浜田剛史に勝った男 今井房男 「蒲田・今吉」 元日本スーパーフェザー級王者 | BOXING MASTER

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋43年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

1980年、6連続初回KOで全日本ライト級新人王を獲得。強打の日本ランカーとして鳴らした山本兼当(ミヨシ)氏の、「今井さんの顔を見に行こう」の一言で、元日本スーパーフェザー級王者今井房男(ミヨシ)氏の経営する、今吉・蒲田本町店(03-3732-7146)へお邪魔しました。山本氏と今井氏は二人揃って第26回(昭和55年・1980年)の全日本新人王を獲得。東日本新人王スーパーフェザー級準々決勝戦で大本命、後の世界王者浜田剛史(帝拳)選手を破ったのが今井選手だった。

 

写真右から今井選手、三好会長、山本選手。

 

炭火を上手く扱いながら、汗だくで焼いてくれた焼鳥は大変美味しい。昔話しに盛り上がりながらも、現在のボクシングにも詳しい今井氏は、「井上っていいよね!」とモンスターを絶賛。「そう言えば、この前、上原康恒(元世界王者・協栄)さんが来てくれたよ。若い頃、蒲田に住んでいたって言ってたねェ」。

 

 

1978年黒星デビュー。続く2試合を引き分けて、4戦目にしてようやく初勝利を挙げた今井選手は、全日本新人王獲得後、3連敗の壁にぶつかるが82年2月、アマから転向し無敗のまま世界にランクされていた五戸 博  (八戸帝拳)選手を9回KOに降し、スーパーバンタム級で世界ランク入りを果たす。その勢いで82年11月には岩本弘行(ヨネクラ)選手の持つ日本王座に挑戦したが判定負け。続く六車卓也(大阪帝拳)戦、高城正宏(帝拳)戦を落とすと、いったんグローブを壁に吊るす。

 

 

しかし、「三好会長から選手がいなくなっちゃってさァ」と頼まれて、「2年間だけの約束」で1985年12月にカムバック。日本ランクの下位に名前を連ねていた今井選手は、8連続KOで日本スーパーフェザー級王座を獲得したばかりのタイガー道上(トクホン真闘)選手から、初防衛戦の相手に指名される。87年3月26日、後楽園ホール。今井選手は強打の王者をうまさで押さえ、まさかの王座奪取。2か月後の再戦も制し、3度の防衛に成功した後、1988年に引退。

 

 

「今井さん、このお店、何年になるんですか?」

 

「もう、31年だよ。隣のお店は毎年変わってるけどね。(笑)」


それにしても、31年とは驚きました。忙しく立ち居振る舞いながらも、軽妙なトークでお客さんを笑わせる今井さん。ファンの皆様、美味しいい焼鳥をつまみながら、元王者とのボクシング談義などいかがでしょうか。「じゃあ、火曜日は忙しいな!」(笑) 今吉・蒲田本町店(03-3732-7146)