三反走仮設住宅での「エイエイオー!明日があるさ」イベント | STAND UP TAKE ACTIONオフィシャルブログ
2011年10月10日

三反走仮設住宅での「エイエイオー!明日があるさ」イベント

テーマ:石巻国際まつり

今日はスタンドアップのチームで、三反走(さんだんばしり)仮設住宅にでお邪魔しました。仮設住宅のみなさん30名くらい集まったところで、まずは近所にお住いの尺八の先生による尺八の演奏。地元宮城県の民謡のうち、まずは、稲刈りの季節にちなんで「米節」。やっぱりみなさん歌をご存じで、音楽がはじまると同時に合唱。そして嫁入りの歌「長持ち」(だったと思った・・・)、そして「秋の山形」。どの歌も、手拍子と合唱で盛り上がりました。




一曲目から、仮設の歌自慢の方がのどを鳴らし、拍手喝采。津軽じょんから節が得意だというので、エア三味線とともに歌い続ける方もいました。




やっぱり高齢の方が多いこの仮設では、民謡なんだなと。最高齢は100歳のお母さんでした。津波のときは、偶然家にいなかったので、被害にはあわなかったけれど、帰ってきて自宅が流されたことに驚いたと話していました。仮設は不便なところにあり、どこへ行くにも誰かに頼まなければいけないと嘆いておられました。以前だったら、近所の人たちとよく歩いていたそうです。




そのあと、イラクから来日したイブラヒームさんが、バスラの子ども病院での活動紹介。アラビア語と算数などを教えているということ。イブラヒームさんは、2007年に日本に初来日したとき、友人からならった「明日があるさ」を日本語で歌えるんです。病院の子どもたちにも教えたので、子どもたちもよく歌いますと話してくれました。




南アフリカからスタンドアップのために来日した、ローズ・タマエさんは、60年間の人生で3度もレイプの被害にあったことから話し、オレンジ・ファームで同じようにレイプの被害にあった女性たちや、孤児、HIV陽性者の支援をしている活動も紹介してくれました。




「私の経験話は、きっと胸のつまるような話だと思います。でも、私はみんなに同情から泣いてほしいのではなく、その辛い経験を乗り越えて立ち上がった私を見てほしい」ローズさんがそういうと、参加してくれた30人ほどのうち大半を占めていた女性たちが、大きくうなづいていました。




「厳しい生活の原因は違うかもしれないけれど、私たちが忘れてならないのは、また明日がくる。それでも生きていかざるをえないんです。」




ローズさんは、三回目にレイプされたときにHIVに感染したことを知り、自分の命を絶つつもりで実家を出て、オレンジファームに行ったそうです。そこで、自分と同じようなレイプ被害者やHIV陽性者に会い、「自分はひとりじゃないんだ」と思ったことから、団体を立ち上げ、生きる意義を見出したと話していました。




原因は違うにせよ、津波の被害にあった住民のみなさんと、自分は住む場所を変えなければいけない状況を強いられた。そこで生活せざるを得ない状況に立たされたことは同じです、と話していました。




「私はレイプ被害にあい、HIVに感染したけれども、生き延びています。みなさんも津波を生き延びました。私たちはサバイバーです。辛い経験をしても、そこでふんばって、なんとか生きていきましょう」と言うローズさんは、津波のサバイバーたちに「みなさんは勇敢な人たちだと言いたい」と伝えました。




スリランカから来日したヴァサンタカラさんは、25歳のときにあったスマトラ沖地震・津波の経験を共有してくれました。ヴァサンタカラさんはスリランカ北部出身のタミル族で、タミルの女性たちの多くが津波で亡くなったことの理由として、普段女性たちが一人で歩くことが許されないため、逃げ道がわからなかったこと。タミルの女性たちは髪が長く、長いドレスを着ていることも津波を逃げ切れなかった理由だと言っていました。




そのあとみんなでスタンドアップ。高齢の方で足やひざが悪い方が多かったので、立ったまま。そして聞き慣れない「スタンドアップ」よりも「エイエイオー!」の掛け声で、意思表示しました。




終わってからもみなさん、ローズさんやイブラヒームさん、ヴァサンタカラさんと言葉を交わし「国際交流」を楽しんでおられました。最初は、通訳を通した聞き慣れない3か国語に戸惑ったようなかんじでしたが、「いい話を聞きました」「胸がいっぱいになった」「私は一人で生活しているんです」など、それぞれの思いを話しておられました。




ちょうど夕飯の時間だったのですが、仮設にお住まいのカミヤマさんがお宅に招待してくれたので、ローズさんとお邪魔。家族11人全員生き延びたけれど、今、住まいはバラバラ。




いなかの家で、11人世帯だったので、「大きい家だった」そうです。4畳半二間の仮設は狭くて「最初は息が詰まった」とお母さん。80歳になる夫は、家が流されたことがショックで病院に入院してしまい、今は会いに行ってもあまりわからなくなってしまったと寂しそうでした。




それなのに、大きな声で話し、よく笑うカミヤマさんに「どうしてそんなに明るくなれたんですか」と聞いたところ、実は、津波直後はショックでふせってしまい、ずっとうつ状態だったそうです。




「これまでの人生で何があっても耐えてきたけど、今回だけはダメだった」と目に涙を浮かべていたカミヤマさんが、困難をふっきり立ち上がれたのは「大家族を支えなきぃけないのに、自分がこんなことじゃいけない」と思ったから。家族が大勢いること、自分が世話しなければいけない家族がいることなどを考え、また立ち上がらなければと思いきれたそうです。




カミヤマさんの辛さや思いが伝わってきて、肩を抱き合って台所で一緒に泣きました。




今朝採れたばかりだという「アオ」という魚を夕飯用にさばいたばかりだったカミヤマさんは、親切にも「うちは刺身は食べないから」と私たちにごちそうしてくれました。新鮮なアオはおいしかった~!4人で一皿たいらげてしまいました~。ごちそうさまでした。本当は、さばいたばかりの塩漬けした臓をおみやげに持たせてくれようとしたのですが、料理ができないので残念でした。




日本を離陸する前に一度は刺身が食べたいと言っていたローズさん。はじめての生魚に挑戦!「おいしい」と言いつつ顔はしかめていたけど、二切れも食べました。




意外に大丈夫なんだ、と思っていたら、あとで「ノドを通すのに精いっぱいだった」と。・・・せっかくごちそうしてもらったので、無理して食べたのかもしれない・・・あとでお腹がくだらないといいけど。




でも、カミヤマさんはこれをとても喜んで、「また遊びにきて」とローズさんと抱き合ってさようならを言っていました。




明日はいよいよ「石巻国際まつり」です!!鎌田實さんを交えてトークセッションに加え、獅子ふりや民謡のステージあり。たくさん集まってくれることを願います。その前にまず準備準備。



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