山中慎介vs薬物陽性・ネリ 「帝拳ジム・本田会長会見」 | BOXING MASTER first 2006-2023

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WBO世界スーパーウェルター級王座決定戦に出場する同級6位亀海喜寛(帝拳)選手に同行している帝拳ジムの本田明彦会長が、同地で取材に応じ、薬物陽性反応が出たWBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)と、前王者山中慎介(帝拳)選手の今後に付いて語った。

 

 

本田会長はネリとの再戦以外に現役続行の選択肢はないとし、「再戦じゃなかったら絶対にない」と山中選手の去就について語った。

 

WBCが15日行われた山中vsネリの試合をどう取り扱うかは、2,3週間時間がかかるとの見通しを明らかにし、「それから結論を出す」と話した同会長は、仮にネリの王座が剥奪されても空位となる王座決定戦に山中選手は出場しないとしている。

 

 

ネリは禁止薬物ジルパテロールの成分を含んだ牛肉を摂取したことが理由と主張しているが、一般的には「ステーキを食べたくらいでは出ない」と言われており、説得性に欠ける。

 

メキシコ選手では、同じくWBC世界スーパーフェザー級王者だったフランシスコ・バルガスが、昨年4月21日のドーピング検査で、禁止薬物クレンブテロール(家畜の飼料に用いられる場合がある)の陽性反応を示したが、WBCは6月のオルランド・サリド(メキシコ)との防衛戦を承認。

 

この時はバルガスが米国滞在中だった4月15日のドーピング検査の結果が陰性だったことを考慮。追加のドーピング検査を受けることを条件にサリド戦が認められたが、WBCが取った措置は、プロモーター(G・B・P)寄りの裁定だとの批判を浴びた。

 

 

本田会長は薬物騒動がなければ山中選手を引退させるつもりだったことも明かし、「山中にとっても複雑だろう。これがどう気持ちに影響するか」と愛弟子の胸中を慮っている。WBCの結論が待たれます。

 

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