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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋40年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。夢と勇気と感動を与えるブログ。


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元WBC世界フライ級チャンピオンの五十嵐俊幸(帝拳)選手が、選手生命を賭けて大晦日にWBO世界フライ級タイトルホルダーの木村 翔 (青木)選手に挑戦する。2013年4月、アマ時代4戦して負けたことがなかった八重樫 東 (大橋)選手に敗れ王座陥落して以来、実に約4年8ヶ月ぶりの世界王座蹴り咲きのチャンス到来。「この4年半、つらい思いばかりしてきた。それを帳消しにしたい」という挑戦者は、思いのたけを全てこの一戦にぶつける。

 

 

伝統ある日本フライ級。五十嵐選手は4年8ヶ月ぶりの世界王座奪還を狙うが、それを上回る5年4ヶ月という時間をかけて世界王者に返り咲いたのが、大熊正二(新日本木村)選手。23歳の若さでベツリオ・ゴンザレス(ベネズエラ)を攻略し手に入れたWBC世界フライ級タイトルは、14度防衛の名王者となるミゲル・カント(メキシコ)の前に、どちらが勝ったのかわからない内容で敗れ、僅か”百日天下”に終わる。

 

 

その後、大熊選手はWBA王者アルフォンソ・ロペス(パナマ)への挑戦、カントとの2度の雪辱戦でも惜敗。79年1月、WBA王者となっていたゴンザレスへの挑戦は、最初が引き分け。再戦指令が出た7月の再挑戦は、痛恨の12回KO負けという最悪の結果に。

 

 

「悲運のボクサーも、もう限界」という声が飛ぶ。大熊選手自身も「一度はチャンピオンになったし、5回続けて世界挑戦に失敗して、もう十分な気持ち」と弱音を吐き、試合直後の木村七郎会長も、「力が抜けた、もう燃え尽きた感じ」と漏らしたほどの絶望感に襲われた。

 

しかし、このまま引退かと思われた大熊&木村の師弟コンビは、カントを破ってWBC王者となっていた韓国の若きラッシャー朴 賛希への挑戦へ動く。そして80年5月18日、戒厳令下の韓国・ソウル。大熊選手は、「望みなき挑戦」とまで揶揄されたリングに上がる。

 

 

「もう、運は自分で開いてゆかなけりゃ。それには妥協しないで、相手にもオノレにも勝つことです」(大熊選手)

 

戦前、「ボディ攻撃が有効」と見ていた木村会長の指示通り、無敗王者の朴に迫った大熊選手は、強烈なボディブローで朴をノックアウト。奇跡の王座奪回をやってのけた。敵地で勝ち名乗りを受けた新王者は、「今日は燃えました。自分の為じゃない、自分の子供より俺に賭けてくれた会長をもう一度世界チャンピオンのマネジャーにしたかったんです。うれしい」と号泣。

 

 

苦難の道を踏み越えて王座奪還を果たした大熊選手の、「自分の為じゃない」という言葉は、五十嵐選手の「ここまで支えてくれた皆さんのためにも」という言葉に通ずる。五十嵐選手はこれまで、なかなか世界王座返り咲きのチャンスに恵まれないで来たが、その間、帝拳ジムの本田明彦会長が「五十嵐にはもう一度チャンスを作ってやりたい」と考えていることを聞かされていた。

 

世界王座陥落から4年8ヶ月の間、帝拳ジムには新しい世界チャンピオンが続々と誕生。名門ジムとしての勢いは衰えることを知らない。後輩選手の活躍は、五十嵐選手に大きな活力を与えている事だろう。

 

 

木村 翔 vs具志堅用高 「家賃5万円からV13への道!」

 

大晦日決戦。チャンピオンの木村選手も簡単に王座を明け渡すわけにはいかない。どんなドラマが待ち受けているのか。両選手の魂がこもった熱い戦いを期待!。

 

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