★ピンチをチャンスに変えるビジネス戦略 |  ☆サクセス
新型コロナウイルスに関する情報について

★ピンチをチャンスに変えるビジネス戦略

 

 

こんにちは。田村真二です。

 

 

いま巷では、新型コロナウイルスによる影響で催しものの中止、延期が増えています。これは日本や世界の経済にマイナスをもたらすことは間違いありません。

 

 

とはいえ、手をこまねいている訳にもまいりません。逆風で大変なことも多いのですが、こんなときだからこそ、知恵を使ってピンチをチャンスに変える思考と行動が大切になります。

 

 

実に当たり前のことですが、このとき、絶対に押さえておかなければならないことがあります。今日はそのことについて書きました。

 

 

 

リアル店、戻らぬ客足

 

 

言うまでもありませんが、企業活動においては、いい時もあれば悪い時もあります。

 

 

特に、東日本大震災(2011年)、リーマンショック(2008年秋)、ITバブル崩壊(2000年)、国内バブル経済崩壊(1991~1993年)など、世界経済や国内経済全体に悪影響を及ぼすときには、多かれ少なかれほぼすべての企業がダメージを受けます。

 

 

今回の新型コロナウイルスによる影響はすでに世界各地に広がっており、とりわけ問題は、「21世紀の世界の工場」と呼ばれる中国が“震源地”であることです。

 

 

自動車や電子機器などの製造業を始め、観光・飲食・レジャー業界なども大打撃を受け、今のところ収束が見えていません。

 

 

中国では、商業施設やオフィス、地下鉄の駅など多くで、人の出入りがある場所では、体温検査が求められるといい、上海中心部の商業施設では、営業していても閉鎖している店舗が多くあるといいます。

 

 

一方、感染を恐れて消費者が家に閉じこもる中、利用が増えているのがネットサービスです。リアルの店の客足が途絶える中、アリババ集団や京東集団といったネット通販大手はフル稼働が続いています。

 

 

すでに感染者が拡大しつつある日本でも、今後の展開次第では、中国と同様のケースが起きる可能性があります。

 

 

実際、祝日に訪れた銀座のある商業施設では驚くほど客足は減っていて、昼食で立ち寄った日本食の店はランチタイムというのにガラガラでした。

 

 

精算時に「今日は空いていますね」と私が言うと、「当店は中国人旅行客の方に人気の『日本食』なので、売り上げ的には特に影響を受けています」と述べていました。

 

 

 

普段より人の少ない銀座の歩行者天国と閑散とした商業施設

 

 

 

新型コロナウイルス肺炎対策で奮闘する中国人女性経営者

 

 

新型コロナウイルス肺炎対策で奮闘する中国人女性経営者の取り組みが、日本経済新聞(2020年2月24日付)に掲載されていました。

 

 

記事によれば、新型コロナウイルスによる肺炎の震源地、中国湖北省武漢市には、中国政府が2月に突貫工事で建設した臨時病院に中国エアコン最大手、珠海格力電器の製品がずらりと並んでいるとのこと。

 

 

同社トップで中国を代表する女性経営者、薫氏は「新型肺炎を退治するため、エアコンと空気清浄機をどんどん備え付けろ」とげきを飛ばし、専門部隊を組織して機器を迅速に設置しました。

 

 

薫氏は12日、社員向けに「社員9万人を代表し、武漢の最前線で闘う仲間に敬意を表す。新型肺炎に打ち勝ち、春を迎えよう」とメッセージを送ったとあります。

 

 

今回のような未曽有の危機に際し、トップの資質が問われることは間違いありません。前例のない事態には、トップによるスピーディーかつ的確な意思決定と行動力が成否を決めることになるからです。

 

 

 

金融危機を利用して利益を生み出す

 

 

 

金融危機後に販売を大きく伸ばしたヒュンダイ

 

 

2009年初頭、米国では前年のリーマンショックに端を発した金融危機の最中にあり、自動車の販売は値引きを強化しても激減していました。

 

 

そんな中ヒュンダイ(韓国の自動車メーカー)は、ローンを組んで新車を購入した顧客が、購入から1年以内に失業や病気で支払いが困難になった場合、車両を返却すればローン残債が免除されるという「ヒュンダイアシュランス」を始めました。

 

 

顧客とメーカーの双方にメリットのあるヒュンダイアシュランスには、金融危機以降、新車購入を控えていた米国の顧客が飛びつきました。

 

 

1月の米国新車販売で、ライバル社が30~50%の大幅減となる中、ヒュンダイは前年同期比14.3%増の2万4,512台と大躍進を遂げたヒュンダイは、続いて新車購入プログラム第2弾「ヒュンダイアシュランスプラス」を開始しました。

 

 

2月23日から4月末までの期間限定で、ローンを利用して新車を購入した顧客が、失業や病気で支払いが難しくなったとき、すぐに車両を返却する必要はなく、ローン支払いを最大90日間先延ばしできるというものです。

 

 

また、車両の返却も3カ月先でOKとし、この期間中に病気の回復や、再就職によりローン支払いが再開できれば、そのまま車に乗り続けることができます。

 

 

この2つのコマーシャルが流れた直後の週末とその次の週末の販売店では、それまでで最も忙しく、最も車が売れたそうです。

 

 

「ヒュンダイアシュランス」「ヒュンダイアシュランスプラス」を提供したヒュンダイは、金融危機という最悪の状況下で、(それを上手く利用して)最高の業績を上げることに成功した素晴らしい例です。

 

 

とはいえ、新型コロナウイルス感染者が拡大している韓国の現代(ヒュンダイ)自動車は、部品不足により国内での生産を減らしていると言います。

 

 

経済活動そのものを制限する新型肺炎は、金融危機の脅威とは異なります。このピンチを現代はどう乗り超えるのでしょうか。

 

 

 

逆境の中には「良い知らせ」も含まれている

 

 

会社や個人が大きく成長するきっかけは、(意外にも)悲惨な出来事に端を発していることが多くあります。

 

 

振り返ってみれば、その最中にある時には、「激しい苦しみ」や「もう将来はないかもしれない」と思えた出来事がすべて、その後、なにか良い事や新しいチャンスへの本質的な架け橋になっていたことに気づくことでしょう。

 

 

私はこれを「立ち直る力」と呼んでいますが、この力こそが成功と失敗を分ける大きな仕切り版になります。

 

 

なぜなら今後は、今までよりもっと環境が早いスピードで変化するでしょうし、より多くの危機にも直面することになる可能性が高いからです。

 

 

 

ピンチをチャンスに変える機会にする

 

 

今まさに新型コロナウイルスの感染拡大という危機に直面している私たちですが、これから先も、会社経営者が経験したことのない数々の逆境が起こるのは必至です。

 

 

そこで重要になるのが経営者の「変化への反射行動力」と「積極的心構え」が最も価値ある力となります

 

 

「どんなときでも必ず成功への道はある」と信じて、数々の落とし穴や障害をかわす力を身につけ、(今回のように)どうしても避けられない問題にもうまく対処できるようになり、ピンチをチャンスに変える機会にする、と自分に言い聞かせて行動する。

 

 

経営者にはそうした思考と行動力が求められると私は思います。

 

 

 

それでは、次号をお楽しみに!