ないよね、根性だけで出るもんでもなし、と思っていたら。
「出たよ!」
え、マジで!?
「あなたすごくない?」
「まあね!」(めっちゃどや顔)
っていうか。そんだけてきぱき何でもできるなら、いつでも本気で生きてくれ。
魔法の呪文だな、と思ったので、その後は多用せずに、ここぞというときだけ使ってます。1日に一回くらい。多いかな(笑。