最近読んだ本から。まずは北海道2題。

 先日大丸デパートの前を通りかかりましたら100人を超える長蛇の列が。これが「花畑牧場の生キャラメル」を求める人の列でした。

 ヒット商品が出るまでの間、タレント業で稼ぎながら地道に商品力を磨くという戦略が当たり、苦戦が当たり前の酪農業で年商40億円になんなんとするビジネスを築き上げました。

 田中義剛氏の戦略、たとえば、今の場所に牧場を拓こうと思ったのは、「帯広空港が近く、実は自宅を出て2時間で上京できる」から。売価からコストを引いて利益を計算する「引き算経営」ではなく、コストに利益をのせて売価を決める「足し算経営」を、と書きます。



 先日洞爺湖サミットが無事に終了しました。その舞台となったウィンザーホテルの経営者、窪山氏のホテルマンとしての半生を描いた本です。

 サービスの本質とは?フランスの名店、ミシェルブラスはなぜ出店したのか?



 続いてスポーツ2題。一流のスポーツ選手の仕事観、人生観はビジネスの世界にすぐ応用できます。

 野村克也、稲尾和久、山﨑武司などどうやって技術を磨いたか、なぜ成し遂げられたのか、が語られます。体を動かす前に「考えること」が重要です。



 続いて、中村俊介選手のフットボール論です。体格で劣るハンディをいかに跳ね返すか。それは「次のプレーをいかに察知するか」「監督の意図を察知してプレーに反映させるか」といいます。

 ここでも中村選手が実際にプレーをする前にどれほど「考えているか」がわかります。


中村 俊輔
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 本ではないですが、NHKでやっている「プロフェッショナル」。先日の再放送で「森内対羽生」の将棋名人戦の様子を放送していました。

 将棋も久しく見ていませんが、対局の間、棋士の方は結構表情を表に出すのだということがわかりました。

 羽生氏が描いた「決断力」という本の中で、「対局中は人智の及ぶ限界のところにいるのを感じる。もう一歩踏み出せは狂気の世界に行ってしまうような感覚がある」と書いています。

 93年に最年長・50歳で名人になった米長邦雄氏だったと思いますが、

 私的には、「私の兄弟は頭が悪かったので東大どまりでしたが幸い私は頭が良かったので棋士になれました」というコメントがすごく印象に残っています。(この米長名人を翌年破って自身初の名人位を獲得したのが羽生氏)

 最後に、これで一息、というのはいかがでしょう。

 間違えて願を掛けてしまい、貧乏神に取りつかれた下級武士。折から時代は幕末から明治維新に向かい…コメディタッチで最後にちょっと泣いてしまう、そんな小説です。浅田次郎さんうまいです。


浅田 次郎
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