IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ。王者ジェルウィン・アンカハス(比)vs同級1位船井龍一(ワタナベ)。5月4日(日本時間5日)。米・カリフォルニア州ストックトン、ストックトン・アリーナ。プロデビュー以来15年目。33歳の挑戦者は、強い決意をもってリングに登場。
7度目の防衛戦となる王者は、V6戦の引き分け防衛の汚名返上を誓い、気を引き締めていた。この夜の報酬はキャリア最高となる17万5千ドル(約1930万円)。
試合開始。
強打を振るうアンカハスに対し、船井選手も強気で打ち合った。
アンカハスの強烈な右フックが船井選手を襲う。
6回終了間際に王者の左ストレートでグラついた挑戦者に、第7ラウンド開始直後、この試合2度目のドクターチェックが入る。エドワード・コランテス(米)主審は、ここで試合をストップ。
KOタイム7回1秒(カリフォルニア州ルールによりKOとなる)。
「あれで止められるとは驚いた。まだまだ続けられる自信はあった」と無念の敗者。船井選手の健闘は、"日本のKAMIKAZE"と評された。
指名挑戦者を退けて7度目の防衛に成功したアンカハスは、31勝(21KO)1敗2分。減量苦の為にバンタム級へ上げる話もあり、今後が注目される。