もはやビフォーコロナには戻れない(だがチャンスでもある) |  ☆サクセス
新型コロナウイルスに関する情報について

もはやビフォーコロナには戻れない(だがチャンスでもある)

 

 

こんにちは。田村真二です。

 

 

3月は、入会先フィットネスクラブ(の1カ所)を1カ月間「特別休会」しています。

 

 

と申しますのも、新型コロナ対策で施設が2週間近く臨時休館になったからです。

 

 

休会手続きは本来、前月の何日までと決まっています。私は3月に休会する予定はなく、通常通り利用する予定でした。

 

 

しかし、2月29日の安倍首相の記者会見を受け、その1~4日後には「3月」の営業を変更する企業が続出。入会先のクラブもそれに伴う特別対応です。

 

 

言うまでもありませんが、新型コロナを巡っては、すべての国、すべての企業、すべての個人がさまざまな影響を受けており、フィットネス業界も例外ではありません。

 

 

それどころか新型コロナ問題では、特別対応をとった企業で休会者が急増する一方、入会者は減少(激減?)。中には、「存続の危機」に陥っている企業もあるようです。

 

 

新型コロナの感染拡大の影響は、非常に深刻で長く続く(少なくとも数カ月あるいは1年以上の)可能性が高いとも言われており、政府による企業・個人への救済は不可欠であり、かつ急を要します。

 

 

実際、スタジオやプールのプログラムなどでは各社一斉の「一時休止」により、急に仕事が亡くなり収入が得られなくなる(あるいは激減する)フリーのインストラクターの方にとっては、まさに死活問題です。

 

 

また、今はキャッシュがあり、耐えていられる企業や個人であっても、アフターコロナ(コロナ終息後)はビフォーコロナの状態に「戻れる」わけではなく、否応なしに「変化」や「改革」を迫られることになると思います。

 

 

 

もはやビフォーコロナには戻れない

 

 

 

 

主要フィットネス企業各社のサイトを見ると、「営業再開」「休業延長」「サービス一時休止」情報などに加えて、保健所からの連絡で新型コロナに感染された方が施設の利用があったことが知らされ、「臨時休館」するなどの対応に追われています。

 

 

私が思うには、新型コロナ問題が「終息」したとしても(あるいは終息宣言されずにダラダラ続くかもしれません)、もはやビフォーコロナ時の施設やサービス提供の状態には戻ることができないだろうということです。

 

 

衛生管理や清掃が行き届き、天候にも左右されず、安全・安心・快適に利用できると「されていた」フィットネス施設が、感染病拡大の前では他の施設などと同様に「リスク施設」にもなりえることに多くの国民が気づきました。

 

 

今は各社・各施設が最大限に感染者の侵入を水際で防ぎ、感染拡大対策を徹底するとともに、発生時の具体的対応策を定めていると思います。しかし、作業量は膨大であり、心理面への負担とともにかなりの負荷かが提供者側にかかっています。

 

 

参考)

日本フィットネス産業協会(FIA)による、フィットネス関連施設における新型コロナウイルス対応ガイドラインVer.5

 

 

アフターコロナにはそれらがなくなるかと言えば、おそらくそうはならないでしょう。つまり、今の状態は一時的ではなく「常態化」するということです。

 

 

当然これは施設側だけのことではなく、利用者側の利用ルールや注意喚起も引き継がれることになります。

 

 

 

「新たな営業・運営の仕組みづくり」が課題になる

 

 

現在、スタジオやプールプログラムを実施している施設のほとんどは、感染防止対処からビフォーコロナ時よりも、①プログラム本数あるいは時間削減(換気対策などから)、②1本あたりの定員削減を行っていると思います。

 

 

しかし、ウイズコロナ状態が長期化すれば、今後はそれらがあるべき姿となり常態化する可能性が高いと私は思います。その結果どうなるか?

 

 

まず考えられることは、今と同様、プログラム総定員数が(ビフォーコロナ時に比べて)少なくなるということです。

 

 

そのため、今は1人の会員が1日に、プログラムに何本も参加してよいことになっている施設は今後、「参加本数制限」やなんらかの「条件」を設ける必要が出てくることになるかもしれません。

 

 

次に換気対策から、1本あたりのプログラム時間が短時間化する(例:90分プログラム⇒最大60分以内へ)ことで、ヘビーユーザーの要望に応えられなくなる、クレームを言われる、退会につながることになるかもしれません。

 

 

あるいはまた、インストラクターとの契約の見直し、条件変更などが必要になるかもしれません。

 

 

もちろんこれはプログラム以外のジムやプール、ロッカールームや温浴施設、営業時間や休館日設定、スタッフの働き方、マーケティングやセールス面などを含め、営業・運営に関するすべての見直しが(現在と同様)必要になるということです。

 

 

要するに、アフターコロナを見据えた「新たな営業・運営の仕組みづくり」が課題になるということです。

 

 

 

 

 

感染者が施設を利用する可能性はゼロではない

 

 

新型コロナがやっかいなのは、感染者に自覚症状がなく、日常生活に支障がないため、普段と変わらない行動をとる人がいることです。

 

