9/22『動物愛護について』トーク⑦ゼロ達成の要因 | Theory Q

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一瞬で消えてしまう感覚。そいつを追いかける。


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9月22日(金)に開催した第5回目の個展、

『9B’s LAB.from STANDARD FOX #5』。

 

「動物愛護について」のトーク続きです。

 

9/22『動物愛護について』①消えた猫たち

 

9/22『動物愛護について』②龍が動物の仕事に就かない理由

 

9/22『動物愛護について』③神奈川県動物保護センター

 

9/22『動物愛護について』④センターの地下室

 

9/22『動物愛護について』⑤処分室の廃炉

 

9/22『動物愛護について』トーク⑥ふれあい広場の犬たち

 

 

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2017年9月22日トーク
『動物愛護について』⑦ゼロ達成の要因

 

 

「殺処分ゼロを達成できた一番の要因は何でしょうか。」

その問いに対し、真っ先に返って来たのは意外な答えでした。

ボランティアで協力してくれる人が増え、預けていくていくうち、気づけば処分数がゼロになっていた、というのです。

もちろん、助成金を設けたり、譲渡料(保護動物を引き取る際、引き取る側が払う手数料)を廃止するなど行政や自治体が努力したことも今日の成果に結びついてはいますが、処分を回避するために協力してくれる人が増えたことが大きな助けとなりました。

しかし、神奈川県なら処分されないからと、安易に預けようとする人が増えてしまうと、また処分の必要が出てしまいます。センターでは安易な理由での預かりは拒否ができるようになりました。預ける前に飼い主が新しい預け先を自力で探すよう、努力を求めています。

それでも預からなければいけないこともあります。その理由として圧倒的に多いのが、飼い主が高齢となり面倒が見られなくなったケースです。最近では犬猫の寿命も長くなってきているので、動物を飼う際は飼う側の年齢も考慮する必要があります。

迷子になって保護される動物もいます。そのためセンターではマイクロチップを推奨しています。


旧マイクロチップ

 

これは個々で登録する必要がありますが、現に私が見学した日も、マイクロチップで飼い主と連絡が付き迎えに来てもらえた迷子犬がいました。これは良い話でしたが、行方不明になった猫が命を落とす一番の原因は、交通事故だそうです。早く見つけてあげることで、事故から守ってあげられます。

 


新マイクロチップ。針が少し細くなった

 

マイクロチップが役に立つのは迷子を探すことだけではないのです。センターではマイクロチップの指導もしていますので、動物を飼われている方でまだマイクロチップを入れていないという方は、ぜひ、速めの導入をご検討いただければと思います。



動物が保護される理由として、最近では「多頭飼育崩壊」という言葉も耳にするようになりました。初めは一組のつがいだったものが、避妊去勢をせずに飼育するうち子どもが生まれ、それぞれの避妊去勢手術代が出せずどんどん増えていくことで正常な飼育が困難な状態に陥ることです。

一匹でも多く救おうと、保護可能な範囲を超えて無理に預かってしまい、ボランティアの方が多頭飼育崩壊に陥るケースがあります。そうならないために、神奈川県ではセンターとボランティア間だけでなく、ボランティア同士で連絡を取り合う横のつながりが強く、お互いを助け合っているのだそうです。

まだ生きられる命を終わらせてきたのも、処分ゼロを達成・継続できたのも、私たち人間の手でした。

 

最近では、「地域ネコ」という、誰かが飼うのではなく、地域みんなの猫として見守り、共存しよう、という取り組みが広まっています。野良猫を捕まえて避妊去勢しもとの場所に戻すのです。そうすることで子どもが増えることを防ぎます。

 

しかし猫が減ると、そこへよそから新しく猫が入って来るのです。そのため、近隣の地域が地域ネコの取り組みをしていない場合は猫を増やさないということが難しくなります。

 

また、この地域ネコは猫が好きな人だけがやる活動ではありません。猫が苦手な方をも巻き込んで取り組まなければいけないのです。苦手であれば許容範囲も狭い、そこをどうすり合わせていくかが取り組みを継続する要となります。そのために、人間同士がうまくコミュニケーションを取れるかどうかが左右するところでもあります。






〔続く〕

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