旭川方面へ移動中です。ようやくしのぎやすい気候になってきました…

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今日のサマリー

「再生の手がかりになるのは正確な会計。次に車内で動いてくれる人、プラス社長の決意」

皆さん、ボーリングをプレイした経験がおありかと思います。そのときのボールの重さや投げたときの感じを思い出しながらお読みいただければ、と思います。

なかなか再生や改善が進まない会社さんがあります。

打合せのあと、「次回までにこれを調べて下さい」など決め事をしてもそれが実行されない。「どうやったらできる体制になりますか?」と水を向けてものらりくらりとできない理由を並べる、というような会社さんです。

そういう風土の会社さんに会計がしっかりしていない、という条件が加わるとコンサルとしてはなかなか有効な手立てを取ることができません。いわゆる、

「掴みどころがない」

状態になるからです。例えていうと穴の空いていないボーリングのボールをなんとか投げて戦え、というような感じです。

ただの球面に「正確な会計」という穴があき、そこに指をかける事でコントロールが効きはじめます。そして社内に理解者が出始めます。それまで出てこなかった情報が取れるようになり、逆に「こうしていきませんか?」という方針が届き始めます。

すべてを貫くもの、再生に向かうための大前提として経営者の不退転の決意が必要なことはいうまでもありません。

これらのものが揃ってこそ、再生は動き出して行くのです。

その中でも会計は重要です。

JALの再生を果たした京セラの稲盛氏は著書の中で、

「会計から得られる財務諸表は飛行機が飛ぶときの計器の表示と同じ。これが不正確なら操縦などできない」と述べています。

日繰り表、月次資金繰り表、決算予想など正確な会計なくして再生は進まないのです。