下記の文章は数年前の夏期休暇中の自習室利用の

案内の一部です。




母校、旧札幌農学校では芝生の上で講義する教授もいました。

統計学の試験なのに寮歌を1番から5番まで漢字で書けたら優を

付ける教授やジャイアンツ万歳と書くと数点UPしてくれる

ドイツ語の教官もいました。母校の野球部が久しぶりに

神宮球場に出場した時その統計学の山元教授(ヤマゲン)も

応援に来ていて一緒に寮歌を歌いました。

昨年の神宮ではヤマゲンの姿は見かけませんでした。

このような自由な教育をしているのは北大くらいかと

思っていましたが米国スタンフォード大学に行ったら、

そこでも芝生の上で教授が数名の学生を相手に講義していました。

まだタイガーウッズやYahoo!やGoogleの創業者たちがパルアルト

に来る前のことです。

「私の講義は毎回出て1度だけ発表すれば優、或は英語で書かれた

“職業としての学問”を日本語に翻訳して提出すれば1度も講義

には出なくてもよい」と言う社会思想史の教授もいました。

勿論僕は後者を選びました。教授の名前も顔も当初から覚えて

いませんし本の内容も全て忘れましたが今でも

暑い夏の日々、図書館に通い辞書を片手に翻訳をした

思い出が蘇ってきます。


圧巻だったのは独語の山崎教授。彼が教室に入るとわれわれは

意味もなく叱られました。

理不尽に、です。そして徹底的にドイツ語を読む練習をさせられた。

最後にそのテクスト“小人の王子”を日本語に翻訳し原稿用紙に

清書し提出、これが空前絶後の僕が語学で優を取った科目

になりました。


僕が実践しようとしているのはこのような旧制高等学校の教育です。

ちなみにスタンフォードのモットーは“自由の風が吹く”です。