 

感染者の施設利用をどれだけ厳格にしても水際対策で100%防ぎきれないこと、かつ、感染者が国内中に拡大していることから、今後は感染されたお客様(やスタッフ・関係者)が自社の施設を利用する・出入りする可能性はどの施設にもあります。

 

 

したがって、感染者が出たらどうしようと恐れるのではなく、感染防止対策を十分行いつつ、感染者が出た場合にはこうしますと決めておくこと。そして、それをお客様や関係者に予め公表しておくことが重要だと私は思います。

 

 

現在、感染者の急速な拡大を抑えるために、首相が緊急事態を宣言し、踏み込んだ措置を講じるうえでの法改正がすでに成立しています。

 

 

中国・武漢、イタリア・フィレンツェ、フィリピン・マニラ、アメリカ・ニューヨークを始め欧米・アセアン各国で起きた(起きている)ロックダウン(外出制限)は、日本でも起きる可能性が高くなりつつあります。

 

注)小池東京都知事は3月23日、「首都の封鎖=ロックダウンもあり得る」と発言しました。

 

 

私はこれまでも、「新型コロナの感染影響は長引きます。たとえ感染防止対策を行っていたとしても、感染されたお客様や関係者が施設を利用される可能性は十分あります。それを前提に営業を行いましょう」とクライアントにはかなり早い段階で伝えていました。

 

 

同時に、「臨時休館やサービスの一時休止は必要かもしれませんが、新型コロナ問題の長期化を考えれば、『ウイズコロナに適した営業・運営』をできるだけ早く確立し、お客様へのサービスの提供と収入確保に努めて下さい」とも伝えています。

 

 

こうした提案は、私自身が施設を運営していなから言えると思われるかもしれません。しかし、ウイルスには素人ではありますが、私はできる限り信頼できる情報を収集し、熟考した上で、コンサルタントとしてクライアントを「守る」ために行っていることです。

 

 

新型コロナ感染防止対策をどれだけ行ったとしても自覚症状がない方まで感染している現状を鑑みれば、営業をしている限り、感染者が出ない可能性はゼロではありません。そして、感染者が出れば、「臨時休館」が必要になります。

 

 

だからと言って、事業存続のためには、いつまでも臨時休館やサービスの一時休止を続けるわけにもいきません。緊急事態宣言が出されない限り営業を行う必要があり、同時にできるだけ早く、新たな営業・運営の仕組みを構築する必要があります。

 

 

 

今は最大のチャンスでもある

 

 

私は、「今は最大のチャンス」とも考えています。なぜなら、ビフォーコロナ時には「やりたかったけどできなかったこと」が今ならできるチャンスだからです。

 

 

例えば、前述した「プログラム改革」がその1つです。

 

 

私自身もかつてプログラム編成に直接携わっていましたし、長年会員として利用してきましたので理解していますが、プログラムを変更するのは「ものすごく大変」です。

 

 

たとえ利用者が少ないプログラムでもカットする、時間を変更する、のは(会員からのクレームや要望から)大変です。そうしたことから、既存施設のプログラムを大胆かつ大幅に変更するのはどの施設でも二の足を踏んでいたと思います。

 

 

しかし、今なら思い切った改革が可能です。おそらくこんなチャンスは二度と来ないのではないでしょうか。

 

 

また、トレーニングジムのマシン台数や配置も同様に改革が必要です。

 

 

新型コロナウイルス対応ガイドライン(前述)には、マシンの清掃用具や清掃方法とともに、「トレッドミル、マシンの間隔を通常よりも広く設置するよう見直す」とあります。

 

 

ジムのスペースに比べて「過密すぎる程マシンが置かれている」施設をよく見ますが、利用者側からすれば「もう少しマシンの間隔をあけて欲しい」と思っているのではないでしょうか。

 

 

以前知人の女性から、「トレッドミルで走っていたときに隣で走っていた男性の汗が私に飛んできたので(気分が悪くなり)退会しました」と言われたこともあります。

 

 

彼女が経験したようなことではないにしても、マシン(特に有酸素系)の間隔が狭すぎてストレスを抱えている人も少なくはないのではないでしょうか。

 

 

おそらく長期化する(であろう)ウイズコロナ時のトレーニングジムの利用に慣れた会員は、アフターコロナ時にもウイズコロナ時と同様の環境を望まれるはずです。

 

 

現在多くの施設でマシンを1台おきに利用するなどの「応急処置対策」がとられていますが、根本対策としてのジム内レイアウトを見直す良い機会だと思います。

 

 

また、以前から繰り返し述べていますが、デジタル技術を活用した運営改革への着手もフィットネス業界で急速に進むようになるでしょう。

 

 

後々振り返ってみれば、遅々として進まなかった利用者目線の運営改革が、感染症によって口火を切られたことが思い起こされるようになると思います。

 

 

その流れに一早く乗ることで、自ら新しい変化に飛び込んで良かったと思う日は必ず来るでしょう。

 

 

 

それでは、次号をお楽しみに!