突然ティーダの前に現れた、ルナと言う女の子。
ルナ「あなた、ティーダでしょう?」
ティーダ「ああ、そうだよ。」
   突然現れたので、ビックリしたがどうやら事情を
   知っているらしい。
ルナ「私ね、道案内はするんだけど、この道は魔物がたくさ~ん
   出るのよ! その時は私弱いからすぐ逃げるので、
   魔物退治は任せるわね!」
  とても憎めそうにない、女の子だった。

  山に入ってから、すぐにも道は厳しさを増し雪に覆われ始めた。
 そしてしばらく行くと、両側が雪で覆われた、切り立った凍りの壁が
 姿を現した。
  そこを、注意深く進む二人。
ルナ「キャ!」
   ティーダの後ろで、ルナが悲鳴を上げた!
  振り向くと、ルナのすぐ後ろに、真っ白い毛皮で二足歩行している
  背の丈2mを優に超える野獣が、5匹迫って来ていた。
   ”現れたやつは、スノービースト! 侮ってはだめよ”
  ティーダの心に、直接話し掛けてくる声。
ティーダ「少女の声か?」
  それにしては、大人っぽい声だった。
 ”剣を大地に突き立てて、思いを込めてちょっとだけひねってみて”
  またしても、心の中に響く声。
   ティーダは言われるままに、大地に剣を突き立て、
  思いを込めてひねってみた。 すると、ビシッ、バキッ、ヒューと
  その剣の根元から、氷の塊が、岩の破片が、すごい勢いでつぶての
  ように飛び出し、襲い掛かって来たスノービーストに命中!
  のけぞり、倒れ、出鼻をくじかれ、よろめき立ち止まるスノービースト。
   ”スノービーストがひるんだ! 今がチャンスよ!”
  その声を合図に、ティーダはひるんでいるスノービーストを、
  次々と倒していった。

 つづく。いよいよ、ユウナを救うための戦いが、始まりました。
     果たして、、、。 次回をお楽しみに!
               ナウシカ