会員数世界No1プラネット・フィットネスを超えるコストパフォーマンスクラブ | 「サクセス」by田村真二
2019-04-30

会員数世界No1プラネット・フィットネスを超えるコストパフォーマンスクラブ

テーマ:フィットネスクラブ

 

こんにちは。田村真二です。

 

 

4月1日に新元号「令和」が発表になって以降、もう令和になってしまったかのように感じることはありませんか?

 

 

実際の改元は明日。つまり、今日が(本当に)「平成最後の日」です。

 

 

平成の30年間で日本のフィットネス業界は大きく変わりましたが、それ以上にダイナミックに変化したのが米国です。

 

 

米国では新業態や新商品・新サービスが次々生まれ、数年から10数年遅れて日本のフィットネス市場でも導入されるケースがよく見られます。現時点で、日本にはまだない業態の1つにHV/LP業態があります。

 

 

HV/LP業態とは、High Volume/Low Price(大型&低価格業態)のことで、小売業界でいえば大型ディスカウント店のようなものです。

 

 

HV/LP業態は既存業態を‟破壊する”ほどの影響力があり、代表企業の1つに会員数世界No1(約1,200万人)のプラネット・フィットネスがあります。

 

 

1店舗当たりの会員数は多くの店で1万人超(標準店の面積は700坪以上)、月会費は10ドル(約1,100円)と21.99ドル(同2,420円)の2種類と激安ながら、クラブの環境やトレーニング機器などは月会費数倍のクラブと同等の水準です

 

 

もはやプラネット・フィットネスを超える企業は現れないかと思いきや、そこは米国。今年3月に訪問したサンディエゴのチューズ・フィットネス(Chuze Fitness Chula Vista店)は、スーパーHV/LP業態とでもいうべきスケールと内容でした。

 

 

日本のプレイヤーが同店を目のあたりにすれば、衝撃を受け、驚愕し、決意し、意欲が沸き上がる(もしくは撃沈する?)に違いありません。

 

 

平成最後のサクセスでは、Chuze Fitness Chula Vista店レポートをお届けいたします。

 

 

 

圧倒的コストパフォーマンスのチューズ・フィットネス

 

 

 

 

 

2008年に米サンディエゴで創業した、チューズ・フィットネス(2019年3月現在25店舗を展開)。

 

 

今回訪問した店舗は、サンディエゴ郊外のパワーセンター内の一角にあったKマート跡地に2016年8月に居抜き出店したChula Vista店。

 

 

延べ床面積約1,250坪。初期投資3億円。年間家賃は約2,500万円(月額約210万円)。会員数は約12,000人で損益分岐点会員数の8,000人を大幅に超えています。

 

 

低価格を実現するために、ローコスト出店(居抜き)、設備・マシンのセレクト、人材採用・育成、運営にいたるまで、運営効率とメンバーにとってのコストパフォーマンスを徹底追及しています。その一方で・・・

 

 

 

 

 

広々としたジムにはマシンが豊富にラインナップ

 

専用スタジオ内では(オレンジセオリーのような)心拍系を使ったチームトレーニング

 

映画鑑賞をしながら有酸素運動ができるチューズシネマ

 

 

スタジオ内でのグループエクササイズ

 

アウトドアトレーニングエリア

 

人気のハイドロマッサージやタンニングを備えたスパ

 

サウナ&ロッカールーム(男女)完備

 

キッズクラブ(託児所)

 

館内はクリンリネスが行き届き、スタッフは皆フレンドリー

 

施設全景(パース)

 

 

など、積極的に豊富なアイテムやサービスを提供しています。

 

 

 

松竹梅の3種類の月会費

 

 

月会費は3種類。最も安いベーシックが9.99ドル(約1100円)、プレミアムが21.99ドル(2,420円)、最上級のモアが39.99ドル(約4,400円ですべての店のすべてのアイテム・サービスが利用でき、かつ同伴者無料)。

 

 

会員構成比はそれぞれベーシック(約20%)、プレミアム(約65%)、モア(約15%)。単純計算で月間会費収入は約3,000万円。ロープライスモデルながら会費収入だけでも年間約3億6千万円になります。

 

 

 

 

なお、米国のフィットネスクラブサービスで一般的なパーソナルトレーニングは実施していません。理由を尋ねたところ「パーソナルトレーニングをするとメンバーに高額請求することになるとともに、会社としてそこに強みはないと考えています」とのこと。

 

 

(パーソナルトレーニングを)やろうと思えばできるけど、あえてやらない。つまり、自社が対象とする顧客の特徴をよく考えた上で、顧客が求める(必要とする)サービスの提供に集中しているというわけです。

 

 

 

HV/LP業態でありながらスタッフのホスピタリティも重視

 

 

創業者の親がレストラン業界に携わってきた経験から、標準化や多店舗展開、コストコントロール、人材採用・教育などについて習熟していて、その経験や強みをフィットネスチェーンの経営にも満遍なく活かしている点が随所にみられます。

 

 

例えば採用・教育では、「外交的で、どんな人ともコミュニケーションがとれること」が重視され、最初の面談では「behavior test(行動試験)」が実施され、入社後は、6時間にわたるCEOからの企業理念教育(カルチャー・トレーニング)が行われます。

 

 

スタッフの評価は会員数や売上高よりも、企業理念やクリンリネスの遂行を重視。各エリアごとに時間を決めて清掃を実施(例えばサウナは30分に1回スタッフが清掃を行う)。スタッフだけではなく、CEOやマネジャーも清掃を行っているとのことです。

 

 

実際、訪問時も館内外ともクリンリネスが行き届いていましたし、特に印象的だったのが、スタッフのフレンドリーさです。「スターバックスのような応対」とでも言えば、フレンドリーさのイメージがわくかもしれません。

 

 

 

今年1月の入会者は500名

 

 

オープン3年目の今年1月の入会者はなんと500名。オープン時ならともかく、1月とはいえ3年目でこの入会者数はすごいですね。しかも同店には、セールス専任スタッフは配置していないとのことです。

 

 

入会経路は口コミサイトが主体で全体の6割程度を占めており、続いてDM(ダイレクトメール)、サイト、屋外広告。

 

 

「FREE7DAY PASS(7日間無料利用)」をオファーして体験してもらい、会費との比較の中で、コストパフォーマンスの高さを実感してもらうことを重視しているそうです。

 

 

現在会員数世界No1のプラネット・フィットネスの「進化版」ともいえる同社を日本のプレイヤーが目のあたりにすれば、(前述したように)衝撃を受け、驚愕し、決意し、意欲が沸き上がる(もしくは撃沈する?)に違いありません。

 

 

「令和」時代の日本においても、大型ジム単体もしくは大型ジム・スタジオのロープライスクラブが成立する可能性は十分あります。そのモデルを一早く研究するには、チューズ・フィットネスは最適なクラブの1つと言えるでしょう。

 

 

 

それでは次号をお楽しみに!

 

 

 

追伸(講演会開催のお知らせです)

 

日本最大級のスポーツ・総合展示会「SPORTEC(スポルテック)2019」で今年、講演をさせていただくことになりました。

 

日時:2019年7月10日(水)14:30~16:00

会場:東京ビッグサイト

講演タイトル(予定):フィットネス事業の売上・利益を数十パーセントから数倍に増やす「フィットネスビジネス・インパクト」

 

会場の都合上定員に限りがありますので、参加ご希望の方はぜひお早めにお申し込みください(詳細決まり次第ブログでご連絡しますので今しばらくお待ち願います)

 

 

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